#183 02.10.29

川崎市 路面電車フォーラム(第5回)開催案内


川崎市商工会議所はLRT導入に向けて熱心に活動を継続して居られることに敬服。そのうち路面電車フォーラムは昨年10月、12月、本年4月に第3回でしたが、夏にもあり今回でもう5回目の開催となりました。内容もますます実質的関心事に渡ったテーマに入っています。今までの討議の積み重ねは貴重です。 継続は力ですね。 
京浜地区在住の関心者に限らず広くご出席をお勧めします。


'01/10第1回開催のとき 福島議員が参加 '02/4 第3回のとき会場風景
*************************************************************************

今回は、路面電車新設・維持への各地の取り組みについて、また、路面電車の運賃政策と運賃収受の問題をテーマとして、開催いたします。これまで同様、参加者との自由で双方向な意見交換とディスカッションができることを望んでおります。
 また、ご関心を持たれる方々の集いとして、懇親会をご用意いたしましたので、是非ご参加下さいますよう、ご案内申し上げます

 第5回路面電車(トラム)フォーラム

  〜路面電車新設・維持への取り組みと、
            運賃収受の問題を考える 〜

 


日 時  平成14年11月13日(水)午後1時30分 〜 6時予定
       
場 所  川崎市商工会議所 5階 講堂(JR川崎駅東口下車徒歩1分)

主 催  路面電車普及推進ネットワーク [トラムネット]

共 催  川崎商工会議所、NPO 自然エネルギーによる地域交通システム推進協会
      持続可能社会研究会「都市交通を考える会」、21世紀都市交通国民会議 他

定 員  50名

参加費  2,000円/名 (懇親会費 2,000円)

〔第1部〕路面電車の新設・維持への各地の取り組み     
(司会)持続可能社会研究会 都市交通を考える会 会員 渡辺雅樹 氏

1.京都市における路面電車復活への取り組みと現況(仮題) 
   京都大学 工学部 教授 北村 隆一 氏
2.高岡市の交通と万葉線維持の活動(仮題)        
   国立高岡短期大学 産業デザイン学科 助教授 武山 良三 氏         
3.意見交換・ディスカッション
          

●〔第2部〕路面電車の運賃政策と運賃収受の問題 】
(司会)川崎商工会議所 総合企画部 野口浩史 氏

1.基調講演「路面電車の運賃政策と運賃収受の問題」   
  〜 わが国の路面電車の停車時間の検討 〜
   交通権学会 藤井 憲男 氏
2.運賃収受の現況について(予定※)           
 (1)欧米における運賃収受の現況について 
     都市交通研究家・路面電車研究家 服部 重敬 氏
 (2)東急世田谷線の非接触式ICカード乗車券「せたまる」について
     東京急行鉄道 鉄道事業部 運輸営業部計画課 課長補佐 北村 公大 氏
 (3)広島電鉄の現況と課題
     広島電鉄 電車技術グループ 藤元 秀樹 氏
(※)講師は変る場合がありますのでご了承下さい。


〔第3部〕パネルディスカッション       
 《総合司会》曽根 悟 氏(工学院大学 教授)
 《パネリスト》(順不同・予定)
   服部重敬 氏(路面電車研究家)  藤井憲男 氏(交通権学会)
   藤元秀樹 氏(広島電鉄)       阿部 等 氏(JR東日本)
   渡辺雅樹 氏(UTS3)                 

〔懇親会〕「路面電車の普及に関心を持つ方々の集い」  【18:00〜20:00】


≪連絡申込先≫ 川崎商工会議所 総合企画部 野口
        電話:044-211-4117 / FAX: 044-211-4118
        E-mail:noguchi@kawasaki-cci.or.jp



#182   02.10.15

岡電 MOMOなどの活動が日本鉄道賞を受賞


 日本の鉄道開業130周年を記念して創設された第1回「日本鉄道賞」を岡山電気軌道の取り組みが「地方鉄道における活性化への貢献」部門として受賞した。 表彰式が本日15日夕東京のHパシフィックにて行われる。

 この賞は「鉄道の日」の趣旨である「鉄道に対する国民の理解と関心」を一層深めるとともに、鉄道の今後一層の発展を期することを目的として、本年新たに創られたもので、鉄道事業の発達、利用者の利便向上などに貢献した事業者や団体に贈られる。今年のテーマ3部門(環境対策、情報化、地方鉄道における活性化)に計58件の応募があり、岡電を含め計6社の取り組みが選ばれた。    (Photo:藤井正史氏)

 日本の鉄道開業130周年を記念して創設された第1回「日本鉄道賞」を岡山電気軌道の取り組みが「地方鉄道における活性化への貢献」部門として受賞した。 表彰式が本日15日夕東京のHパシフィックにて行われる。

 この賞は「鉄道の日」の趣旨である「鉄道に対する国民の理解と関心」を一層深めるとともに、鉄道の今後一層の発展を期することを目的として、本年新たに創られたもので、鉄道事業の発達、利用者の利便向上などに貢献した事業者や団体に贈られる。今年のテーマ3部門(環境対策、情報化、地方鉄道における活性化)に計58件の応募があり、岡電を含め計6社の取り組みが選ばれた。
 
 岡山電気軌道受賞理由
「地方鉄道における活性化への貢献」部門
【日本鉄道賞】:岡山電気軌道株式会社
(選考理由)
 超低床式路面電車「MOMO」の導入と併せて、情報技術を活用した電車運行情報の提供、バリアフリー化の推進等を一体的に行い、さらに市民団体とも連携しつつ街づくりの情報等を発信するなど地域の発展に尽くした。

 参考:他の受賞対象
「情報化への貢献」部門
【日本鉄道賞】:東日本旅客鉄道株式会社
(選考理由)
 ICカードを活用した出改札システム「Suica(スイカ)」を導入し、切符購入の省略化、チャージ(入金)による繰り返し使用、乗り越し運賃の改札機における自動精算等、利用者に対して非常に高い利便性を提供することを実現した。

【日本鉄道賞表彰選考委員会特別賞】:小田急電鉄株式会社
(選考理由)
 忘れ物を全駅で即座に検索できるシステムやインターネット接続携帯電話等から特急券を予約・購入しチケットレスで特急に乗車できるシステムを初めて導入し、利用者利便の向上に貢献した。

【日本鉄道賞表彰選考委員会特別賞】:津軽鉄道株式会社
(選考理由)
 津軽の冬の風物詩として定着しているストーブ列車をはじめとして、季節毎に様々な趣向を凝らした列車の運行等を通じて利用の確保に努め、地方鉄道として地域に定着するよう長年にわたり努力を続けてきた。

「環境対策への貢献」部門
【日本鉄道賞表彰選考委員会特別賞】:日本貨物鉄道株式会社及び三岐鉄道株式会社
(選考理由)
 中部新国際空港の建設に当たり、埋立土砂の一部について鉄道輸送を活用することによりモーダルシフトを実施し、CO2、NOx等の削減に寄与した。


 感想ですが鉄道関連の賞がかっての機械・装置といったモノからソフトにシフトしてきてるように思います。ということは金を掛けるより知恵を掛ける方を誉めるという、この節当然の傾向になってきたことで、嬉しいことです。(^_^)



#181 ・   02.10.6

広電 広島港(宇品)新ターミナル・広電電停工事近況


 広島県の広島港拡張計画に関連し、客船施設は大拡大し西側に移設する計画が順調に進捗している。そのうち広電の上屋は完全に出来上がった。目下の工事重点はターミナルビルの建設である。この度の企画の一つにサインの統一がある。これは電停、ターミナル、船客乗船場に至るまで通行者用ガイドデザインを統一するというもの。 これら施設が完成すれば広電終点電停とマイカー用の駐車場からはそれぞれ地平面に乗船できることになる。即ち降車客はターミナルのまっすぐ乗船改札口を通り、集中して配置された島嶼行きの客船乗り場へと最短、最小労力で乗船することができよう。 
 
 当初案では乗客は他都市でよく見られる2階デッキを通って船着き場に行く形式であったが、利用者の反対にあって全面的に設計変更され本案になった。 完成と利用開始は共に来年3月の予定。


終点広島港新電停は3本の引き込み線全体を覆う上屋方式ですでに完成している
10/24追記:建設工事中の広電側上屋。実感が出ています。
 広島港新ターミナルと広電延長関連説明図
   新ターミナル俯瞰図・・広電広島港新駅が大きなエリアと場所を占めている
新電停駅図 西広島、新広島港、新横川駅と広電ターミナルは全部大屋根形式になる


#180    02.10.2

滋賀県 琵琶湖南部湖岸にLRT建設を構想



 滋賀県は琵琶湖南岸、大津・湖南地域にLRTシステムを導入する前提で想定ルートや事業費・需要予測をまとめた。
その経過とは、県は構想の可能性を探るため2000年度に基礎調査開始。その後7つの想定ルートを決め、それぞれのLRTやモノレイルなどを導入する場合の事業費、平均乗客数である輸送密度の概算を行った。

 ルート選定にあたっては、交通渋滞の緩和、大津市南部のびわこ文化公園都市、新幹線びわこ栗東駅(仮称)へのアクセス網の整備を基本にした。 駅間距離は住民の利便性を考慮し500m〜1kmくらいとしている。


線路別事業費予測は用地費や車両費も含めて・・・
     −−−−石山〜栗東間  690億円・16,000人/1km(輸送密度)
     −−−−石山寺〜南草津 750億円・8,000〜7,500人
     −−−−堅田〜新栗東  900億円・17,000人
     −−−−堅田〜大津   2000億円・21,000人
     −−−−堅田〜守山   600億円・19,000人
     −−−−堅田〜浜大津  650億円・24,000人


 (京都新聞HP9/06より)

 日本各地に澎湃と沸き上がるLRT新線プランは館主の最も関心をもつテーマです。(∵広島市平和駅前通りLRT線建設提案者)
さてこの度は滋賀県が琵琶湖南部周辺にLRT建設の構想を発表しました。 新幹線で琵琶湖湖岸を走った記憶は私ども共有のものですが、まだ調査の段階にしろこうした発表を聞くと、「LRTを建設するにこんなに適した土地が他にどこにあろうか?」の思いを改めてされることでしょう。 それにしても、LRTもこれほど線路長が長いとずいぶん建設費がかかるものと認識しました。(^^;) 
 環境と有限石化資源への予測より「滋賀100年計画」としましょう。ともかく 21世紀はLRTの時代 は確かのようです。(^_^)