#443 |
2007.10.11 11/2追記 |
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広島市 広島商工会議所会頭に広島電鉄社長大田氏就任 |
広島市商工会議所は今月末退任する宇田会頭の後任に、広島電鉄株式会社社長大田哲哉氏(66)を推すことを全会一致で承認した。大田氏の内諾もあり、11月1日の臨時議員総会で正式に選出される。現在広島市では市民球場跡地利用その他課題がたくさんあり、経済界と市との協力関係構築が求められている。大田氏は現在、広島商工会議所交通運輸部会長の任にあり、路面電車やバスなどの公共交通機関事業を通じて行政にも広い人脈をもち、強いリーダシップと経済界と行政とのパイプ役が期待されている。 11/2追記:大田哲哉氏は11/1の総会にて正式に会頭に就任されました |
広島電鉄株式会社 大田哲哉社長 |
館主寸評: 最初にお会いし対談したのは就任直後であったから10年になろうか? 電鉄会社の社長といえば電車の専門家で、会話はとうとうたる電車専門の難しいはなしになろうかと怖れて臨みました。が、意外にも対話の殆どは会社経営をめぐっての構造改革論、企業の在り方論でした。視点は高所からの観察による切れ味の鋭い大胆な発案と意見でした。1時間経過。「ああ・この人は真の経営者だなあ」と受け止めたのを覚えています。 世間はほっておかないようで、その後公の要職に就かれてからは、いろいろと思い切った提言が目立ちました。今回の商工会議所会頭ご就任は、難局だからこそ選ばれたものと信じて疑いません。経済界と市民とが両立するよう力を尽くしてくださいませ。 |
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#442 |
2007.10.4 | ||
函館市電 10/14鉄道の日 運転体験会ほか行事多数 |
10月14日は鉄道の日。 この日は全国で鉄道に関する行事がいっせいに行われるが、函舘市電では ◎ベテラン運転手がこの日だけは昔の車掌になって乗務する昔なつかしいツーマン電車(530号使用) ◎全線200円均一運行 ◎鉄道の日キャンペーンクイズ ◎市電体験運転会などいろいろ関連行事を行って市民に路面電車をPRする |
6月10日の路面電車の日に初の路面電車体運転体験会が行われ好評であった。今回も続いて2回目の体験会を実施する。場所は駒場車庫内で部分低床車8100型を使用し100mの区間を運転する。参加希望者には事前講習、乗務講習、指導講習、指導運転手が付いて運転体験と本格的。 参加費3000円 応募は既に満杯。 (Photo:函館市交通局) |
関連サイト : 函館市交通局 テッピー 関連ニュース:函舘市電 ハイカラ号とらっくる号 初のコラボ走行 |
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#441 |
2007.9.27 | ||
京都市 第2回 人と環境にやさしい交通をめざす全国大会 見聞録 |
館主前言: 昨年10月に初めての人と環境にやさしい交通をめざす全国大会が宇都宮市で行われましたが館主は出席できませんでした。このたび第2回が京都市にて行われ、関心のある行事なので参加してみました。午前中は8つの教室に別れての研究発表があり、どのテーマに参加するか大いに迷った末、私の知見が最も少ない、これからの公共交通を目指して・欧米の現況と課題・フランスでの取組という教室にはいり傍聴をしてみました。午後は出席者全員が合同してのセッションです。そういうことで私的な見聞録です。 |
会場となった同志社大学寒梅館の瀟洒な建物 今出川通り近くにあり、LRT市民運動路線近くだ |
各教室における研究発表会の個別発表の様子 ここでは仏ラガリュさんが自国都市例を発表中 |
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午後のフォーラムは4人の講師による基調講演と 京都市民パネリスト8人によるディスカッション風景 |
昼食は館内の立派な食堂で学食だ。安い! 向かいは世田谷線とせたがやを良くする会の グループ。路線図と会名を入れたTシャツが・・。 |
大会での発言から: (午後のフォーラムは全員集合ですが、午前中は8つの発表会の一つのみご報告します。 館主の心を捉えたものを抜き書きします)
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人と環境にやさしい交通をめざす全国大会論集・第2集 第2回「人と環境にやさしい交通をめざす全国大会」in京都 内容は京都大会で午前中発表された論文57編も収容 各論文には論者のメイルアドレス記載が便利 |
購入は:主催者内田氏宛メイル 3000円(9/30まで) |
館主にとっては外国事例のお勉強をたっぷりさせられた感想。午後のサミットでは京都市中のおばちゃん市民2人が率直に「LRTってどうもよく判らん」と発言し、困惑しながらも識者がご教示する場面が興味深く新鮮だった。 わが国はどの都市においても公共交通推進運動をしてみると実現過程が厳しいことにご同情申し上げた次第。 私の関わりがある路面電車サミットとの比較では、サミットは市民と事業者による勉強とお祭りの組合せで楽しいが、こちらは研究会というアカデミックな大会という印象でした。 |
開催内容詳細:下の欄9/9付 京都市 第2回人と環境にやさしい交通をめざす全国大会 |
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#440 | 2007.9.21 | ||
京都市 嵐電 地下鉄東西線延伸に合わせ新駅建設 |
大津から京阪京津線経由にて京都に至る地下鉄東西線の西端は中京区の二条で終わっている。このほど地下鉄延伸計画は天神川御池までを来年1月に開業する見通しになった。京福電鉄では地下鉄開業に合わせ地下鉄太秦天神川駅のすぐ南の三条通りに、路面電車専用のホーム2面を新設することになりそうで審議が進んでいる。完成は来年3月。観光客の利便性向上などが期待できるため建設費6億2800万円の98%を京都市が支出する。 |
嵐電新駅のイメージ図←嵐山方面から (京都市) |
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#439 | 2007.9.13 | ||
広島市 電車混雑度情報表示 社会実験 |
国土交通省では電車混雑度情報の電停表示方式についての社会実験を広島県警、広島電鉄の協力を得て、先月広島電鉄市内線を利用して予備的に行った。この新システムでは情報を更に高度化し、系統番号・行き先・連接車〜単車の車種・混雑度を加えたもので、乗客への情報提供の高度化を研究する。 国土交通省ではこの予備実験結果を踏まえ、来る12〜1月には引き続き本実験を実施する。 現在広島電鉄では各電停に行き先名を2電停前に到着した時点にて表示するロケーションシステムを運用している。同社ではこの実験を活かして、上記時期に合わせ、LEDを使用し、待ち時間と英語も入れた新広電型表示方式を2号線八丁堀、紙屋町東・西、原爆ドーム前、土橋の5電停上下ホームに設置し運用開始する。 |
実験用の電車混雑度の情報案内板。液晶方式のディスプレイである。 ・・見出し発車駅等の表示が小さいのでは?などの意見が出た 下奥にあるディスプレイは現用の情報案内。 (Photo:松本修一) |
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#438 |
2007.9.9 | ||
京都市 第2回 人と環境にやさしい交通をめざす全国大会 |
一昨年6月25日に宇都宮市において[人と環境にやさしい交通をめざす全国大会]が開かれ成功裏に終了しました。 第2回目は場所を改め、本年9月に京都市にて開催決まっておりました。予告編を4/11に掲出していましたが、詳細が決定しましたのでお知らせします。 LRT建設推進活動は環境問題改善の一助の活動と考えられます。関心のある方はできるだけ参加しましょう。 尚、今後の開催計画は第3回横浜市、第4回東京都を予定 |
「人と環境にやさしい交通をめざす全国大会」
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■開催日時:2007年9月22日(土) 10:00〜17:30 ■場 所:同志社大学 寒梅館 (京都市上京区烏丸今出川) http://www.doshisha.ac.jp/access/ima_access.html ■開催内容 ●第1部:研究発表大会 〔計57件〕 10:00〜13:00 1.これからの公共交通をめざして(9件) 2.各地域の取組みから(9件) 3、地方公共交通の現況と課題(6件) 4、京の交通/諸活動と提言(4件) 5.これからの公共交通への考察(8件) 6.これからの公共交通への提言(7件) 7.人と環境にやさしい交通への技術(8件) 8.人と環境にやさしい交通への要素技術(6件) ●第2部:フォーラム 14:00〜17:30 基調講演 1.「歩くまち・京都」の実現に向けた京都市におけるTDM施策の取組 京都市 都市計画局長 大島 仁 2.富山ライトレ−ル開業1年半を振り返って 富山市 副市長 笠原 勤 3.総合交通戦略の展開と地域公共交通活性化・再生法の活用について 国土交通省 都市・地域整備局 街路課 企画専門官 神田昌幸 4.地域公共交通活性化・再生法によるLRT整備の推進について 国土交通省 鉄道局 財務課 財務課長 瓦林康人 市民からの提言 コーディネータ 内藤正明(京のアジェンダ 代表) パネリスト 梶田真章 (獅子谷法然院 貫主) 国枝克一郎(今出川通に路面電車を走らせる実行委員会 会長) 癘{育生 (NPO法人環境市民 代表) 平井義久 (京都商工会議所 地域開発・都市整備委員長) 藤田 宗 (左京区医師会 元会長) 細木京子 (主婦) 本田佳子 (アートステージ567) 矢野三博 (四条繁栄会商店街振興組合 専務理事) ●同時開催:世界各都市で活躍するLRT写真展 ■参加費用・論集: 参 加 費:無料 論 集:定価3,500円 当日会場では3,000円で販売(9/22〜9/30) または内田(sev@mb.infoweb.ne.jp)あて問合せ 論集目次: 基調講演と各分野の報告・提言 論集送付申込先:(発刊記念価格3000円・送料とも 9/30まで) 申込は→内田氏宛メイルで ■主催者と協賛、後援: 主 催:「人と環境にやさしい交通をめざす全国大会」実行委員会 協 賛:LRT推進議員連盟、全国・路面電車ネットワーク、 全国路面軌道連絡協議会 後 援:京都市、環境省、国土交通省 ■最新情報: AREEV・LRT-NET・SEV・AEV 合同ホームページ |
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#437 | 2007.9.7 | ||
浜松市 浜松LRT推進議員連盟設立と記念講演 |
浜松市では浜松都市環境フォーラムが中心となって数年前からLRTとパークアンドライドによる近代的LRT建設を目標とする市民活動、提案活動を活発に続けている。 本年11月から施行される「地域交通の活性化及び再生に関する法律」を機に、浜松市では超党派の市議・県議による浜松LRT推進議員連盟が設立されることになり9月23日に設立総会が開催される。 議員連盟設立を記念して、設立総会終了後、法律が制定された経緯、国の方針、運用法など、地域公共交通のあり方、活性化の施策等について講演会を開催する。 |
記念講演概要 |
●日 時:2007年9月23日(日) 14:30〜17:30 ●場 所:JR浜松駅ビル メイワン 8F エアロホール ●記念講演:野俣 光孝氏 (国土交通省総合政策局 交通計画課長) 松谷 春敏氏 (国土交通省都市地域整備局 街路課長) ●研究発表:LRTとパークアンドライドによる新交通システム(浜松都市環境フォーラム) ●パネル展:会場ロビーにて関連パネル展も開催 ●参加費:無料 ●主 催:浜松LRT推進議員連盟/浜松都市環境フォーラム ●申込先: FAX 053−448−7164 浜松都市環境フォーラム |
政令指定都市に移行した浜松市を取り巻く浜松都市圏では、過去長い期間に渡りLRT新設にむけて粘り強い動きが続いてきました。私は浜松市の地域環境、交通環境を案ずるに、LRT新設にたいへんふさわしい地域とかねてから思っています。今回の超党派議員連盟設立は心強い推進力・実現力。第2の富山市、いや、それを越えたLRT都市として実現するよう頑張って頂きたいです。都合の付く方はどうぞご出席を。 関連ニュース:浜松市 市民フォーラムにて実現化を推進 (06/11) 関 連 サイト: 浜松都市環境フォーラム(申込はこちらから) |
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#435 | 2007.8.24 | ||
富山市 市内環状線の具体的工事に着手 |
富山市は昨年9月に都心を環状化する大手町ルート(900m)の建設を決めたが、市は既にルートの測量と地下埋設物の調査を終えており、今年度内をめどに埋設物の移設工事に着工する。環状化部分の軌道は現在単線で計画しているが、将来の複線化をも想定し、埋設物移設に当たっては横幅3m分の余裕を取って工事を進めることにした。開業目標は2009年。 |
富山ライトレールのLRT化を本格的実施した富山市だから、環状線化計画を発表したなら実施は確実と楽観していた。やはり準備は着々と進められていたようで、このほど具体的準備作業の着工が明らかとなり、ひと安心。軌道は単線ということであるが、「将来は市民が都心回帰」を想定した複線化も考慮して埋設物移設工事を進める、というのも富山市的慎重性だろうか。 関連ニュース:富山 市内線の環状化は大手町ルート案で |
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#434 | 2007.8.18 | ||
札幌市電 2種類のハイブリッド車を11月より実地試験開始 |
札幌市交通局は「2007年度交通局実施プラン」にて「老朽車両を更新する場合は、低床車両の導入が基本となるため、その試験導入について検討する」と情報公開していたが、その試験車両はハイブリッド低床車という斬新なものであった。 試験車両の1は鉄道総研のリチュウムイオン電池式で、その2は川崎重工のニッケル水素電池式(スイモ)という、2種類の試験車を用い、市内線の実路線を使用して試験走行とデータ採取するものである。川重のスイモは播磨工場にて9月中に完成予定。構内試験の後搬入し、試験開始。試験期間は11/下より始め、08年3月までの期間に行われる。これこそ札幌市らしく、冬、雪への対応懸念からこの時期を選んだものと思われる。燃料電池の種類ごとに2車種を用いて実車試験をするのもユニーク。 路面電車の動力に電池を採り入れたハイブリッド車の開発は03/9の鉄道総研による世界初のバッテリー路面電車開発から始まり、最近は07/4福井大学のリチュウム電池LRV試験走行に至るまで開発は積極的のようである。燃料電池方式はブレーキ時のエネルギーを回収できるのが特徴で、採用の決め手は電池の性能・コスト効率の満足度に尽きるようである。 関連ニュース:鉄道総研 世界初のバッテリー路面電車を開発 鉄道総研 燃料電池をLRTへの応用可能性は 福井鉄道 リチュウム電池路面電車を実験 福井鉄道 リチュウム電池LRV開発 その後情報 |
川崎重工ハイブリッド試験車イメージ図 |
今までのLRV用電池の形式は鉄道総研、福井大学などのリチュウムイオン式が常識と思われた。が、最近川崎重工が足利大学と組んで、風力発電用に大型ニッケル水素蓄電池「ギガセル」の開発・実証試験成功したと報じられた。今回はこの方式のLRVへの応用開発ではなかろうか? ともかくかかる開発競争により、LRVが効率的に洗練され、新形式が実用化することを切望したい。 |