#322
2005.11.4

福井市 中部地区路面電車サミット福井大会   


  

 「中部地区路面電車サミット福井大会」  


中部地区の路面電車運行都市豊橋市、岐阜市、福井市、高岡市、富山市の5市の路面電車支援団体が情報交換・研究の場として2001年以来開催している。本年は第4回目で福井市ROBAの会が担当するのでご紹介します。

■日 時:2005年11月19日(土)・20日(日) 

■11月19日(土)の行事 
 ●来春導入予定のLRV無料試乗会 
      試乗コース: 福井駅前⇒田原町駅⇒福井駅前(1往復)
      発車時刻:  第1便 12:30発  13:05着
               第2便 13:30発  14:05着
               第3便 14:30発  15:05着
      募集定員:  120名(40名×3便)          
      申込方法:  FAX   0776-36-4454 
      (11/5まで) Eメール  roba@mbh.nifty.com (件名に“試乗会応募”と記入)
       

■11月20日(日)の行事 
 ●日時・場所:福井駅前・響のホール 10:30〜16:00

 ●サミット会議:「路面電車最前線」
           各都市の活動報告と富山ライトレールの報告                           
 ●記念講演:「路面電車が街をつくる」 望月真一氏(アーバンデザイナー・都市計画家)
                      

 ●シンポジウム:「人が中心のまちづくり」
    パネリスト:  谷口博司氏   富山市・都市整備部富山港富山港線路面電車化推進室
             大辻太一郎氏 豊橋駅前大通商店街振興組合副理事長
             吉田千秋氏   総万葉線(株)総務課次長
             内田桂嗣氏   ROBA会長
   コメンテーター: 望月真一氏   (株)アトリエUDI都市設計研究所代表
  コーディネーター:川上洋司氏   福井大学教授

■問い合わせ: 〒918-8031 福井市種池1丁目1905−3
            TEL0776-25-7968 FAX0776−36−4454

■主  催:特定非営利活動法人 ふくい路面電車とまちづくりの会(ROBA)

               主催者サイト: ROBAの会ホームページ


#321
2005.11.3

静岡市清水区 LRT建設の市民団体発足か   


もと清水市、今は静岡市清水区に、このほどLRTの新設活動をする市民団体が発足するらしい。即ち、静岡市と清水市が合併をするのを機会に、「(仮称)LRTで結ぶ会」が発足することになった。11月23日(水・祭)に静岡市清水区のホテルにて設立総会を開く。設立準備会は既に10/20に開かれ、小川尚子さんが代表に決まった。

設立総会当日には、ホームページ「LRTのある風景へようこそ」を公開し、書籍「LRTが街を変える」の著者である建築家・東海短期大学講師の栗田仁氏が、「近未来に乗り遅れないためのLRT必修講座」の標題にて記念講演を行う。 
        設立総会や構想内容等は発表されていませんが、入手次第続報を予定


清水市で馴染んだ街も今は静岡市の区になったらしい。新清水区民のLRT構想内容の発表は未だのようだ。

改めて清水区の客観的交通事情を眺めると上記図のように清水地区の平野は結構広いのに、鉄道も道路もすべて沼津から静岡へと東西の交通線になっており、旧路面電車線もしかりで、市民にとって大事な市街の西北部の住居地と中心部を結ぶ交通ユーティリティがたいへん少ないことに気が付いた。

旧清水市にも上記図のように静岡鉄道清水市内線という路面電車の実績があったのだが、1979年に廃止されてしまった。もし清水区において今や新規構想にてLRTネット新設の条件があるなら、建設活動は時期を得ていよう。ヨーロッパのLRTに詳しい栗田氏がもし応援されるのなら、構想のブラッシュアップに大いに貢献しそうである。

        参考サイト:静岡の鉄道歴史館 静鉄清水市内線


#320
2005.10.20

関西地区シンポ2 京都市 LRTシンポジウム   


  

 「京都市 LRT検討経緯ほか シンポジウム」  


先月京都市は河原町線・東大路線・今出川線・大環状線と4路線を採算が取れる路線と発表しました。その直後に京都市長は小環状線と今出川線の2線を支援する発表をしたので館主は????となっていました。

このたび京都市では「京都市にとってふさわしい将来の交通機関としてLRTを中心に役割と導入に際して生じる課題について報告会」が開かれます。市の当事者が生報告をするので、上記の真意も明らかになるはずです。どなたかぜひその結果を教えてください。当館にてご報告致します。

■日 時:2005年11月13日(日) 13:00〜16:30 12:30開場

■場 所:シルクホール  (京都産業会館8階) 
                

●報 告:「京都の交通課題と新しい公共交通システムの検討経緯について」
                                   大島 仁氏(京都市都市計画局長)

●基調講演:「京都の都市戦略・交通戦略とLRT」 青山吉隆氏(京都大学大学院教授)
                      

●パネルディスカッション:「京都のまちづくりとLRT」
 コーディネーター:村橋正武氏(立命館大学教授)
     パネリスト:青木真美氏(同志社大学教授) 
            西脇悦子氏(京都市地域女性連合会会長)
            平井義久氏(京都商工会議所地域開発・都市整備委員長)
            望月明彦氏
(国土交通省都市・地域整備局
                    まちづくり推進課都市総合事業推進室長)
            大島 仁氏(京都市都市計画局長)
 

●定 員:700人  (入場多数の場合は入場を制限)

●問い合わせ: 京都市都市計画局都市企画部交通政策課
            〒604-8571 京都市中京区寺町通御池上ル上本能寺前町488番地
            TEL:075-222-3483 FAX:075-222-3472


●主催者:京都市 

        関連ニュース:京都市 LRT路線網の検討報告書を発表 (9/9)
        参 考 サイト: 京都市交通政策課「新しい公共交通システム」


#319
2005.10.20

関西地区シンポ1 堺市次世代路面電車 LRTシンポ   


  

 「次世代型路面電車 LRTシンポジウム in 堺」


■日 時:2005年11月12日(土)  13:00〜16:30  12:30開場

■場 所:堺市民会館(大阪府堺市翁橋町2
                阪堺電軌宿院下車・フェニックス通りを東へ900m)
 
               

●シンポテーマ:「次世代型路面電車 LRTシンポジウムin堺」
  • 都市景観や環境にやさしい乗り物として注目されるLRTの現状や将来性、日本での導入の課題などについて論議します。ふるってご応募ください。入場無料。      
●基調講演:「さあ 今こそLRTの出番です」 
                         
ゆたかはじめ氏(エッセイスト、元東京高裁長官)

●パネルディスカッション:「成熟した都市の新しい交通体系とは?」
        パネリスト:宇都宮浄人氏(日本銀行、「路面電車ルネッサンス」著者)
                石塚昌志氏(堺市技監)
                中尾正俊氏(広島電鉄常務)
                森雅志氏(富山市長・富山ライトレール社長)
     コーディネーター:西木正氏 (毎日新聞論説副委員長)

●応募方法:はがきに郵便番号、住所、氏名、年齢、職業、電話番号、参加人数を書いて、
         〒530―8031 大阪中央郵便局私書箱601号「LRT堺シンポジウム」係へ。
         ファクス(06・6346・8665)でも受け付けます。
         11月8日(火)必着。
         先着1000人に入場整理券(はがき)を郵送します。

●問い合わせ:「LRT堺シンポジウム」係(電話06・6346・8661、平日10〜17時)
 
●主催:毎日新聞社 
●後援:国土交通省近畿地方整備局、同近畿運輸局、堺市、関西経済連合会、堺商工会議所
        
         関連ニュース:堺市新線計画は「大小路ルート」を先行


#317
2005.10.13

熊本電鉄 国道3号線経由にて市電と接続案を推進   


一昨年来国土交通省九州運輸局と熊本県が検討を続け、昨年3月には「公共交通活性化総合プログラム」として公開した。これに添い熊本電鉄側は熊本市電との接続を、坪井川延長案と国道3号延長案との2案にて昨年7月に表明。このたび会社としては3号線延伸案の方を選択し、推進を表明した。計画骨子は昨年の基本計画と大きな変更はないが・・・
  • 熊本電鉄藤崎宮前駅から熊本市電水道町交差点まで国道3号線の両脇にあるバスレーンに線路を新設し、水道町電停に接続する
  • 現在の熊本電鉄の狭軌を熊本市電の標準軌に合わせて改軌する
  • LRVを導入する
  • 熊電の南端藤崎宮前から10km北にある終点の御代志駅(藤崎宮前より10km)から更に1km北の大池まで延伸する
  • 熊本電鉄北端駅から藤崎宮前・国道3号新線・熊本市電経由しJR熊本駅に直通運転をする
  • 運行本数を現在の1日上下81本から約200本に増便
  • 乗客数は1日に現在の3700人に対し開通後は12,500人と予測
  • 総事業費は120億円
  • 九州新幹線の全線開業までに運行開始目標
今回の熊本電鉄の計画は実行するとなると乾坤一擲的会社大革命案である。不安は採算見通しに違いないが、採算とは1路線単独の採算ではなく、熊本市全市の軌道体系ネット化による効率化、期待される都心活性化の投資効果を加算しての相乗採算にて計られる。その判断を会社は公へ預けた。会社は財政支援がなければ鉄道事業を2008年3月に廃業すると既に表明しており、賽は公・市に期限付きで手渡されたことになる。

関連ニュース:熊本電鉄 延伸・市電悦続とLRT化を正式発表('04/7)


#316
2005.10.9

首都圏シンポ2 池袋路面電車とまちづくりシンポジウム   



  

 「池袋の路面電車とまちづくりのシンポジウム」
  〜東京の都市再生から見た池袋LRT〜


■日 時:2005年10月22日(土) 10:30〜12:20 (親睦会12:45〜)

■場 所:サンシャインシティ文化会館  5階特別ホール501号室 
                (会場案内図はこちら)
      
●テーマ:第5回「池袋の路面電車とまちづくり」シンポジウム
       − 東京の都市再生から見た池袋LRT −


●内 容:
  • 池袋LRT構想の現状と課題     豊島区都市整備部 都市計画課長 鈴木 達
  • 『池袋LRTの早期実現に関する要望書』の提出
     及びバーチャル・リアリティによる合意形成支援について
                            池袋の路面電車とまちづくりの会 阿部 等
  • LRT導入の支援制度について
           国土交通省 都市・地域整備局 特定都市交通施設整備室長 藤崎 強
  • 対談「東京の都市再生から見た池袋LRT」 豊島区長 高野之夫
                 野口秀行事務所代表 野口秀行(元日本政策投資銀行 主任研究員)
●シンポ参加費: 一般1000円 、池袋の路面電車とまちづくりの会会員無料
●親睦会参加費: 一般・会員とも2000円
               (当日、年会費3000円の会員申込みもできます)

●申込先: mimizuku@t.toshima.ne.jp (としま未来文化財団)
          (氏名、シンポ・親睦会の出欠を明記下さい)

●開催者:主 催:池袋の路面電車とまちづくりの会
       協 力:NPO法人 交通ビジネス研究会
       後 援:豊島区・(財)としま未来文化財団 

        参考ブログ: http://ar.tea-nifty.com/gifu


#315
2005.10.9

首都圏シンポ1 宇都宮LRT新設・促進は何が問題か   


 去る9月27日川崎市にて実施された「都市の交通システム(LRT)の普及に向けての戦略課題)に引き継いでのフォーラム。

  

 「宇都宮市/LRTの新設・促進には何が課題か」


■日 時:2005年10月12日(水)  18:00〜20:00

■場 所:川崎市商工会議所ホール 5F 第6会議室 (JR川崎駅より徒歩2分)        

●テーマ:「宇都宮市/LRTの新設・促進には何が課題か」

●報告者:遠藤 和信 氏   宇都宮市市会議員
        氏は現在「雷都レールとちぎ」の会員として活躍し、市議会議員です。
        遠藤氏の現地の体感を通じた諸問題と、切実に思うことについての
        報告をお願いしました。

●定 員: 50名

●参加費: 2000円 

●申 込: メールにて sev@mb.infoweb.ne.jp

●主催:AREEV/NPO法人
     エコエネルギーによる地域交通システム推進協会
     全国・路面電車ネット/事務局長
     全国・路面電車ネット/事務局長
     AEVSJ/アジアEV学会・日本協議会・事務局
     SEV/電気自動車研究会事務局 

●連絡先:全国・路面電車ネット/事務局  TEL:045-481-6069
    
      関連サイト:AREEV・LRT−NET・SEV・AEVS 合同ホームページ


#314
2005.10.5

広島市 市もと道路交通局長が広島LRT新幹線論を発表   


 著者池上義信氏は1973年(昭和48年)に広島市役所に入庁し都市計画、道路、交通の専門として活動を続け、2004年6月道路交通局長を最後に退職された。その後氏は市政について研究を続けたが、このほど地元専門誌「広島人」に、広島市軌道交通の在り方について提言を発表した。
 提言概要は
  • 広島市はかって市内基幹交通として地下鉄案を検討し、地下鉄東西線建設案を提案して現在に至る。
  • 昨今に至り社会と交通技術環境も大きく変化した。即ち、地下鉄案は膨大な建設費と期間を必要とする状況はそのままだが、他方のLRTの進化は目を見張るものがあった。
    1. LRVは輸送力、高速・快速性能、バリヤフリー性、居住性能、景観デザイン性に見るべきものがあり、特に広島電鉄がGreen Mover で得た技術を土台に開発したGreen Mover max(定員156人)において中量輸送機として極まってきた。
    2. 国の補助の方式がLRTは地下鉄に比べ範囲が限られていたが、2005年の「LRT総合整備補助」が制定され、LRV新製のみならずLRTシステムへの広範囲な補助制度が制定され、必ずしも地下鉄に比べ不利ではなくなった。
  • そこで背景の変化に対応し、「広島市の地下鉄東西線構想は止めて、進化したLRTネットに変えるべき」と立案した。その具体的構想としては広島駅→(新線)→稲荷町→(現在線)→紙屋町→(現在線)→白神社前→(新線)→観音町→(現在線)→西広島→(現在線)→宮島 へと直通する「広島宮島間LRT快速」(別称“広島LRT新幹線”)を走らせるという構想を提起する。
  • このLRT快速には都心の活性化のみならず、広島原爆ドームと宮島という世界遺産2点の交通接続という「広島市の交通観光」の起爆剤になる利点も期待できる。
  • 更には独フライブルク市に倣い、広島市を「LRT首都」に導きたい。
      論文掲載誌:「広島人」2005年秋季号(Vol.73)
      発 行 元: (財)広島地域社会研究センター
               広島市中区八丁堀7-4
      入手方法:Tel 082-223-6630 FAX 082-223-6631 
             アドレス hcrc@mint.ocn.ne.jp
      分譲価格: 500円 (送料別)
      
同誌p32:広島LRT・路面電車ネットワーク図

かっての1998年当時は市の地下鉄東西線構想の立案推進者にあった氏と、LRT建設を提案する広島LRT研究会とは主張が対立した時代であった。これは当ホームページにも生々しく残っている。しかし時が過ぎ、市の財政的展望とLRTの技術的進化、それを見据えた国のLRT推進政策の進展を観察に及んで、池上氏自らがLRT新幹線論を提起されたのは当事者であっただけに意義がたいへん重い。氏の上記提案は細部まで裏付けがあり、即、着手性が高いのも評価できる。今、広島では公的組織でLRT新線建設案が討議されている。もし氏が提案される「広島LRT首都推進協議会」が発足すれば、この提案はLRT新線実現への最短距離になるのかも知れない。


#313
2005.10.1

豊橋鉄道 超低床LRV導入とネット総合整備へ   


豊橋鉄道では07年度にLRTを導入の準備に入った。現在の進行度は豊橋電鉄と豊橋市の間でLRT導入について合意ができた段階。早速は豊橋商工会議所ととよはし市電を愛する会の協力を得て「LRTプロジェクト推進協議会」を設置する。これから国土交通省に助成金等の手続きに入ることになる。計画は5年計画で進め、05年度は事業認定を受け、06年度は複線区間と単線区間の接続のため改良が必要な競輪場前電停の改修、07年度はLRV車両の導入。08,09年度はLRTへの運行システムの設立、電停のバリヤフリー化を進める手順で、5年をかけて豊橋鉄道の総合整備が完成することになる。
1999年に開催された「路面電車サミットin豊橋」に出席して体感したことであるが、豊橋市は路面電車に対する市や市民の親近感が厚い市である。この近代化計画は市民の支持を得て着実に実現していくに違いない。


#312
2005.9.22

堺市 LRT新線計画は「大小路ルート」を先行   


堺市では先年来堺市公共交通懇話会を設置しLRT新線の建設について鋭意検討を続けていたが、昨年1月堺市に答申案を提示した。そのときの要点は下図のように@臨海部〜堺駅間の三宝ルート、A堺駅〜堺東駅間の大小路ルート、B堺東駅〜堺市駅間の新ルートの3案であった。
このたび堺市では3案のうち大小路ルート(1.75km)を先行着工することを発表した。この路線建設に当たっては阪堺電軌阪堺線の大小路(おおしょうじ)電停と交差することになるので、相互乗り入れを前提に検討を続ける。


素晴らしい! 先般来、阪堺電軌阪堺線が採算面から行く末が心配された矢先に、堺市がLRT東西線建設案を定めた。今回の提案によると街中の軌道交通は十字形に結節されて利用者の利便性が向上、乗客数増で市も阪堺電軌にも収益寄与、都市エコロジカル環境も改善と、よき連鎖が繋がり、相乗効果にて3方得。
まず即効性のある大小路ルートから建設を始めるのも現実的決断だ。

   関連ニュース:堺市 懇話会が東西線LRT路線具体化案を提出