先頭

#548
2009.7.18

長崎電軌 100円電車 運賃を来春までに値上げ 


長崎市内を走る長崎電軌は全国の路面電車運賃の中で最も安い料金100円(子供50円)で運行されており、ワンコイン電車の名前で知られている。この料金は1984年に90円から100円に引き上げられ、以来25年間今日まで続いている。

しかし乗客数は94年の2200万人をピークに08年の1904万人まで減少しており、純利益も半減した。会社ではこのたび全線均一運賃100円を来春までに、10円〜30円ほど値上げする模様。それでも他都市の均一運賃に比べると、安い方でも岡山電軌の140円、広島電鉄と熊本市電の150円であり、長崎電軌の全国最低料金は維持される筈である。

館主感想:
1995年10月に広島市にて第2回路面電車サミット'95が開催されました。大会2日目のトークイン「路面電車の魅力・21世紀の未来像」にて、長崎電軌社長中村利夫氏がパネリストとして登壇され、「84年に100円に値上げして以来ずっと黒字を続けており消費税値上げにもなんとか対応できました」。この発言を鮮明に覚えています。但しその席で氏は「高齢者社会を考えると低床車導入が課題です」とも語られました。今回では値上げをしても全国最低料金は実行するようで、これこそ長崎電軌の哲学だと思います。



#547 2009.7.13

富山市 都心路線の一部を複線化 



富山市ライトレールで懸案になっていた一部複線化について、富山市は「用地買収などが順調に進めば、概ね3年後に完成」との見通しを発表した。これにより奥田中学校前〜富山駅北の折り返し運行時間が10分から8分に短縮される。方法は・・・
  • 奥田中学校前から神通川支流にかかる八田橋までの250m(上記図参照)の用地を買収により拡幅。現在の進捗率は90%
  • 八田橋の東に新電停を作る。
  • もともと富山ライトレールは単線で、電停にて上り線・下り線のすれ違いする方式である。このため現方式では奥田中学校前から富山駅北間ダイヤでは10分間隔になるが、上記改良を行えば8分への時間短縮が計れる。
  • 複線化区間ができれば、渋滞時に乗用車が軌道上に入り、運行遅れが生じた場合でも挽回できるメリットも生じる。
館主感想:
常時、路面電車を利用した経験からすると、運行間隔が10分から8分へ2分短縮されただけでも乗客には改善を実感できるはずです。富山市の絶えざる改良意欲に敬意を表します。



#546 2009.7.5

広島電鉄 契約社員の正社員化 新賃金体系を設定



広島電鉄の電車従業員給与体系の抜本的な改善が実行されることになった。

規制緩和による参入自由化によりバス部門の赤字が年間10億円にものぼるなか、会社は01年、1年更新の契約社員制度を導入した。路面電車やバスの乗務員の新規採用は契約社員のみに限ることになったため、職場では契約社員が年々増加してきた。

04年、会社は契約社員として3年間問題なく勤めれば、定年までの雇用を保障する「正社員U」への登用を認めた。ただし、賃金は契約社員と同じ固定のままで、退職金もなかった。

一方、正社員のベースアップは低水準に抑えられ、多くの若手社員が契約社員より賃金が低い状況も起きてきた。

06年、労組より会社に対し、正社員化をめぐって交渉が始まった。背景は「低賃金の契約社員らが増えるのを放置しておくと、正社員の待遇改善が進まない」という危機感による。

このほど労使交渉が纏まり、契約社員と正社員Uを合わせた約300人(電車部門とバス部門の合計)の正社員化が必要なシステム変更をへて秋頃に実現する見通しになった。

実現すると契約社員と正社員Uは・・・・
  • 運転士23万1千円、車掌19万5千円で年齢に関わらず固定されていた月給は、正社員と一本化のうえ職種別賃金制度に移る。
  • 年1回の人事考課により昇級が認められる
  • ボーナスは32万円から1.5倍前後に増える
  • 退職金も出るようになる
  • 一方で、ベテラン正社員の一部は徐々に月給が下がり、収入の激変緩和措置が終わる10年後には5万〜6万円減になる見通し
交渉開始当初は正社員から組合に対し強い反発があったが、今年になり激変緩和処置や定年の5年間延長等の処置により妥結の道が開けた。月給が下がるある正社員は「若い人たちがやる気をもって仕事が出来るよう、賃金体系を見直す必要はある」との発言もあったよう。

一方会社では人件費負担がが年3億円増えることになる。

館主感想:
当館12年の歴史で、電車会社の賃金体系に触れた記事を掲載したことは記憶にありません。が、今回の広島電鉄の賃金体系見直しの決断は、当節に同様の難問を抱えながら日を過ごしている電鉄会社も他にあるのではないかと思い、掲載を致しました。

館主の知る限りでは、わが国の労組の多くは「正社員を守る」というのが伝統であり、当節の契約社員急増時代に対し、社会的矛盾を抱え悩んでいる会社もあるのではと思います。そうすると、今回の広島電鉄の妥結は、会社は苦しい家計の中からの負担増、組合は給与の低下という不利益を互いに大所高所からがまんをして勇気ある決断をした、快挙だ、と思いました。この経緯は多くの交通従業者にとり示唆に富むと考えてご紹介しました。



#545 2009.6.30

富山市 市が路面電車のジオラマを製作し公開


富山市では、公共交通を活かしたコンパクトなまちづくりを全国に広く紹介するため、一昨年より富山北駅地区のオーバード・ホール内に、「公共交通まちづくりインフォメーションセンター」を開設し、富山市のまちづくりの骨格となる北陸新幹線富山駅整備事業や連続立体交差事業、富山港線路面電車化事業に関するパネル、資料映像、模型等を展示してきました。

このほど上記ホールに、市内電車の環状運行でさらに便利になる都心地区を分かりやすく紹介するため、富山駅北側の富山ライトレールと南側の地鉄環状線エリアのジオラマを新規製作し、今年4月29日の富山ライトレール開業3周年に合わせて公開展示を始めました。

ジオラマの概要
@市内電車の環状運行
A富山ライトレールの高架下に乗り入れと、市内電車との接続
B高架下での電停設置による新幹線や在来線と路面電車との利便性の高い交通結節
この3点をテーマとして、模型化することにしました。
なお、在来線や新幹線の駅部(駅舎)、高架下の南北自由通路や電停、駅前広場への軌道乗り入れ、バスバースやタクシー乗り場などは、具体の整備内容が未定であり、整備イメージで模型化しました。

製作・展示された路面電車ジオラマの全景とNゲージ模型電車

● 場所と開館時間 
   場  所:JR富山駅北口オーバド・ホール1F とやま高度情報センター内に設置
   開館時間:午前10時から午後8時まで (休 館 日:12月29日から1月3日)
   運転時間:ジオラマの展示時間は午前10時から午後5時まで
   模型電車運転のデモンストレーションは、平日は午後3時30分から、
   土日祝日は午前11時から及び午後1時30分から、それぞれ約10分間の自動運転

ジオラマ化対象の駅周辺と、展示場所 オーバードホールの位置



#544 2009.6.23

函館市 ASEAN国際会議開催 路面電車を視察


6月16日〜18日に渡り、函館市内のホテルを会場として第7回日本・東南アジア諸国連合(ASEAN)次官級会合交通分野における地球環境・エネルギーに関する高級次官レベル会合が開かれた。特に後者の環境会議は日本の他タイ、ベトナム、インドネシアなどASEAN加盟国に加え、フランス、ドイツ、アメリカなど欧米諸国も参加し計20カ国、100人が参加する会議となった。

ホテル内の会議のほか、函館市交通局が運行する路面電車の視察が行われた。見学者は車椅子で乗れる超低床車「らっくる号」や除雪用のササラ電車などを見学。職員の説明を受けながら車内を見学。車内シートで座り心地を確認したり、ササラ電車の竹製のブラシに触ったりした。

ベトナム交通省の交通局長は「函館のトラム(路面電車)システムは、現在ハノイで進んでいるフランス型トラムシステムの導入にあたり参考になる。らっくる号には行き先の電光掲示板があるが、こうした電子化の進んだシステムは興味深い」と話した。

会議では函館市の交通施策などについて市長が発表。「路面電車は市民の足として、年間約640万人が利用し、5分間隔の運行で利便性が高く、環境にもやさしい」と述べた。発表を終えた市長は「交通分野について二つの重要な国際会議が函館市で開かれたことは意義が深い。この会合を機会に函館と東南アジアのつながりができるよう、PRしていきたい」とコメントした。

ASEAN会議参加者の函館市電視察会  (北海道新聞・函館新聞より)(Photo:中里俊之氏)



#543 2009.6.17

豊橋鉄道 「T1000形 ほっトラム」 ローレル賞を受賞


 豊橋鉄道 T1000 (愛称ほっトラム)  (Photo:中日新聞)

豊橋鉄道が昨年12月に運行を始めた新型LRTが鉄道友の会によりローレル賞を受賞した。

特徴は・・・
  • 国産初の狭軌軌道の100%低床車
  • 高齢者や車椅子の乗降に配慮と工夫がある
  • 車体は3車体連接2台車方式
  • 長さ:16.2m
  • 座席数は26 定員:74人
  • 製造社:アルナ工機
  • 運用区間:豊橋駅前〜赤岩口間 4.8km
受賞理由としては狭軌軌道で100%低床車を国産化で実現したことを評価されたことを大きく評価された。


関連ニュース:豊橋鉄道 LRV新車 完成・搬入と公開 (08/11)
関係サイト:
鉄道友の会 2009 ブルーリボン・ローレル賞選定車両



#542 2009.6.10

堺市 LRT東西線 住民の合意得られず開業延期か


富山市のLRT線開業に引き続き堺市のLRT東西線新設こそ次のLRT開業本命と期待されていた。

かねてより堺市はLRT東西線案(南海高野線堺東駅〜堺浜シャープ新工場間.6.9km)のうち、東部の市街地を貫く堺東駅〜堺駅間1.7kmの区間だけは、2011年春の開業を目指して着工を想定したものが計画案である。

木原市長は6/5の市本会議で、LRT計画案は見直しを含めて検討をする考えを明らかにした。

説明会では、事業概要と開業後の交通規制などの第2回説明会を6/7に行った。約60人の住民が出席。

結果は、住民から「一方通行にすると、周辺道路で渋滞が発生する」「電車でなく電気自動車で十分」「(廃止予定の)路線バスを残してほしい」「果たして地元に還元できるのか」「堺浜延伸の早期着工を」など色々と意見が出た模様。反対の最大は「現行2車線の市道を1車線に減らす計画」が重かったようである。

市長の担当補佐官は第1回の会合結果を受けて「厳しい意見が多く、集約すれば、計画を見直しせざるを得ない。今後の住民説明会に時間がかかり、平成23年春の開業は遅れそうだ。堺駅〜堺浜ルートの先行着工や一方通行の変更なども見直し対象になるかも知れない」と話した。

木原市長も6/8、9月の市長選挙までに修正案を纏める考えを明らかにした。

関係サイト:堺市LRT東西線の具体案が更に前進 (09/5/21)
  〃   :堺市LRT東西線の路線系統案 更に煮詰まる (08/4/18)

館主感想:
ちょっと理解しにくいのは、報道によると市長が6/5議会で「見直しを含めて検討する」と先に議会で表明し、その翌日に住民説明会が開催された様子。外部からは判りにくいけど、もともとLRT新設計画は意義・プラス面が単直には判りにくいもの。それを市長が先に「見直し」の発言をすれば、出席者は大局より利害に敏感な住民が多く出席した可能性はないだろうか? 不思議な気がします。 難しいものですね。



#541 2009.6.3

浜松市 都市交通デザイン研が 2階建LRT を提案


先月ご紹介した浜松市の都市交通デザイン研究会による「浜松市次世代交通システム研究発表会」は5月16日に開催。200名の参加者があり、盛会裡に実施された。

やはり発表の目玉は2階建てLRTの構想のようで、この思い切ったデザインは自動車会社のデザイン部長を歴任した経歴のある河岡徳彦静岡文化芸術大学教授で、このデザインは多くの報道機関から報告された。

その他
当日の発表では、JR浜松駅〜都田町、天竜二股駅〜船明ダムなど具体的な路線構想やLRT導入による環境改善効果も紹介し、「未来の公共交通」の姿を示した。

研究会は2008年4月に発足した。会は来年4月に市と市議会に最終提案をする計画。LRT総事業費は900億円と想定され、半分は国の補助、半分はPFI(民間資金活用による社会資本整備)方式で賄う計画。

研究会の作成した浜松市市街を走行する新LRTの想定図
            (photo:同会公式ホームページ)
2階建てLRT案は模型を展示して解説がなされた。 
即ち、LRTを幹線交通軸とする。車体は1階を車椅子やベビーカーと高齢者用、2階を通常の座席とし、ユニバーサルデザインにする。車両の色や図柄は今後の研究対象だが地域色を配慮したデザインになるよう工夫する。河岡教授は模型を使用して説明。   (Photo:中日新聞)


当日各種の発表内容が報告されていますが、館主とし関心をもったのは、「現在路面電車・LRTが走行していない都市にてLRT新設案が発表されたとき、どの程度の関心を持たれるか?」に対するアンケート結果例が報告されたことです。この結果を下記に転載します。

アンケートは研究会参加者200名中の51人で市民全般とは異なるが、逆に関心者の意識、提言が読みとれて興味深いものです。他の会の参考になりましょう。

関連ニュース:浜松型次世代交通システム 研究発表会 (4/18)
関係サイト:都市交通デザイン研究会 第4部会:LRT車両デザイン・電停デザイン



#540 2009.5.27

函館市 第3回 路面電車まつり ご案内


今年も路面電車の走る各都市にて路面電車まつりのシーズンが参りました。
まずは函舘市電のまつり案内編をご紹介
   会 場: 函館市地域交流まちづくりセンター
 
   ●2009年6月6日(土)〜6月10日(水) 10:00〜17:00

       「想い出の市電沿線写真展」
          市電のある街はこだての懐かしい写真をご紹介します

 
   ●6/6(土)・6/7(日) 10:00〜17:00

      「あなたも夢の運転手に」
           函館路面電車シミュレーター体験

      ■ペーパクラフトコーナー

      ■気のむくまま フォークライブ
          ムックリ横内とその仲間たち (ピリカモシリプロジェクト・ReRa(レラ))

 
   ●6/7(日)
          10:00〜
           「オープニングセレモニー」 
              巴太鼓ジュニアによる打ち鳴らし

          10:30〜15:00
            紅茶席 (300円/中学生以下無料)
              煎茶道方円流齋藤社中

          13:00〜15:00
            まちセンサロン「市民からの提言 〜函館の交通〜」
 
 
   ●6/9 (火) 10:00〜12:30  (9:40 湯倉神社前集合)

         「ハイカラ號で巡る函館の今昔」
          案内人:函館歴史散歩の会 中尾仁彦さん
               (雨天の場合は、市電530号を使用します)
          <資料代等:1,000円  定員20名 先着順>
      



#539 2009.5.21

堺市 LRT東西線の具体案が更に前進


昨年4/18当館では「堺市LRT東西線の路線系統案 更に煮詰まる」標題で情報を提供しました。

関西地区で活動するKOALA(都市創成交通ネットワーク@関西)の会員と地区友誼4団体のメンバーと共に、この5/16、大阪市新今宮駅接続の阪堺線南霞町駅に集合。まずは阪堺電車に乗車し、堺市の中心、大小路電停まで乗車し、路線を観察しました。大小路降車後は徒歩にてLRT東西線の予定道路を歩き、予定敷地の環境・クルマや人の交通現況、接続商店街の様子、さかいLRT研究交流センター事務所を訪問、更には市役所展望台より都市全体景観観察などなどを続けました。そういう次第で市役所側にある堺のチンチン電車を愛する会の所在する会場に入るまで2時間を費消し、予備知識を結構吸収できたことです。

会場では堺市建設局鉄軌道推進室の主要担当者による計画の推進状況の現況について説明を受け質疑を行いました。

(感想) 構想は煮詰まっていたし、市の現況にマッチしたものと理解できた

路線は東西線都心部(南海堺駅→南海東駅)部分、堺浜部(堺駅→コンビナート)、既設の阪堺線の3部分に分かれるが、200円均一は判りよい。

昨年春の時点では堺駅の東西をどの方法で貫通するかが未定であり、懸案であった。 その後市と地元関係者との現場的話し合いの結果、ビル1Fの改修くぐり抜けは取りやめ、堺駅南端の道路に路線を敷設し、南海高架はアンダパスでくぐり抜ける方式に決まった由。必要な河川改修も並行する。・・・蔭ながら気にしていた難問がこれで解決。

Q&A
 Q:一本のLRT東西線といっても現況は都心部の繁栄を取り戻す狙いの
   都心部と、新規コンビナートの足を確保する堺浜行き部分(南海堺駅より
   西部分)とは、路線性格が全く異なるはず。別線的に考えられないか?
 A:その通り。それぞれ独立的に考え、完成手段も2つに分けて企画している。

 Q:都心部と堺浜部との乗客予測数は?
 A:どちらも12,000人で拮抗している

 Q:新聞報道では市民のLRTへの理解が足りない、反対運動も出ていると
   あった。本日の解説には動画が制作され、既存の都心や郊外部の景色の
   中を青い車体のLRTが走り回る様子や車椅子を使用しての乗り降りなどの
   様子が写された。これを一見して低床車の美しさと利便性が直感された。
   これは住民にとっては知りたい実感を教える的確なメディアと感じた。
   フルに活用して念入りな住民説明をされるがよいと感じた。

 A:了解。あのイラストの中のLRV車体色の青は堺市の色です。実車も
   そうなります。

 補足:他の交通手段として高速道路がある。今後は大和川沿いに高速道路
     が西に延び、平成26年には既設の阪神高速湾岸線と大和川河口で
     ジャンクションで接合する。これを利用した港湾建設も考慮している。

関係ニュース: 堺市LRT東西線の路線系統案 更に煮詰まる (08/4/18)

関係サイト : KOALA(都市創成交通ネットワーク@関西
   



#538 2009.5.15

岡山市 岡山電軌に 「たま電車」 が登場


工業デザイナー水戸岡鋭治氏といえば、JR九州の全優等列車の車体について、外装はもちろん内装までを一手に革新的デザインで包み込み、鉄道ファンの関心を惹き付け離さないものがある。氏は岡山市の出身で、その縁で2002年、岡山市電のLRT新車MOMOのデザインを提供して、グッドデザイン賞を受賞したりした。

今月5/10には毎日放送制作の「情熱大陸」の番組では、岡山電軌が支援し生き返った和歌山県貴志川線を採り上げた。氏は貴志駅にて大事なお役目を果たす人気者猫駅長・たまちゃんを主題にして、2270系「たま電車」の内外装のデザインを創りあげ、電車の最終仕上げまでを細かく指導する様子を克明に捉え、放映したばかり。

その奉仕精神はまたまた岡山電軌にも乗り移り、こちらでは7101号の白い車体に35匹の三毛猫たまが描かれた車両を仕上げた。座席も和歌山電鉄の「たま電車」と同じシート地を採用したという凝り方。 同車両は岡山電軌の全路線にて運行する。頻度は東山線、清輝橋線の合計で1日15本程度を予定




#537 2009.5.3

広島市 10月末に市長提唱「LRT都市サミット」を開催


ご存じ、広島市は日本でいちばん路面電車が活躍している街でしょう。今や地球環境改善という大きな課題からも全国の都市にLRTが新設・延伸が求められています。今までは路面電車サミットを市民団体と事業者が主体になり、1993年の札幌市から始まって2008年の福井市の大会まで9回のサミットを開催してきました。

このたび秋葉忠利広島市長はLRT活用都市の実績を基に、全国のLRT・路面電車の存在する都市の首長に呼びかけ、10月末に、わが国初のLRT都市サミットを広島市にて開催し、互いの情報知識交換・建設を促進する大会開催を決定されたようです。
  

 LRTサミット 2009 in 広島市」 開催


地球環境にやさしい都市づくりを目指し、公共交通振興のための都市連携強化を目的に、路面電車のLRT化に取り組んでいる各都市の首長が集まる「LRT都市サミット」を開催します。また、市民の皆さまに路面電車に親しんでもらえる機会を提供するため、様々な関連イベントを実施します。

●実施体制: 主催:広島市   共催:広島電鉄株式会社

●実施日: 2009年10月30(金) および 10月31日(土) 

●場  所: 広島国際会議場 フェニックスホール   


●参加都市: 路面電車が運行されている国内18都市(呼びかけ中も含む)
      (札幌市、函館市、東京都、富山市、高岡市、福井市、豊橋市、大津市、京都市、
       大阪市、堺市、岡山市、広島市、松山市、高知市、長崎市、熊本市、鹿児島市)
         
●会議内容: 
   10月30日(金)午後
  • 首長歓迎セレモニー
  • 記念講演
  • 首長会議 (サミット宣言)
    10月31日(土)午前
  • 国内外のLRT化に関する事例紹介、パネルディスカッション

●LRT都市サミット関連イベント
  • 路面電車を利用したスタンプラリー 10月31日(土) 主要電停周辺
  • 路面電車まつり             11月1日(日)  広島電鉄千田車庫およびその周辺
  • その他(特別チケットの販売、パネル展示など 10月30日(金)〜11月1日(日) 検討中
(注) 計画の詳細は決定次第後日追加掲載