#146  01.11.9 

アルナ工機解散 3つの新会社に分割


路面電車の新造、更新、修繕について我が国でもっとも関係の深いアルナ工機が主力の車輌製造から撤退し、鉄道車両修繕の「アルナ車両」、窓枠・ドアを担当する「アルナ輸送用品」、保冷トラック・バン担当の「アルナバン」(いずれも仮称)という阪急電鉄直営の3つの新会社に引き継がれることになった。同社の車両新製は今後無くなる。

アルナ工機は1947年に前身のナニワ工機として設立以来各種鉄道車両を製造してきた。 近年は路面電車車両の製造に力を入れ、広電の新車等多数を製造してきたが、一般鉄道車両の製造が振るわなくなって、ここ4年連続赤字となり、昨年度は2億6000万円の債務超過に陥っていた。ここで親会社の阪急電鉄が解散を決断した模様。

現在の尼崎工場は来年春に閉鎖して約400人いる休業員は一旦解雇し、新会社が必要な人員の再雇用の形を取る。 車両のリニューアルと修繕を担当する工場は大阪府北部の摂津市にある阪急電鉄正雀工場にて尼崎工場からの技術者にて継続される模様。
 
  (情報源:神戸新聞、日経新聞、朝日新聞、読売新聞、交通新聞等を参考)

広島電鉄・電車カンパニープレジデント 中尾正俊氏談:

  • 広島電鉄はたくさんのアルナ工機製電車を所有しているが、今後の保守は後継会社の正雀工場にてなされると聞いている。
  • 他社の鹿児島市電、土佐電気鉄道、伊予鉄道へ本年度中に納入されるアルナ製リトルダンサーは、全部アルナ工機により製造納品される予定と聞いている。
  • 広島電鉄は来期中にシーメンス社製のGreen Mover 3編成を導入予定であるが、この艤装については技術が継承される後継会社の正雀工場でされるはずであり懸念していない。


 考えるに、この解散悲劇は、最近は熊本の低床車が独アドトランツ製、広電のGreen Mover の独シーメンス製の如く低床車が新車の主流になってきており、アルナ社が最近になって部分低床車リトルダンサーの如くヒット商品を開発し受注を受けたが、時が遅すぎたのかも知れない。
 アルナ工機の路面電車業界に対する重要性は高い。 近年路面電車が見直しの気運が高まり、国の施策が路面電車追い風に変わった時点だっただけにまことに残念なニュースであった。

     参考資料:講演録13「アルナから見た路面電車」



#145 01.10.16

川崎市 路面電車(トラム)フォーラム討議超概要


 既にご紹介した川崎市の電車フォーラムのうち〔第2部〕パネルディスカッション 「路面電車(トラム)の普及に向けて」〜トラムで変わるタウンライフ〜にての討議のポイントをみえけんぞうさんから頂戴したので速報します。 要点だけですけど。

 本討議の構成、出席者等の紹介は本館9/8付「川崎市 路面電車(トラム)フォーラムを10/10開催」をご参照


川崎での「トラムフォーラム」は、第1部と第2部とを合わせて150名ほどの来場者。

▼岩森: 

  • 魅力ある街づくり⇒あらゆる交通機関の結節点として川崎市の位置付けを図りたい。そこにトラムを組込む。

▼福島:

  • 地方都市にシャッター通りが増えている。
  • 街に人が気持ちよく居られるようにしたい。
  • バリアフリー法は成立し、自然エネルギー法も頑張っている。トラム関連法も考えていきたい。

▼堀 :

  • 岐阜の路面電車は辛い状況に置かれている。
  • 現状では、路面電車で街に出たいと思っても、安全面、バリアフリー、楽しい行き先との接続など、どれも不十分で街づくり全体の議論と合わせて提案する必要がある。

▼宮本: 

  • 「LRTは最も低コストで布設できる」と言っても、現在の事業費水準で収支計画を試算すれば「ワンコイン乗車」など実現できない。
  • ドイツ国鉄の6割補助とは行かないでも、社会システムとして都市交通を支える土壌が欲しい。

▼丸山: 

  • PFIについて、海外も含めた一般公開入札でかなり安く実現出来そう。
  • 100億円のうち60億円をPFI、40億円を江東区支出で独立採算を目指す。
  • 小名木川旧貨物駅の再開発が、集客の点でカギになる。

▼会場(後藤): 

  • クルマ分担率が高い(高崎、92%)地域で、どうやって啓蒙するのか。

▼会場(柳沢): 

  • 路面電車の西高東低は何故か?

▼会場(広電・中尾): 

  • 中国、四国、九州の3地方は、80年代に残った業者間で連携を図って勉強し低コスト化や増収案などで成果を上げた。

▼会場(柳沢): 

  • 鉄道への乗り入れの事例は?

▼会場(広電・中尾):

  • 広電で乗入れが乗降客増に繋がったのは、(他の街と逆に)街中のトラムを郊外の鉄道へ入れたことが良かったと思う。 ドイツではさらに郊外の鉄道駅でP&Rを実施し、長距離の自動車走行を減らすことに成功している

 ▼宮本:

  • (公共交通を支える中心市街地コアの不可欠性を考えた時)モビリティの低下よりも、来街動機の低下の方が、本質的には怖い。
  • 街に来る意味をまず付けて、そこに人を呼込むトラム、と言う意識の流れが必要。

▼堀 : 

  • 社会実験制度の中で、もっと市民に「体験」してもらうための策を講ずるべき。
    (金沢のP&Rは無料でスタートしたあと有料化したが、定着した要素に初期の利用のしやすさがあった)

▼田中:

  • LRTの重要性は、まだまだ世論として一般化しない。(都市交通保全、とりわけ、その中での)LRTの   価値のアピールには、粘り強さが必要だろう。

 
                 −−−−−以  上−−−−−−



#144 . 01.9.28

鹿児島市電 低床車カラーデザイン決まる


 南日本新聞の報道によると(9/22)、鹿児島市電が来年一月に導入が決まっているLRT(アルナ工機製リトルダンサーA3型)のデザインが下記のように決まった。
「電車の色は南国鹿児島の明るい太陽を表した鮮やかな黄と超低床電車の優しさをイメージさせるベージュ。乗降口付近の車体側面には車椅子で乗れることを示した絵表示を配し、乗降口の開閉方向なども分かり易くした」と意図を説明されている。
 鹿児島市ではこの低床車を「やさしい街のシンボルにしたい」としている。


関連ニュース:鹿児島市電 超低床車を来年1月から運行
          講演録13 アルナから見た路面電車

    


#143  . 01.9.25 .

広島市 横川駅整備プランが新聞報道された


 広島市の北の玄関JR横川駅に路面電車を直接乗り入れして結節点改善を計るのは市民の長い念願である。
「路面電車を考える会」のワーキンググループ「広島LRT研究会」でも市民案を本年正月に発表したりして促進を図ってきた。
このほど地元有力紙中国新聞が、「横川駅前広場整備:市イメージ図公開」(9/17)、としてイメージ図を掲載し、7段の記事にて本件を大きく報道した。
 記事によると、この地元への公開に対しては、「横川駅前広場をよくする会」の会長さんは、「どの駅前にも無かった個性を感じる。待った甲斐があったと喜ぶ」と。また「横川商店街振興組合」理事長氏は、「路線バス発祥の地域色が配慮された上、バリヤフリー設計で、人が出会い、つながる広場らしい」との評価である。


 今後の推進計画は、市と国、JR三者で協議が整い次第着工。 完成は横川〜可部間の乗り合いバス発祥100周年に当たる2002年末となっている。


平面図を参考までに。 左下は1903年稼働した初の路線バス写真。



 館主が嬉しいのは、当研究会が横川結節点改善提案活動を昨年来実行し、そのとき横川駅が路線バス発祥地であることに着目し、「路線バス発祥の地記念モニュメント」を建設しようと各界に働きかけてきた。 この提案は「広島市の文化の先進性を実証するもの」としてこのプランでは実物大のレトロバスオブジェ建設として結実したように見えること。
 もう一つ悦んでいることは、市民の課題であった横川駅の乗換難がこれで解決することは勿論、地元の有力団体でも市案に全面賛成の様子で、これだけ総意が集まれば実現もまぢかとひしひし感じることである。最近の良い便り第一番。(^_^)

 関連ニュース:
 (1) 2001年元旦特別発表「広島LRT研究会:広島市横川駅結節点改善提案」
 (2) TV-RCC報道記事:「広島市 JR横川駅前広場改造案と広電乗入が進展」 



#142   01.9.22 

熊本市 路面電車サミット in 熊本 開催案内


10月は各種路面電車・LRT関連のシンポジウム、会合等がラッシュですね。わけても路面電車サミットは1993年以来隔年で路面電車走行各都市持ち回りで行われており、札幌→広島→岡山→豊橋に引き続き今回の熊本市で第5回目となります。当館でもこの行事には毎度参加し、様子をこのホームページにて報告することにしています。
 今回の熊本編は日数も5日と多く、学問的な報告も充実しています。できるだけ多くの方の参加をお勧めします。

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第5回路面電車サミット in 熊本のご案内

日時  平成13年10月24日(火)〜28日(日)

開催場所と内容: 

24日(水) 熊本市国際交流会館

 10時−13時:講演1「ライトレール、路面電車の可能性、優越性と郊外路線乗り入れ等」
               ハルトムート・トップ氏(ドイツ・カイザースラウテルン大学教授)
               (館主注:氏はLRT WORKSYOP '97にて東京・熊本にて講演された方です)
 14時−17時:講演2「人間のためのまちづくりと都市の公共交通のあり方」
               
ヤン・ゲール氏(デンマーク王立芸術アカデミー准教授)
 18時−20時:上記2氏を交えたディスカッション

25日(木) 熊本市国際交流会館

 10時−13時:講演3「持続的成長可能な都市=サスティナブル・コミュニティーの思想と実践、そして都市交通」
               ピーター・カルソープ氏(アメリカの都市プランナー)
 14時−17時:上記3氏による討論会:「世界の都市交通が目指す方向、日本への提言」

  19時−21時 歓迎レセプション

26日(金) 熊本市国際交流会館

 9時半−14時:路面電車サミット本会議
           主催者挨拶、来賓挨拶、国土交通省より事業説明、各地の現状報告、サミット宣言など
 15時−:低床電車試乗会、市内視察など

●27日(土)

 10時−午後4時:市民環境フォーラム(会場:オーデン)
 22時−:夜なべ談義「クルマに頼らない街を実現するために」(会場:水前寺コンフォートホテル)

●28日(日)  街頭イベント

●22−30日 各国車両模型、パネル展示など

 (注)

  • 講演内容は仮タイトル
  • 原則として同時通訳形式で進行
  • 時間帯には会場からの質疑応答を含む
  • 期間中は熊本市電は協賛の意で全線100円と聞いています。(^_^)


会場:熊本市国際交流会館案内★

  • 熊本市花畑町4丁目
  • 熊本市電「熊本城前」下車


申込方法:

  • 参加希望や問い合わせ等は開催団体のホームページ「都市交通会議」のmailto:にて連絡してください



(注)今回の熊本サミットに館主は25日午後から26日にかけてのみ出席予定ですので、講演内容報告は致しかねます。





#141  01.9.8 

川崎市 路面電車(トラム)フォーラムを10/10開催


川崎市は商工会議所が中心になってLRT親切研究をしていることを昨年2月に当館にて報告しました
この度同所よりフォーラムを来る10月1日に市内で開催のご案内が来ましたので報告します。少なくとも京浜地区在住の関心者は、この興味あるフォーラムにご出席になるようご案内します。


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第1回 路面電車(トラム)フォーラムのご案内

  

   路面電車(トラム)の普及に向けて
〜 日本の路面電車 これからの役割と展望 〜


 環境にやさしく、バリアフリー性が高く、海外の先進都市では、中心市街地における様々な交通問題の解決と、商業活性化に大いに活躍していることから、日本でも、都市再生に向けた交通手段として、全国各都市において導入が検討されている次世代型路面電車(LRT)について、新設・拡張に関する最新の研究動向について発表を行なうと共に、導入を検討している地域の事例の発表をします。また、パネルディスカッションの中で、路面電車(トラム)の普及に向けて、企業・市民の方々と一緒に考えるフォーラムです。
 ご関係の研究機関・団体・企業、そして、多くの市民の皆さまのご参加をお待ちしております。

 日 時  平成13年10月10日(水)
       〔第1部〕13:30〜17:30(12:30より受付開始)
       〔第2部〕18:30〜20:30(17:45より受付開始)

 場 所  川崎市産業振興会館 1Fホール(1階定員344名)
          <交通> JR川崎駅西口下車  徒歩8分
                    京急川崎駅下車    徒歩7分
          <住所> 川崎市幸区堀川町66番地20

 主 催  路面電車(トラム)フォーラム準備会
      (路面電車普及推進ネットワーク〔トラム・ネット〕)

 共 催  川崎商工会議所・NPO 自然エネルギーによる地域交通システム
      推進協会・持続可能社会研究会「都市交通を考える会」・21世紀
      都市交通国民会議 他
      ※ このフォーラムは平成13年度環境事業団地球環境基金の助成を受け 開催されます。

 内 容 
〔第1部〕「日本の路面電車 これからの役割と展望」    【13:30〜17:30】
(1)主催挨拶
(2)基調講演
  演題:「これからの都市における市電の役割と札幌市の取り組み」
  講師:北海道大学 工学部 教授 佐藤 馨一 氏
     (交通計画専攻・札幌市 総合交通審議会 専門部会 会長)
(3)研究発表
  @ 演題:「路面電車の新設・拡張に伴う制度的諸問題について」
    講師:(財)計量計画研究所 社会システム系研究部
                         担当部長 竹内祐一 氏
  A 演題:「路面電車の新設・拡張に伴う法的諸問題について」
    講師:(財)運輸政策研究機構 運輸研究所 伊東 誠 氏
  B 演題:「日本型路面電車(トラム)のイメージと技術的課題」
    講師:独立行政法人 交通安全環境研究所 交通システム部
                鉄道技術研究室 室長 松本 陽 氏(予定)
(4)各地における取組みについて
  川崎市 川崎中心市街地・市内循環型路面電車「Kトラム」について
      泣Iイコス計画研究所 代表取締役所長 笹原 克 氏
  さいたま市 さいたま市における路面電車導入計画について
        さいたま市 総合政策部参事(交通政策担当) 田中義政 氏
  市民提案トラム Eトラムについて
          持続可能社会研究会 都市交通を考える会 宮本岳史 氏
  東京都 江東区における導入計画について
      バリアフリーデザイン研究会 丸山 力 氏


〔第2部〕パネルディスカッション            【18:30〜20:30】

 「路面電車(トラム)の普及に向けて」〜トラムで変わるタウンライフ〜

  • 路面電車の導入と研究については、草分け的存在であり、今年、政令指定都市として誕生した“さいたま市”における路面電車導入計画の中心的役割を果たして  いる田中義政氏をコーディネーターに迎えて、川崎市在住の参議院議員・弁護士・  川崎市男女平等推進協議会会長として幅広く活躍され、また、地域を支える市民活動にも数多くご参加されている福島瑞穂氏をパネリストにお招きし、川崎駅前  中心市街地を通り、東口側・西口側・臨海部を結ぶ“Kトラム”導入の提案や、岐阜市で市民の立場から、路面電車と都市デザインについての活動紹介、そして、市民、技術者の立場から、燃料電池式路面電車の研究・普及活動についての話を織り交ぜながら、自分たちの街にトラムが来たらどうなる?、街はどう変わる!? 生活は?…について、皆さまと共に考える2時間にしたいと思います。

 
 〔コーディネーター 〕さいたま市 総合政策部参事(交通政策担当)田中義政 氏

 〔パネリスト〕参議院議員 弁護士 福島瑞穂 氏〔予定〕
  岐阜未来研究団 代表 堀 達哉 氏
        持続可能社会研究会 都市交通を考える会 宮本岳史 氏
        川崎商工会議所 政策企画部統括スタッフ 岩森耕太郎 氏
参加費   第1部からは2000円、第2部からは無料

定 員   第1部:200名 / 第2部:250名

連絡・申込先   川崎商工会議所 政策企画部 野口
        〒210-0007 川崎市川崎区駅前本町11−2
         電話:044-211-4117 FAX:044-211-4118
         E-mail:noguchi@kawasaki-cci.or.jp



#140  01.9.3

福井市 路面電車走行道路でトランジットモール実験


福井市では福井鉄道が福井市〜武生市の間を路面電車と鉄道とで繋いでいる。このうち軌道部分は福井駅前を中心に北は田原町、中心部市役所前でT字形に分岐し、南は福井新駅まで。後は鉄道となる。

この軌道系交通機関福井鉄道の活用は市の関心事であるが、このほど福井市では10月12日より17日間、比較のためのセミモール実験を7日間、市中心部、通称駅前通りのトランジットモール実験をすることを公表した。


福井市の表明している現状と問題点として

  • 福井市の中心市街地は、JR福井駅を中心に栄えてきたが、自動車社会の到来に伴い自動車交通量の増大が進み、中心市街地への流入部における渋滞や駐車場不足によるアクセス性の低下が進んでいる。
  • 福井駅前の通称:駅前電車通りには、福井鉄道の郊外型電車が乗入れているが、大型の鉄道車両で運用されているため、ステップが高く乗降しにくいことや騒音・振動も大きく、市内電車としての特性が生かされていない


と挙げている


実験概要

  • トランジットモールを中心とした賑わい創出に向けた道路空間利用
  1. 歩行者ネットワークの検証
    トランジットモール空間の創出によって、滞留空間としての可能性や新たな道路空間の可能性について来街者の属性(居住地、年齢、性別)、行動(回遊性、滞在時間等)の変化を検証する。
  2. 自動車交通に与える効果・影響の検証
    ・大名町交差点における信号現示を変更することで、周辺交通にどのような影響がでたかを検証する。
    ・中央1丁目地区周辺において交通規制を変更することで、渋滞や路上駐車などの自動車交通及び各事業者(荷捌き事業者、客待ちタクシー等)へどのような影響を与えたかを検証する。
    ・セミモール空間を創出することで、トランジットモール時との周辺交通影響を比較する他、各事業者へどのような影響を与えたかを検証する。
  3. 公共交通機関アクセス体系の整備
    ・中心市街地へのアクセスを自動車から公共交通機関に転換する提案をしていくために、福井鉄道沿線に駐車場を確保し、パークアンドライドを実施する。
    ・中心市街地を縦断する福井鉄道の路面軌道を利用し、小型車両によるシャトル運行を行なうことで、起点から中心市街地へ、あるいは中心市街地からその周辺への新たな短距離交通手段としての可能性を検証する。
  4. 市民参加による賑わいのまちづくりの推進
    ・トランジットモール空間の中に市民活動スペースを提供する。
    ・市民に対する実験内容の周知や参加の呼びかけの方法など、正しい情報が広く伝達できたかを検証する。
  5. 関係者間の合意形成の過程の集約
    ・実験準備から実施にかけて、関係者間の利害調整と合意形成の過程について検証を行なう。
  • 電車を活用したパークアンドライド路面軌道を活用したシャトル便の運行
  1. 中心市街地流入部における渋滞緩和のため、路線沿線駅4箇所においてパークアンドライドを試行する。(各約20〜30台程度)
  2. 買物目的者を主な対象としたパークアンドライド
  3. 借入車両(路面軌道専用)を田原町⇔福井駅前・福井新⇔福井駅前間のを2路線についてシャトル便を運行し、料金設定を100円とする。またワンデーフリー券を500円で発行し、公共交通機関の新たなサービス向上策を検証する。


     参考サイト: 福井市ホームページ


YAHOO の記事追記(9/3)

 区間内の車道と歩道にある約10センチの段差をアスファルトで覆い一体化。路面電車線路との境には、プランターなどを置く。12〜28日午前10時〜午後8時はトランジットモール化し、それ以外の時間帯は荷さばき車は通行OK。29日〜11月4日は、歩道を1〜2メートル広げ、歩行者優先道路にする「セミモール」にし、一般車両も通行できるが、大名町交差点には進入できなくなる。
 福井鉄道は期間中、名鉄から借用した低床式路面電車(LRT)などを、福井新駅と田原町駅から30分間隔でシャトル便のみの運行とする。運賃は100円均一。浅水、ハーモニーホール、ベル前、田原町の4駅で、周辺に駐車場を確保し、マイカーから福鉄に乗り継ぎ、中心部へ行くパーク&ライドも実施する。



これら二つの情報は名古屋市の植村武夫さんから得ました。m(_)m

 先年福井市の市街地活性化担当の職員がわざわざ館主宅に見え、街の活性化と路面電車の活用について懇談したことがあったが、こうした社会実験の結果と熱い思いとが是非実って欲しいものである。