#263 04.10.12

浜松市 シンポジウムとセミナー「次世代交通システム」


浜松市所在の団体浜松都市環境フォーラムが元気に活動を続けている。この8月に開いたシンポジウムとパネル展に引き続き本月も次世代交通システムについての下記の大企画を実行する。応援したいものです。

浜松市都市環境フォーラム主催

@次世代交通システムセミナーとシンポジウム 

A合併後の新交通システムの立体模型展示


・・

(1)次世代交通システムセミナーおよびシンポジウム

日時:2004年10月23日(土)、24日(日)

会場:浜松駅ビル「メイワン」8Fエアロホール

プログラム:
  ◇セミナー1:新交通システムで都市再生! 23日(土) 10:30〜12:30
     講師:内田宏康氏(浜松市都市環境フォーラム代表)

  ◇セミナー2:LRT・バス・宅配便で公共交通利用者を倍増! 〃13:30〜15:30
     講師:中野孝之助氏(盛岡市企画部交通対策課課長補佐))

  ◇セミナー3:燃料電池電車の研究と開発!    〃16:00〜18:00
     講師:熊谷則道氏((財)鉄道総合技術研究所・JR部長)

  ◇セミナー4:PRIで資金調達!  24日(日) 10:30〜12:30
     講師:岸本進介氏(石川島播磨重工(株)プロジェクト推進営業部長)

  ◆シンポジウム:地方分権時代における公共交通はどうあるべきか!
                       24日(日) 14:00〜17:00
     コーディネータ:内田宏康氏(浜松市都市環境フォーラム代表)
     パネリスト  :塩谷立氏(LRT推進議員連盟委員 文部科学副大臣)
              柳川樹一郎氏(浜松市議会議長)
              中谷良作氏(天竜市長)
              永田光夫氏(浜松市都市計画部交通政策課課長)
              磯崎哲氏(浜松ターミナル開発(株)社長)
              中川隆氏((株)ザザシティ浜松代表取締役)
                           
●連絡先:〒432-8052 静岡県浜松市東若林町1220-5 
        浜松都市環境フォーラム 
        FAX 053-448-7164
        E-mail wbs02606@mail.wbs.ne.jp


(2)合併後の新交通システムの立体模型展&パネル展

開催日時10月23日(土)〜26日(火) 

会場浜松駅ビル「メイワン」8Fエアロホール


     関連ニュース:浜松市 フォーラム:「LRTが街を変える」
                (浜松LRT路線構想案の概要


#262 04.10.6

岐阜市 仏電車運用専門会社より路面電車継承の動き 


ヨーロッパの交通運営会社フランスのコネックス社は岐阜市が7月に路線存続を断念した後を受けて継続の可能性の調査を始めた。具体的には9月に交通量調査を実施した段階。岐阜市側では「正式提案を待って検討したい」とのこと。 (朝日新聞、中日新聞および皆さんからの情報による)

驚きの情報である。館主としては日本の路面電車事情に精通している岡山電軌からの運用引受提案がダメだった案件であるからムリな話ではと直感した。しかし、この会社は路面電車先進国において成り立つ運営専門の会社であるから、我々の知らぬノウハウがあるかも知れないとも思い直した。別の視点からの公共交通運用提案に繋がればプラス。実現すれば夢の提案となろう。ともかく歓迎しよう。


#261 04.9.30

熊本市電 健軍より沼山津、自衛隊方面延伸案


サプライズの熊本市電であるが、かねて運輸局中心10路線網案から8/12に沼山津ルート2.3kmと自衛隊ルート2.3kmを選び熊本市の特別委員会に提案した。
          関連ニュース:熊本市 運輸局が市電延伸10ルート案を提示   
   

◎沼山津ルート
  • 現在の4車線を2車線に縮小し、@現在の幅員内で軌道を整備 A主要交差点でのみ右折レーン確保B各交差点で右折レーン確保の3案に分けて検討
  • 延伸効果は車やバスに比べ3〜10分の時間短縮と定時制確保を期待
  • 事業費:80〜140億円
◎自衛隊ルート
  • @現在の4車線を変更せず中央分離帯に軌道を整備 A車線を2車線にし植樹帯、中央帯を確保の2案を検討
  • バスに比べ11分の短縮効果が出る。課題は沿線に民有地が少なくランニングコストが賄えない。
  • 事業費:65〜80億円

 今後の検討:道路管理者等と個別に詳細な影響、事業効果などを協議する

                  (熊本日々新聞情報および細井さんの情報による)


#260 04.9.15

北九州市 若戸大橋にLRT敷設案浮上


北九州市では鹿児島本線戸畑駅と筑豊線若松駅との間を約2kmの海底トンネルにて鉄道で結ぶ「洞海湾横断鉄道」構想をかねてより進めていた。 市では事業費を400億円と想定し種々の施策を検討を続けた結果、このほどどの方法を採っても40年以内の償還は不可能との結論に達した。

この結果を踏まえ、市では代案として、国土交通省新制度・・・鉄道整備は国が直接行い運行は事業者が行う上下分離方式を検討することに方針転換を決めた模様である。新案によると新若戸道路を整備し、現在の若戸大橋に路面電車(LRT)を走らせる案が実現可能性ありとして浮上してきた様子である。(西日本新聞情報および細井さんの情報による)
 
広島市でもかって市中を地下鉄を通すか地上のLRTにするかの論議があった。その結果は建設費・運行費ともLRTとは比較にならないくらい差が付き、実質的に地下鉄案は論議をされなくなった。
今回の洞海湾横断鉄道案も上記400億円の事業費では日の目をみることは難しかろう。
 しかしあの若戸大橋という吊り橋を文字通りライトレイル化してもLRTがどう渡れるものか技術的な点が素人には難問として気になる。もしこれが実現すれば「LRTの記録」として後世に残ると思うのだが・・・。 健闘と良い続報を期待しましょう


#259 04.9.7

三菱重工三原 LRT製造に参加 実験線を新設


三菱重工業三原工場はかって国鉄車両をはじめ各種鉄道車両の製作工場であった。しかし、1982年に撤退し、以後は三原市和田沖工場にてゴムタイヤ式の新交通システムを主力に製作を続けている。事例は広島スカイレールサービス(株)

三原市に拠点を置く事業所は三菱重工業プラント・交通システム事業センターとして2003年4月に発足した。

日経新聞によると、同社は国土交通省と総務省のLRT支援政策を反映しLRTへの参入を推進しつつある様子である。和田沖工場では2003年度までに既に約20億円を投じ新交通システムを含む車両の生産体制を刷新した。今回は同工場敷地内に全長900m、3線式のLRT専用実験線を、既設のゴムタイヤ式新交通システム(全長約1200m)実験線に併設して新設する。完成は10月の予定。

情報によると広島電鉄は同社初の国産LRV新車1編成を三菱三原に製作を発注しており、目下和田沖工場にて製作中である。同LRVの工場内試験は05年1月・2月、納車は3月を予定している。

9/11情報追記
読者からの追加情報ですが、車体は目下近畿車輛で製作中。注目の台車ですが、これも近畿車輛にて製作中。台車は日本版LRTとして超低床LRT台車技術研究組合技術委員会にて提案された構想にて製造中のはず。電機部品は東洋電機にて製作。見たまま情報ですが、車体は最終塗装作業が完了した様子。カラーは広電カラーのグリーンの帯が入っている由。早く見たいものですね。(^_^)

    関連ニュース:
      02/11/28 広島電鉄 国産低床車を04年試運転、05年本格導入


#258 04.8.25

京都市 今出川通LRTシンポジウム 9/18に開催


京都市北西部の京福電鉄北野白梅町駅と東部の京福電鉄鞍馬線出町柳駅間の今出川通りを、LRTで結んで走らせようという地味でまじめで活発な動を続けている「今出川通りに路面電車を走らせる会」はご存じの方も多いと思います。 他所の私が見ても、この通りにLRTが走れば道理に適っているなという感想を持っています。 このたびの同会のシンポジウムは内容が濃いと推察しました。京都市は日本の地理の中心にあり交通至便。ご関心があり、行動が許せる方はどうぞご出席下さい。

  

  京都今出川通りにLRTを走らせるシンポジウム

        −京都のまちづくりLRT−


■日時 9月18日(土)午後2時から5時

■会場 北野天満宮社務所 

■内容
  1. 今電会の思い 遠山 正一氏 (会主任研究員)
  2. 京都市の描くLRT計画の中間報告 京都都市計画局長 大島 仁氏
  3. 国の取り組むLRT交通政策 
                 国土交通省 都市・地域整備局街路事業調整官 清水 喜代志氏
  4. 質疑応答
  5. 全体のまとめ 上林 研二氏  (会主任研究員)                   

■主催  正親ふれあい活動推進協議会

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     入場無料ですが会場の制約で参加人数に限りがあります,恐れ入りますが,
     参加を希望されます方は高橋宛にメールでご連絡下さいますようお願いいたします。

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            今出川通りに路面電車を通す実行委員会
            http://www.geocities.co.jp/WallStreet/6241/imaden.html
             imadenkai@yahoo.co.jp

              現代都市政策研究会(MUP) 
             高橋 優二 u2_takahashi@ybb.ne.jp



#257 04.8.13

富山市 富山ライトレール社LRTは新潟トランシス社製に決定


旧JR富山港線から生まれ変わり、本年4月に設立された富山ライトレール(株)が設立された。総会にて「新会社はLRTを2編成7本を16億円の予算にて購入し、15分間隔にて運行予定と発表されていた。

         関連ニュース:「富山ライトレール社で発足」

各都市でLRT新造が話題と関心を呼んでいるので、富山ライトレール社の採用車両がどう決まるかも気になっていたが、北日本新聞情報によると新潟トランシス社製LRTに決定し、その他の計画詳細も明らかになってきた。計画は着々と進展している模様である。

要点を紹介すると
  • 新型車両は新潟トランシス(株)(東京都、旧新潟鉄工(株))製LRV社と決定
    車両デザインは近く素案を纏め、市民アンケートも行って9月に決定する
  • 製作会社選定には納期が1年以内をクリアしたことと、熊本市交通局9700形、岡山MOMO、万葉線1000形のLRV製作実績を考慮した。
  • ICカード乗車券導入などの費用を含めて車両費予算は18億5000万円
  • 総事業費は当初45億円と試算したが、ATS導入、踏切保安施設、ICカード乗車券採用等考慮して58億円に改訂UPした。
  • 財源は富山市街路事業費8億円、国の連続立体交差事業補償費33億円、鉄道事業補助4億円、残る13億円はJR西日本の寄付金と市の補助金にて賄う予定。
  • 今後の予定は
    1. 8月上旬に軌道事業の特許申請、鉄道事業の許可申請をする
    2. 10月に国の免許を取得する
    3. 11月から工事に着手
    4. 富山港線は06年2月末に廃止し、路面電車が開通する2ヶ月間はバスで代行。