#186  02.11.28

広島電鉄 国産低床車を04年試運転、05年本格導入


広島電鉄は、国産初の超低床車の試作車を2004年10月をめどに試運転し、05年から本格導入すると発表した。試作車は、広電と近畿車輛、三菱重工、東洋電機が共同開発する。 5両編成で全長30m、定員は最大300人。価格は1編成3億円弱で、使用中のGreen Mover より約4,000万円安くなりそう。 大田社長は「旧形車両は加速力が弱いため、比治山線など限定運行になるだろう」との談話。(11/26中国新聞より)

今月の「路面電車を考える会」の講演会は「日本型LRVの台車開発について」なる演題にて、「超低床LRV台車技術研究組合技術委員会」委員長の枡田保氏にお願いし、最近の開発現況を講演して頂きました。このなかで3つの台車原案と搭載イメージ図、デザイン例等が例示されたのでご参考までに下記に掲載してみます。これらは必ずしも広電発表の車両ではありません。 参考例として眺めてください。m(_)m  尚同記事から類推すると、国産LRV車導入時には市内線用に投入されるものと読みとりました。

研究組合が提示した5編成デザイン例。 広電デザインとは無関係。
研究組合が発表した台車C型の車体組込例。 

尚:「路面電車を考える会」11月例会の講演録は近々掲載いたします。しばらくお待ちください。


#185 02.11.15

広島 路面電車を考える会が始めてカレンダーを発行


「路面電車を考える会」ではカレンダを発行したいなの希望はあったが実行はありませんでした。
写真テーマは勿論路面電車です。 それが日本各都市で新型のLRTが運行始めたのを機会に、会員が撮り貯めた写真を選択して、このほど、当会初の「路面電車カレンダー」を発刊発売の慶事になりました。 もし収益が得られれば当会の活動資金に充てられることになっています。(^_^)  ・・まずはサンプルをご覧頂き、よろしければ下記方法の通信販売にてお求め下さいませ。

2003年路面電車カレンダー表紙
広電西広島駅を発車するGreen Mover

↓クリックすると拡大します
鹿児島市交通局ユートラム 伊予鉄道 2100形 岡山電気軌道 MOMO
。。 。。。
  。
土佐電気鉄道 ハートラム 熊本市交通局 9700形 広島電鉄 グリーンムーバー

サイズ :A2
紙質  :コート紙
ページ数:表紙を含み7枚
価格  :1,050円(税込み)送料390円(1本)、2本目からは何本でも700円です

●通販販売受託は当会世話人でエッチング鉄道模型会社を経営している岩橋徹也さんにお願いしています
 申込:株式会社岩橋商会:錦林車庫「2003年路面電車カレンダー」「オンラインショッピングコーナー」へ                                                      


#184  02.11.9

土佐電鉄本線軌道敷に芝生植生実験 広電も準備中


ヨーロッパの都会では路面電車・LRTの軌道敷内に芝生を植えて街の美観と一体化を図っている様子がみかけられる。私もミュンヘン市で始めて見たときはこの景観に打たれた記憶がある。 さて日本で芝生植裁軌道敷案は取りざたされていたが、土佐電気鉄道では日本で始めての実験を開始したと報道された。 広島電鉄でも只今移設工事を施工している宇品港ターミナルへの軌道敷はインファンド工法で施工し、上面を芝生植生にすることで準備をしている。

土佐電気鉄道では10月中旬高知市桟橋通電停付近にて軌道敷に芝生を根付かせる実験を始めた。
担当は高知県道路課で、県文化環境アドバイザーの提案を受け土佐電鉄の使用許可を得て実施した。

場所は目下スロープを設けるなどバリヤフリー化の工事を行っている同電停で、方法は軌道敷の敷石を取り払ったうえで土を入れ、耐久性に優れ伸びにくい種類の芝生を80平方メートルに渡って貼るというもの。目的は「照り返しの防止」「二酸化炭素の削減」「騒音の提言」に効果があると言われていることの確認実験。 (高知新聞HPより)


広島電鉄も同様の計画を持っている。現在広島港電停を延伸をして建設中の新宇品ターミナルへ行く軌道の移設工事に合わせて、実験的だが軌道敷きの一部をインファンド工法で施工しその上に芝生を貼ることにしている。 
   インファンド工法については
  関連講演録 :4.インファンド工法の実験
  関連ニュース:熊本市電 上熊本駅で日本初のインファンド工法軌道施工