#352
2006.6.6

広島電鉄 宮島線バリヤフリー駅廿日市市役所前駅完成


広島市に隣接する廿日市市は1988年に市制を施行したばかりであるが、今年も隣接の宮島町なども合併するなど拡大の一途である。これに伴い市政の中心を旧宿場町から西地区に移し、新都心を計画的に建設してきた。この仕上げが、駅前広場の新設と広電平良駅〜バス乗車場の一体化シームレス・バリヤフリー乗り場の建設であった。 広場と新駅建設には長時間を要したがこのほど終了し、6月1日に完成式を挙行、2日より使用に供された。駅名は旧平良駅を改称し、廿日市市役所前(平良)駅となった。新駅は広島電鉄宮島線と、新興団地などを結ぶ広電バス、および廿日市市内を循環する市営さくらバスとで共用される。

完成式は建設局長、広島電鉄社長、廿日市市長・・・・などお歴々多数によるくす玉割りにてきまり
余談:広電大田社長の祝辞中に「予算、工事着手は早かったのだが、完成に時間が掛かり、電車バス
バリヤフリー駅開業日が富山市に遅れ日本の2番目になったのが残念」は悔しさがよく理解できました

新駅名を記した看板の除幕と運転手さんへの
花束贈呈式は近所の幼稚園児が可愛く執行
駅前広場と廿日市市役所前駅との全貌 
バスは@広電 A市内循環市営の2バース

右の広電ホームの超低床車のステップと
新駅ホーム、続くバス乗り場の間が見事にフラット
シームレス・バリヤフリーが100%完成した
手前宮島線下りホームと向こう上りホームの間の線路上
の通路はゆるいスロープと低いホームにて結ばれるよう
作り替えられたので、乗降・移動が極めて楽になった。



#351
2006.6.3

宇都宮市 「LRT早期実現」総決起集会


宇都宮市など3市4町ではLRT早期実現を目指し、「県中央地域における新交通システム導入促進協議会を結成し5/23には本年度事業計画を定めたばかり。呼応するように、市民団体「雷都レール栃木」では6月10日(路面電車の日)に2000人規模の「LRT早期実現」総決起集会を開催する情報です。


 「LRT早期実現」 総決起集会  



日時:6月10日(土) 14:00〜16:00
 

■場 所:宇都宮市文化会館 宇都宮市明保野町7−66

■内容:
  ●基調講:「LRT導入の必要性と国の支援策」 松谷春敏氏(国土交通省街路課課長)
  ●パネルディスカッション:「はしれLRT!みんなの夢を乗せて」
    コーディネーター : 奥備一彦(雷都レールとちぎ代表)
     パネリスト:     佐藤栄一(宇都宮市長)
                 古池弘隆(宇都宮共和大学教授)
                 長瀬智子(市民サークル代表)

●主催者:「LRT早期実現」総決起集会実行委員会

●申込:事前申込は必要なし

             主催者サイト: 雷都レールとちぎ


#350
2006.5.31

富山市 富山地鉄 神通川より西への複線化にGO


富山地方鉄道市内線6.4kmのうち市内主要部は複線である。ただし神通川東の安野屋から富山大橋を渡り富山大学前に至る1.2kmのみは現在単線で運行しており、円滑な運営上は複線化が課題である。

富山県では本年11月に富山大橋架け替えに着工することを決定、2011年には使用開始の予定。 これに合わせ、富山大橋を西進し大学前に至る富山地鉄の路線全線が複線に改変され、運行は合理化される。 (日経新聞HP情報)

富山市は路面電車網の拡張・改良に熱心な都市

写真は富山地鉄市内線 安野屋〜新富山間・富山大橋橋上にて
    撮影日:2006年2月19日   Photo:伊藤 博康氏

館主余談:
山好きの館主が、早朝の雪をかぶった立山をバックにした路面電車のフォトジェニックな作品のを見て感動し、作者の伊藤氏に転載許可を願いました。背後の山は真ん中の平たい峰が立山で3015m、その左のギザギザが剣岳2999mです。登るには富山駅から富山地鉄立山線にて立山へ、立山ケーブルで美女平に、それから登山バスにて室堂終点で下車。そこからは自分の足で立山→剣岳と縦走できます。7・8月に登れば爽快です。 富山市ってほんとうに美観都市ですね。



#348
2006.5.18

京都市 今出川通り交通まちづくりとLRTシンポジウム


京都市で路面電車復活を目指して活動する「今出川通りに路面電車を走らせる実行委員会(今電会)」はいろいろの活動を続けていますが、昨年11月の京都市主催LRTシンポジウム開催に続き、久しぶりに開かれるLRTシンポジウムの開催について協賛案内を頂戴しました。読者で、都合の付く方はどうぞご参加下さい。


 シンポジウム 「今出川通りの交通まちづくりとLRT」



日時:6月3日(土) 14:00〜16:00
 (13:30開場)

●シンポジウムの主旨
  •  京都市では,観光地や都心部における交通渋滞,鉄道やバスの公共交通ネットワークの連携不足など,多くの交通問題を抱えています。
     こうした課題を解決し,京都市にふさわしい公共交通ネットワークを実現するため,「新しい公共交通システム調査」を実施し,その中で新型路面電車・LRT(Light Rail Transit)に関する検討を行いました。

     その結果,LRTは,京福電鉄や叡山電鉄などの公共交通機関との結節強化や「まち」の活性化などに効果が見込める一方,導入により車線が減少することによる自動車交通や沿線の皆様への影響など,もし導入する場合には,様々な課題を克服しなければならないことが分かりました。

     京都市では,LRTに代表される「今後の公共交通システム」の方向性やあり方を検討するためには,市民や事業者の皆様と課題や効果などについて具体的に議論を行う必要があると考え,モデル路線として選んだ北野白梅町から出町柳に至るルート(今出川線)の沿線にお住まいの方をはじめとした皆様と,様々な手法による議論を展開していくことを予定しています。

     このシンポジウムは,昨年11月に続いて開催するものであり,活発な議論を展開する中で,「京都市にふさわしい公共交通システムのあり方」などについて,皆様と一緒に考えていきたいと考えています。市民の皆様の多数のご来場をお待ちしております。

●プログラム:
  • 報告(14:00〜):新しい公共交通システム検討結果について
                          ・・・石ア 了(京都市都市計画局交通政策室長)
  • 基調講演(14:20〜)交通まちづくりとLRT〜先進事例に学ぶまちづくり
                          ・・・青木 真美(同志社大学商学部教授)
  • パネルディスカッション(14:45〜):
      コーディネーター 青木 真美 (同志社大学商学部教授)
      パネリスト     山本 安一 (上京区市政協力委員連絡協議会会長)
                 北村 廣子 (上京区地域女性連合会会長)
                 遠山 正一 (今出川通に路面電車を走らせる実行委員会)
                 小松原哲夫 (京福電気鉄道株式会社常務取締役鉄道部長)
                 石ア  了 (京都市都市計画局交通政策室長)
  • 会場とのディスカッション(15:40〜)

●場 所:西陣織会館6F 第3展示場
                  

●主催者:京都市

●申込:不用 直接会場へ (定員250名)

●問い合わせ: 京都市都市計画局交通政策室
           〒604-8571 京都市中京区寺町通御池上ル上本能寺前町488番地
           TEL:075-222-3483 FAX:075-222-3472

       関連ニュース:京都市 LRT路線網の検討報告書を発表 (05/9/9)
        〃      :関西地区シンポ2 京都市 LRTシンポジウム(05/10/20)
       参考サイト  :今出川通りに路面電車を走らせる会HP



#349
2006.5.19

枚方市 LRT講演会 「LRT構想 実現の第1歩を!」


大阪府の枚方市でもシンポジウム開催の連絡がありました。開催日が切迫していますが、ご紹介します。なお挿入地図は館主が理解したいため勝手に制作・挿入しました


 LRT特別講演会 「LRT構想 実現の第1歩を!」
   枚方からLRTの新しい風を吹かそう!
  環境・高齢化社会のトータルデザイン=LRT



日時:5月21日(日) 13:30〜
 (13:00開場)

●講演会の主旨
  •  富山市において、4月29日、日本で始めてのLRTとまちづくり計画とをセットにした本格的なLRTが開業しました。

     枚方でLRTを実現していく上で大いに参考となしうる事例ではないでしょうか?LRT路線と競合しないフイーダバス路線の開設、老齢社会を視野に入れたLRT沿線での高齢者住宅の建設等々。

     枚方でのLRT実現の課題であります導入空間についていろいろの角度から検討を進めることが求められております。 コンピュータ上でのシミュレーション事例を参考としながら、導入想定路線であります「枚方市駅〜JR藤阪駅間」での単線 運行可能性についての講演テーマを設定いたしました。
           

     枚方での課題としては、中心市街地の活性化・自動車交通から公共交通への転換促進・歩行者専用空間の確保・LRTを活用した高齢者寝たきり予防・交通渋滞対策・交通事故の問題等々LRT交通計画とまちづくり計画との一体化をいか にして構想・計画・実行していくかという多くの課題があります。また、国レベルの法制度の確立・整備という課題もあります。

     LRT構想実現に向かって多くの方々のご参加を期待いたします。

●場 所:ラポールひらかた
          京阪枚方市駅北口から徒歩3分
            TEL 072−845−1602

●講師:伊藤 雅氏 (和歌山工業高等専門学校環境都市工学科助教授)

●主催者サイト: 枚方・LRT推進会



#347
2006.5.12

岡山市 RACDA 駅前乗り入れ・環状線化運動とゼミ


岡山市の強力な交通市民運動団体RACDAが二つの主張
  • 路面電車の岡山駅東口駅前広場への乗り入れと、バス乗り場など岡山駅東口駅前広場の利用見直し(施設の再配置)
    (現在進めている岡山駅の東西自由通路、西口駅前広場の整備と同時に実現すれば、少ない費用と工期でより高い相乗効果が見込まれる)
  • 路面電車の環状化(岡山駅〜市役所〜新京橋西詰〜城下〜岡山駅前広場)の実現・
の実施を、市民の署名収集を通じて岡山市長に提出する運動を開始している。

関連した活動で、5/21(日)には「路面電車延伸後をシミュレーションする」という課題の下記ゼミが行われる。都合の付く方はどうぞ。

RACDA二つの提案の全景
その1:岡山駅前駅のJR駅前広場延伸案の詳細


 RACDAゼミ 「路面電車延伸後をシミュレーションする」



日時:5月21日(日) 14:30〜15:30(RACDA総会後)


●ゼミの内容:
  •   −知的マルチエージェント交通流シミュレータMATESが予測する
                                    LRT延伸後の岡山中心街−
    車や歩行者などを、それぞれ好みを持ち自立的な判断をできる知的エージェント(仮想世界での演じ手)としてモデル化し、岡山都心における路面電車の延伸に伴う交通変化を予想。同時に数万台の車と数万人の歩行者を動かして、路面電車導入の影響を探る。2001年に岡山市で行われた交通社会実験をシミュレーションで再現することにも成功。

●講師:東京大学大学院工学系研究科 システム量子工学専攻教授 吉村 忍 先生

●場 所:NTTクレドビル17F ウイズセンター会議室
     

●主催:RACDA(路面電車と都市の未来を考える会)

●問い合わせと申込:TEL 086−232−5502
               Eメール: racda_okayama@ybb.ne.jp
               ホームページ: http://www.geocities.jp/racda_okayama

館主から一言:
2003年3月、広島市の西北拠点JRの横川駅が従来の国道を挟んだ向こうにある広島電鉄横川電停を真っ直ぐ駅前広場内に延伸し、改札口正面に新電停の置換えが実現しました。以来乗換え至便と乗客増、広場施設・景観の根本的作り直し、商店街の活性化・盛り上がり・・・・と、もう良いこと尽くし。一日も早く岡山市も実現に向かい是非是非がんばってください。
  関連ニュース:01/9 横川駅整備プランが新聞報道された
            03/3 横川駅前電停が完成



#346
2006.5.8

広島市 フラワフェスティバル と カープ応援ムーバー登場


広島市には都市の中心を巾100m長さ4kmに渡る道路にて東西に横切る平和大通りがある。道路と言っても札幌市の大通公園のように、交通路と公園の2役を果たしている。この大通りスペースを利用し、昭和52(1977)年の5月休日に市民のパレード・ステージ等を発表するお祭り開催が民間提案から始まった。以来名前もフラワフェスティバルと名付けられ、例年5月3・4・5日の三日間、平和公園を中心に交通を遮断してお祭りが繰り広げられる。今年は30周年となり、いっそうの盛り上がりであった。3日間晴天に恵まれ、近県からの来訪者も含め合計165万人の人出だったそうだ。5月祭りとしては博多のどんたくに次ぐ全国2位の人出といわれている。

(5/9 読者より発足縁起情報を頂き追記)
フラワーの原点は昭和50(1975)年10月にカープが優勝したときのパレードが平和大通りであり、そのとき20万人とも30万人とも言われる広島市民の人出があり印象的だった。それを見た広島青年会議所のメンバーが「広島もこんなに熱く燃えることができるんだ。そういうことなら広島に何かお祭りを」ということから翌々年の昭和52(1977)年からフラワーフェスティバルが始まったと聞いています。


巾100mの平和大通りはFF中はクルマを締め出し、路の両側には売店が並び、
各種ステージ、パレード、パフォーマンスが延々と催される。初夏の緑がまぶしい。
この4月より広島電鉄はグリーンムーバー 5008号を広島カープへ協賛のため
がんばれカープ特別塗装をして、1年間走らせ始めた。市民も会社も応援だ。
広電車両もフェスティバル期間にはお祭りスペースを遠慮がちに横切り走り抜ける。