#159    02.1.27

熊本市 運輸局が市電延伸10ルート案を提示


九州運輸局は1/23、熊本市内の公共交通機関を活用する地域活性化調査委員会を開き、熊本市電の延伸や直結など5つのケースについて下記図のような10の延伸ルート案を提示した。 

調査委員会ではこれら10ルート案についてそれぞれ需要予測や工事費の算定、地域活性化に関する効果などを整理し3月中旬以降の会合で検討結果を報告書にまとめる。フォーラムも開き報告会も計画している。(熊本日々新聞と細井氏の情報による)


実は当館でも熊本市電延伸には深く関心を持ち、既に4つのプランを報道した。今回のプランは5つ目である。よそ者にはプランはもう収斂しつつあると思っていたが、5つ目の事情はよく判らない。 が、観察するに、これら提案は総て00年以降の新しいものであり、従来案も取り入れられているようにも見えるので、熊本延伸空気も煮詰まってきているのではなかろうか。 関心者としてはともかく早く結論が出て正式決定となり、一日も早く市電延伸が実現するのをこの目で見たいものである。


今まで提示されたプランを最近のものより並べると
01.6.25 熊本市 都市総合計画協がマスタープランを発表

熊本市 結節点改良提案図


    01.6.8  熊本市長 延長路線7案中2路線を優先選択


    00.6.20 熊本市交通局 市電延長7路線試案を市議会に提出


    00.3.10 熊本市民団体 熊本市電と熊本電鉄両線の接続を提案

  各提案の本文はそれぞれの標題をクリックすると現れます。関心のある方はご覧下さい。


1/28追記
   九州運輸局の記者発表ホームページによる詳細内容が読めます
      http://www.mlit.go.jp/kyusyu/txt/press/press.htm


館主謹告: 九州運輸局HPには熊本市以外に長崎市についても調査対象にする旨掲載されています。この件でどなたか情報をお持ちの方は当館宛にご連絡下さい。



#158 ・ 02.1.17 ・

中国交通審議会広島県部会 平和大通り線答申決定


本日付けの中国新聞によると、中国運輸局長の諮問機関である中国地方交通審議会広島県部会は、今後約10年間の公共交通機関の整備方針を示す県地域交通計画の素案を纏めた。この中には広電平和大通り線新設案とJR広島駅前付近の広電ルート変更を盛り込んだ。また、アストラムラインを既設の広域公園前からJR西広島駅まで延伸する案を盛り込み3月に答申することを決めた。 (下記02.1.12A記事参照)

館主から一言:
広島LRT研究会はかねてより、「既設路面電車宮島線の平和大通り延伸をするべき、またアストラムラインについては既設広域公園駅からJR西広島まで延伸をすべきだが、それを更に市内へ地下鉄式延長する案は取り止めてLRT運行にて運行すべき」と提案していた。今回の決定はその方向に一致したようである。 

実は本日の紙面に「(アストラムの)西広島駅から市中心部への延伸は、都市圏の人口減少や多額な建設費などから十年で実現する可能性は低いとして、盛り込まなかった」と書かれている。 この考え方こそ当会の主張の根底をなしていたもので、今回の取り纏めは「だれが考えても当たり前のこと。常識的のこと。」が実行されることになったのである。諫早湾とか神戸空港の例もあり気にしていた。 が議論の空気を察して、今の日本では平凡な常識が通るのだと欣んだ。




#157  02.1.12B 

広島市 平和大通りはLRT路側走行方式を検討


昨年8月広島市において国土交通省の発案にて「広島路面電車懇談会」が発足した。そのテーマの一つに、「従来の “道路中心走行方式” の考えを破り “路側走行方式” に変えられないか」のアイデアを社会的、技術的観点から検証する」 ことが採り上げられた。 広島市に於いてもし新方式が可能な路線を探ると、平和大通り線が最も可能性が高いとの見解が有力である。近年日本各地では路面電車の路側走行方式が話題になっている。広島案はまだ決定したわけではないが、もしこの方式にて決まれば相当な話題と貴重な事例提供になるので関心を呼ぶことになろう。

 

中国新聞02/1/11記事より



#156  02.1.12A 

広島市 広電平和大通り線新設案を審議会へ答申


現在の広電市内線は西地区がクランク状にに曲がって通っているが、これを平和大通りを直進する形状に変更して速達化を計りたいとの提案は広島電鉄、広島市、広島LRT研究会からそれぞれの構想で提出されていた。 1/11中国新聞によると、広島市原案の「西観音町〜小網町交差点」案を中国地方交通審議会広島県部会が3月に中国運輸局に答申することで纏まったと報道された。 現在のこの間の路線はカーブも多く狭いために廃止し直進化にすると3カ所あった交差点は1カ所になり、所要時間も数分短縮できるとみられている。

 関連ニュース:99.11.5「広島市 東西線は地下方式3ステップ30年案へ変更 」中の
    ●路面電車の都心アクセス改善
      広電宮島線を平和大通りを直進し、江波線へ接続する「江波線接続案」を
      緑大橋の掛け替え計画と併せて具体化する

 平和大通り線案がようやく次のステップに正式に進んだことは朗報である。 課題は緑大橋掛け替えが素早くできるかであるが促進を熱望するのみである。 路面電車を平和大通り経由で更に延長し広島駅へ接続する案は次期の課題となろう。
  余談であるが、この建設案は市民感覚からは平和大通りのうち福島町部分を既に走っている路線の延長であり、これを新聞は新設と表現しているし、不便の解消が目的なら改良というのが利用者感覚である。


中国新聞02/1/11記事より



#155   02.1.8 

松山市 伊予鉄の新LRTデザインが発表された


松山市民から得た情報によると、本年度伊予鉄に入るアルナ工機製超低床車、LRTが正月3日の愛媛新聞にて公表された。
形式はアルナリトルダンサーS型である。 待たれる情報が正月早々に公開されたのは嬉しい。
   LRT・低床電車 (平成14年3月運行予定)

お年寄りや体の不自由な方にもやさしい、段差の少ない
乗降口に設計されています。 今後市内電車に徐々に導入
をしていきます。



#154  01.12.29 

宇都宮市 新春LRTシンポジウム開催


宇都宮市は新春早々に「LRTがまちを変える」として市民への啓蒙シンポを開催する。 同市のケースは栃木県と宇都宮市という自治体が敷設に熱心であり、これに関心を寄せる市民が結束してLRTの敷設を熱心に運動を続けている。 今年6月に従来の6案が3案に絞られたが、その時の報道によると本年度中に1本に絞り、来年度決定ということであった。 今回はその活動の一環としてシンポジウムに漕ぎ着けたものであろう。 館主はちょっと遠距離なので聴けないが、チャンスのある人はぜひ出席をしてください。

   関連ニュース: 「宇都宮市 東地区への新交通案が絞られてきた」 

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新交通LRTを活かしたまちづくり」シンポジウム

    「LRTがまちを変える」

 〜人と環境にやさしいまちづくりを目指して〜

 過去の時代の乗物と言われていた路面電車が新しく生まれ変わり,少子高齢化や環境問題など.多くの課題を抱えた21世紀のまちづくりを支える「次世代路面電車」として,いま注目を集めています。.
 人と環境にやさしい‘新しい公共交通通’として期待される(LRT)を活用した.これからのまちづくりについて,皆さんとともに考えていきます。


● 日 時/ 平成14年1月19日(土)13:00〜(12:00受付開始).

● 会 場/ 栃木県総合文化センター サブホール(入場無料)

■ 講演テーマ.「21世紀の都市交通の主役・LRT」.
   ● 基調講演: 中 尾 正 俊 氏.
              [広島電鉄(株)取締役 電車カンパニープレジデント].
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シンポジウムテーマ.:「LRTを活かしたまちづくり」.
.   ●コーディネーター 古池 弘隆 氏(宇都宮大学教授・交通計画、交通工学、都市計画)
   ●パネリスト   中尾 正俊 氏 (.上記).
   ●パネリスト   岡   将男 氏 (岡山市 RACDA会長).
   ●パネリスト   高木 美保 氏 (女優・栃木県那須居住・エッセイ・講演).
   ●パネリスト   中津 正修 氏 (トヨタウッドユーホーム社長・宇都宮市) .
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■申込と問い合わせ.
 栃木県交通対策課     電話028−623−2187.
 宇都宮市地域政策室    電話028−632−2121.
 Eメールアドレス    kotusinpo@pref.tochigi.jp
.       (定員400名・定員になり次第締め切らせていただきます).

■主催:新交通システム導入推進協議会.
■後援栃木県、宇都宮市、(株)とちぎテレビ、NHK宇都宮放送局、(株)下野新聞社.
      (株)栃木放送、(株)エフエム栃木 .