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#292
2005.4.23
5/2 解決編
5/3 動画紹介

番外編 気になるCM 私は誰?  解決編


館主恐縮:
これが当館のニュースと言えるかどうか疑問ですけど・・・・・

最近・・でもないか・・、TVでポカリスエットが路面電車らしきを使用した爽やかCMを流しています。
一瞬 「ムっ! どこの電車?」 とは思いますが、そのまま流れてしまいます。浅学な自分にはどこの電鉄会社なのか、なんという形式なのかはもち判らないので微かな悔いが残ってしまう。

先日埼玉県の井上さんから下記のメイルが来ました。
「拝啓 ときどき 楽しく HPを見させていただいております。
ところで テレビ ポカリスエットのコマーシャルで 路面電車と競走する場面があります。どこの路線なのか 気になるのですが、もしおわかりでしたら お教えください。」

もちろん一寸調べたくらいでは判りませんでした。もし本館読者のなかで会社名、路線名等お解りの方がいらっしゃれば教えてください。このニュース欄にて回答を載せ、Aさんへのお答えにします。 加えて場所、電車の形式等までも当てる路面電車熱中人がいらしゃれば尚結構・素晴らしいですし、すっきりします。


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解決編 お待たせしました (5/2、“5/3追加”):

埼玉県の井上さんへの返事:
先日ご質問のポカリスエットCMについて館主は判らないので思い切ってホームページにて情報の収集をしました。掲載後30分後からいろいろの情報が続々とメイルで送られてきました。お陰様で電車会社名、撮影地、出演女優名やその他数々集まりました。それら情報を要約して下に記しご回答といたします。

地元情報をお送り頂いた高知市の武内様をはじめ、情報メイルをお送り頂いた全国・多数の路面電車熱中人の方々にお礼を申し上げます。


皆さまの情報を集大成しますと・・・・
  • 電鉄会社:土佐電軌鉄道(株)
  • 車両:土佐電鉄 600形 630号
  • 撮影場所:御免線 高知市長崎電停と南国市小籠通(こごめどうり)付近
    (推定です。これはどなたか現場を実写してみて確認するしかありません)
  • 撮影:北側に平行する国道195号線上を東に併走するクレーンカメラ車から  
  • 撮影日:2005年1月29日・30日
  • 車体のCM塗装方式:フィルムラッピング
  • 一緒に走る人:綾瀬はるかさん(20才 広島市出身 ホリプロ)
  • 音楽:Mr.Children新曲 (タイトル・発売日未定)
  • TVCMタイトル:「走る春」
  • POCARI SWEATのラッピング塗装にて電車運転中の電鉄会社:富山地鉄、阪堺電軌、広島電鉄(706号)、長崎電軌、熊本市電では同じデザインが走っているはず
  • 放映期間:6月中旬まで
                    大塚製薬CMサイト
                    お薦め:撮影シーン動画サイト(5/3動画紹介追加)


■Cat-Tramさんの撮影ポカリスエット号
高知市内を走る土佐電鉄630号

■土佐電を研究するチャンスなので地図的に調べてみました
撮影場所は写真(畑、丘、工場)を分析すると長崎〜小籠通間のようです

Cat-Tramさんのブログはこちら


#291
2005.4.22

豊鉄 新電停・市電の日・とよてっちゃん 続編  


館主謹告:
豊橋市新電停と市電の日情報を4/17に掲載しましたが、豊橋鉄道さんには読者に理解しやすい関係写真や当日の情報ご提供をお願いしておきました。早速頂戴しましたので続編として紹介します。


3/31から新電停駅前大通は運用を開始しました。市民、お子さんを交えての式典はいいですね。昭和57年7月に井原〜運動公園前の延伸時に運動公園前を開業して以来23年ぶり、14番目の停留所です。

現在の駅前電停から300m、新川電停から350mの地点(下記#290の地図参照を)。上り下りとも長さ15m、巾2mという広幅です。開業に伴い、同日ダイヤ改正の実施記念乗車券の発売、まちなか商店街とタイアップして商店が一定額の買い物をされたお客様に帰りの電車の乗車券を進呈する市内電車おかえり切符サービスを始めました。
 
新電停駅前大通。ずいぶんレトロですけどたぶんセンターポールのデザインが古風ですからこれに合わされているのでしょう。2mの広幅で、電車の接近お知らせする表示器、ホーム入口は長さ5mのなだらかなスロープと15mの点字ブロックを整備。上屋がすっぽり電車の全長に合わせてあるのも注目。イスはないようです。
 
豊橋独自の4月10日市電の日行事。他の都市はもちろん6月10日です。駅前電停にて復刻電車「まちなか元気号」を前にテープカット。右のホームにはお祭り太鼓隊の元気協賛姿も見えます。
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市電の日には豊鉄HPに使用しているキャラクターマークにとよてっちゃんという愛称を付けて発表会もしました。左はマークのデザインをしたご存じ伊奈彦定画伯。真ん中は名付け親代表の鈴木恵理子さん、右は水野社長さん。

      関連ニュース:豊橋市 新電停完成と「市電の日」記念行事  


#290
2005.4.17

豊橋市 新電停完成と「市電の日」記念運行  


1999年に豊橋市電は豊鉄駅前電停を旧位置より駅構内に向けて150m延伸してJRとの結節・利便性の向上を計った。ただしこの延伸の際には電停増設は行わなかったため、駅前電停と隣接の新川電停間が650mも開き不便になったようである。市民から電停新設の声が上がり、豊橋市では中間位置に、歩道橋を撤去してその場所に車椅子でも使用できる新電停を建設計画した。3月31日に新電停は完成し、「駅前大通」と名付けて即使用に入った。

豊橋市では4月10日を語呂合わせで「市電の日」と定め以前より行事を行っていたが、今年も電停完成に機を合わせ特別行事を行った。即ち1927年製レトロ電車を使い、駅前活性化を念じた「まちなか元気号」と名付け、9日10日両日市民による体験乗車が実施された。



4/19館主追記:

電停新設の記事の意義とはどうお考えですか? 実は広島市では!00年に鷹野橋から横川駅前に至る国道上の主要電停を全部国土交通省の応援で画期的な広幅の高規格電停に作り替えられました。巾を拡げると同時に長い屋根はもちろん、跳ね上げ式座席が取り付けられました。また電停長さも最大限長く作られました。これら基本構造の改善こそ利用者、特に高齢者、幼児にとって極めて大事で、即好感度上昇に繋がりました。

            広島電鉄の新電停の関連ページ

思うに日本各都市の路面電車の電停は外国先進都市では考えられないくらいお粗末。それが問題にならないのは、電停とはそんなものだという日本の悪しき固定観念のため気が付かないからでしょう。今だから言いますが、かって岐阜市内のペンキで枠を書かれただけの電停を見た時、私は絶望的な気分になりました。

そういう意味で「豊橋市に新電停ができた」という情報は、「日本では新発想、欧米では当たり前の新電停ができたのでしょうね」という質問になります。乗客にとって安心で使いよい高規格電停は必須デバイスです。

豊橋市電の新電停もこの角度から内容を知り、広島型と比べたいと思い只今会社に問い合わせ中です。(^^;) 資料を頂戴次第にUPします。



#289
2005.4.6

新潟市 政令都市を目指しLRT敷設案浮上  


 新潟市は周辺12市町村を3/21に合併し大新潟市が誕生した。県と市は次のステップとして07年4月には日本で15番目の政令指定都市を目指し各種準備を始めている模様である。その一つにLRTの建設が挙がってきた。

 新潟県と市が設置した「新たな交通システムを考える会」は3/24に新交通システムの導入計画をまとめたが、骨格は古町〜新潟駅〜鳥屋野潟(新潟スタディアム)〜県庁の約8kmをLRTを敷設するという案。具体的な路線図は明示されていないが、軌道や車両、駅の建設費は205億円。2015年の利用者予測は新潟駅〜万代が22,000人、万代〜古町〜白山で10,000〜20,000人

 建設にかかる5年間と開業後20年間の金利と配当の支出合計額が393億円。収入は開業後20年間の料金収入と国の建設補助で123億円。差額は270億円となるが、都心活性化や高齢者の外出増、環境の向上、時間短縮などの効果が405億円になるとしている。

 市は今後、バスの優先レーンを設置するなど社会実験を通じて、LRTの専用空間確保できるかなど事業化に向けた調査を進める。

 
館主所見:
実は1999年12月に新潟商工会議所が発表したLRTを軸とした、「21世紀に向けた新潟の街づくりと都市交通」なる提言書がある


   
関連ページ:「新潟市 商工会議所作成LRTプランを紹介」

今回の提言にあたり前回のこの提言書が下敷きになっているか否かは知らないが、今回のは前案に比べかなり実質的になっているとの印象だ。

上記の新潟市LRTルート仮定案図は本課題の理解を助けるために館主が新潟市民の情報や読売ニュース、ホームページ、ブログ等々から情報を集め、仮想案として作ったものである。枝線として空港線や万代線(佐渡汽船のりばまで)の他に西部郊外への延長線案もあるようである。


またこの図ではLRT線が新潟駅を南北に貫いているが、これも大新潟市の将来計画のJR新潟駅の橋上化が前提になっている。しかし差し当たりなら、新潟駅北口発と南口発としても着手できよう。


#288
2005.4.1

岐阜市 路面電車4路線3/31最後の営業運転  


 岐阜市を中心に周辺を走る名鉄4路線(市内線、揖斐線、田神線、美濃町線 36.6km)は05年3月31日最後の営業運転を行って、1911年(明治44年)以来94年の歴史に幕を閉じた。

 お別れに当たっては多くの市民が別れを惜しんで、岐阜市デパートではお別れ会、美濃北方駅では市民による「名鉄揖斐線ありがとうさよならセレモニー」が開かれ式では園児が運転手に花束を贈った。その他各種貸切電車の運行は超満員になり、ファンは写真を撮るなりして熱い思いで廃止になる電車を見送った。最終電車は23:18新岐阜駅前発忠節ゆき電車であった。

 03年に名鉄がマイカー普及による利用者減による赤字が大きいことから撤退を表明して以来、存続をめぐり多くのトライがあったが、結局財政難を理由に撤退の流れは止まらなかった。

        参考ページ:住民の存続支援活動