#153  01.12.25 

広島電鉄 クリスマス電車駆けめぐる


昨夜はクリスマスイブで館主も街中に出かけました。大変な人出で賑わっていましたが、電車に乗ろうとしたら到着したのが広電恒例のクリスマス電車。 5000個の豆電球と金モールで飾られ、サンタクローズとトナカイに扮した広電社員が乗り込み愛嬌を振りまいていました。 乗客は乗れません。 この電車は本社のある千田車庫を午後5時出発。→広島駅→西広島駅→広島駅→千田車庫へ7時30分帰着のコース。12月22が初日で24日まで実施。


12/24 広島市胡町電停にて。お客が覗き込んでいる。
サンタに知人が居たなんて気恥ずかしかった。(=^_^;=)



#152  01.12.17 ・

鹿児島 アルナ低床車鹿児島市に到着


注目を集めているアルナ工機製初の低床車リトルダンサーA3型の第1編成が12/8鹿児島港に到着。引き続き12/15には第2・第3編成が到着し市電車庫に入ったようです。
鹿児島市の路面電車愛好家Kさんより到着時の写真が届いたのでご紹介します。引き続き試運転が行われ来月1月15日に市内線にてデビューすることになります。


鹿児島市谷山港に初のLRVがトレーラに乗ったまま到着
住友製台車。 ふむふむ
説明は不用ですね (^_^)
これは初耳でした



#151   01.12.11

広島電鉄 大田哲哉社長が交通文化賞を受賞


広島電鉄大田哲哉社長がこのほど国土交通省の「交通文化賞」を受賞された。 この文化賞は国土交通省大臣表彰でも交通事業従事者に与えられる通常の賞ではなく、交通文化に貢献した個人に与えられるところに特色がある。

氏は広島電鉄入社時には電車部門に就業。その後はコンピュータ部門、経営企画部門等を経て不動産部門に長く従事。1996年に広島電鉄社長に就任するや電車部門の近代化に尽くした。まずは外国製の低床車Green Mover を思い切って導入し、今も12編成化が進行中である。 就任以来の活動を見つめる館主には、華やかな新車導入に止まらず、旧い単車電車のみだった宇品線へ宮島線から3両連接の新車を転用、更に電停の広幅化改善、路盤の敷石からコンクリ化に切換て保守を改善、西広島駅の大改造等が実行された。次には横川駅と宇品港の路面電車の延伸等を準備中。 こういう次第で、かって市民として要望した「公共交通機関としての快適な路面電車を実現」に対し、積極的な打ち手が着々実行されている。 一方社内経営的にはカンパニー制の導入等企業の合理化に対しても積極的である。

一都市の路面電車についての鮮やかな経営策が花開き、これが路面電車復権の全国的シンボルと認識され、経営者ご本人に対する今回の受賞となったのであろう。

館主も対話の機会があったが、真っ直ぐ率直な意見開示ですがすがしかった。路面電車に関心のあるものとしては納得できる受賞として心から拍手を送りたい。



#150  01.12.7

川崎市 路面電車フォーラム(第2回) 開催案内


川崎市商工会議所はLRT導入に向けて熱心です。当館でも10/10に川崎市で実施された路面電車フォーラムのご案内と報告をしましたが、この12月にも下記要領にて第2回目のフォーラムを実施するそうです。 熱意に敬意を表してご案内をいたします。この度は「路面電車(トラム)研究会」と内容が変わっています。京浜地区在住の関心者,
第1回に参加された方はこの興味あるフォーラムにご出席になるようご案内します。

関連ニュース:10/16掲載[川崎市 路面電車(トラム)フォーラム討議超概要]


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第2回路面電車(トラム)フォーラムのご案内

        

          第1回路面電車(トラム)研究会
〜 路面電車の新設・拡幅にあたっての諸問題について 〜


 去る10月10日に開催した第1回フォーラムに続き、今回も路面電車の普及推進に向けた研究会を開催いたします。内容は、第1回の参加者の皆さまによるアンケートのうち、要望の多かったテーマとして、路面電車の国内・海外における導入事例と導入にあたって引き起こる諸問題について、また、新設・拡幅にあたっての諸問題について、テーマとして取り上げます。
 なお、今回は、フォーラムの中の研究会と位置付けて、なるべく、自由な論議ができること、そして、ご関心を持たれる方々の集いとして、懇親会をご用意いたしましたので、年末のご多忙ご多用中のところ、ご関心ございましたら是非ご参加下さいますよう、ご案内申し上げます。(別添、参加申込書にご記入・ご送付下さい)

 日 時  平成13年12月17日(月)12時30分受付開始
      〔第1部:研究会〕午後1時 〜 5時
      〔第2部:懇親会〕午後6時 〜 8時(予定)

 場 所  川崎商工会議所(第1部:5階講堂/地階第6会議室)
      〔川崎区駅前本町11-2 JR川崎駅東口徒歩1分、京急川崎駅すぐ〕

 主 催  路面電車(トラム)フォーラム準備会
      (路面電車普及推進ネットワーク〔トラム・ネット〕)


 共 催  川崎商工会議所・NPO 自然エネルギーによる地域交通システム
      推進協会・持続可能社会研究会「都市交通を考える会」・21世紀
      都市交通国民会議 他

 内 容 

〔第1部〕第1回路面電車(トラム)研究会 
        【13:00〜17:00】

(1)「地方都市における路面電車導入にあたっての諸問題」
   ― 金沢市などの事例より
   (講師)都市総合計画 代表 司波 寛 氏

(2)「路面電車導入計画上の諸問題について」
   (講師)計量計画研究所 研究部長 竹内佑一 氏

(3)「欧米におけるLRTの整備について」
   ― 欧米のLRTの現状やアメリカにおける導入手法について
   (講師)都市交通研究家 服部重敬 氏

(4)質疑応答

〔第2部〕懇 親 会                  【18:00〜20:00】
   ― 路面電車の普及に関心を持つ方々の集い

 参加費  第1部:2000円/名、第2部:3,000円/名

 定 員  第1部・2部とも、50名


連絡・申込先  路面電車普及推進ネットワーク(トラム・ネット)
  
  (事務局)NPO 自然エネルギーによる地域交通システム推進協会(内田)
       〒221-0865 横浜市神奈川区片倉1-17-310-302
       電話:045-481-6069 FAX:045-481-6203
       E-Mail:sev@mb.infoweb.ne.jp
  
  (川崎商工会議所)政策企画部 野口
       〒210-0007 川崎市川崎区駅前本町11-2
       電話:044-211-4117 FAX:044-211-4118
       E-mail:noguchi@kawasaki-cci.or.jp



#149   01.12.3

岡山電軌 新低床車の愛称はMOMO


岡山電気軌道が来年3月導入予定の100%狭軌低床車の愛称を公募していたが、MOMOと決定した。
応募総数は4565件であり、最優秀賞には10万円の旅行クーポンが渡される。
車体デザイナーの水戸岡氏のデザインになる下記のロゴが発表された。



氏のデザインコンセプトは「IT時代のシンボルマークで21世紀を表している。mが笑っているような楽しいデザイン」などと説明されているが、館主は「岡山の人にはやっぱり“桃”なのだ」というのが感想です。(^_^)
他の優秀賞は mo.mo mo-mo MOMO(半角) 桃 もも momo があったようです。
まずはおめでとうございます。 車体製作も下記情報のように出来そうですから、来年3月には車体にこのロゴを描いた車体が見られることでしょう。



#148   01.12.3

路面電車メーカー新潟鉄工が会社更生法適用へ


「え、又も?」というショックが走った。路面電車製造会社ではアルナと双璧の会社である新潟鉄工が11/27に会社更生法の適用を申請してしまったとは・・・。

新潟鉄工といえば新潟市が発祥の一部上場企業で大会社。私も少しは知っています。ディーゼルエンジンやエンジニアリングでは有名ですが、別に路面電車を製作する会社でもあります。従業員は全部で2300人もいるそうです。 あの熊本市の低床車はアドトランツ製の車体をこの会社で完成納入したもでした。

テロ事件も引き金になったのでしょう、主力のエンジニアリング部門が極度に不振に陥り負債総額1288億円にて行き詰まったようです。先般のアルナ工機に引き続き痛ましい報道でした。

現在の注目は岡山電気軌道初の低床車を受注製作中の筈でだという事です。 その低床車製作の見透しですが、聞いたところに依ると、なんとか完成引渡は受けられると予想している。但し細部はまだまだ詰める必要もあり、今後もしっかり連携を取り続け来年3月中旬には実車の受取を実現するべしで緊張されているようでした。 当館も来年3月には新車の晴れ姿をこのホームページにてご披露報道が出来るだろうと期待するばかりです。



#147  01.11.19 

松山市 坊ちゃん列車という名の路面電車紹介


 かねてNIFTY「まちづくり会議室」において、伊予鉄道では松山市の軌道を「坊ちゃん列車」がこの秋から走らせると報道があり、関心は持っていました。 ただ、都市内軌道を走ると言っても動力がディーゼル機関車だということで、「純粋路面電車派」を標榜する当館としては掲載を逡巡するものがありました。(^^;)

 ところが当会会員長船氏より、先日松山市に出かけ坊ちゃん列車に乗ったときの体験話を聞き、その写真を実見するに及んで、「これは是非当館より全国の路面電車愛好者にお伝えしたい」との感慨を持ちました。そういうことでどうぞ心を広くしてご覧下さいませ。 (^_^)

市内を走る坊ちゃん列車。  煙突からは白い煙、下から蒸気が出、汽笛吹鳴もあるとか。
中央屋根上はパンタ? Oh ! No! 線路の切り替や運行管理に車掌がロープを外して
立ち上げ、コンタクタータッチ後また引っ張り戻す作業をする。 
                   勝山町電停にて            Photo:長船友則氏
終点駅での機関車の方向転換 
機関車の下から渡り線上の金属板にジャッキを延ばして人が押して転回する  
                     松山市駅にて       Photo:長船友則氏    


以下のデータは松山市の路面電車研究家/村上昌弘氏に負うものが殆どです。 

●車両概要
設計は新潟鉄工所と伊予鉄道が共同で設計、製造は新潟鉄工所が行う。
製造される車両は以下の4両。
 
・機関車(1両):
 開業時(1888年)当時の1号機関車と同等の外観を持つもの。
 動力はディーゼル(環境面を配慮したもの、と説明)
 車長3900mm(連結器部分を含む全長は4890mm)、車幅1920mm、車高2980mm。
 車重約9トン。
 機関車には油圧で機関車自身を持ち上げ人力で方向転換する転車台を取り付け。
 (松山市駅前電停と道後温泉駅で使用)
・小型客車(2両):
 開業時(1888年)当時の小型車。1両の定員は18人(立客定員6人を含む)。
 全長4200mm、車幅2080mm。
 1編成で2両連結で運転し、1列車当たりの定員は36人。
・中型客車(1両)
 1911年伊予鉄道自社工場で製造されたハ31形客車の復元車。
 全長6100mm、車幅2080mm。
 1両の定員は36人。
 
1列車の編成長は最大約14m。


●総事業費   :3億7000万円
  [内訳]
   車両製作費     :2億6000万円  (1/3は松山市からの補助)
   駅や電停の改修費 :5000万円
   年間の運行経費  :6000万円

●運行区間:
 ・道後温泉駅―大街道
 ・大街道―松山市駅前
 ・市駅前―JR松山駅前
 ・JR松山駅前―古町駅―JR松山駅前
 以上4区間
●運行便数:
 1日8往復〜10往復(季節により変動)
 このうち
 ・道後温泉駅―大街道―市駅前間:1日6往復〜8往復
 ・道後温泉駅―大街道―市駅前―JR松山駅前―古町駅間:1日2往復
●運行時間帯:
 06:20〜18:47(最大限運行時)
●運行日:
 毎日運行(ただし3ヶ月ごとの車両検査等の検査入場時を除く)
 *2001年10月12日(金)から運行開始予定
●乗車料金:
 1区間1,000円
 *乗車券は市内電車&市内循環バス1日乗車券としても使用可能、
  記念品とのセット料金
●予約等:
 ・個人利用の場合
  伊予鉄道公式Web(http://www.iyotetsu.co.jp/)や電話により
  1ヶ月前から予約受け付け
 ・団体利用の場合
  旅行代理店を通じて6ヶ月前から予約受け付け

●運行開始日:
 ・ 2001年10月12日 袴姿の小出監督と高橋尚子さんを迎えて、伊予鉄道坊ちゃん列車の出発式が開催された。


如何ですか? 路面電車ファンとしては是非松山市に機会を見つけて訪問し軌道上を走る電車に非らざる乗り物のユニーク体験をしてみませんか?