#204   03.4.25 ・

函館市 2003年路面電車サミットの行事内容


今年の函館サミットの日程はすでに公表されていましたが、行事内容も決まったらしくこのほど各地愛好団体に開催内容が送付されてきましたので、要点をご紹介します。

日 時・場 所 時   間 内    容
1日目
10月2日(木)
 芸術ホール


 ハーバービューホール
13:00〜18:30 午後 受付
 (歓迎コンサート)
 開会セレモニー・全体会議
 基調講演 1・2国土交通省
 ミニエスカーション(部分低床車)

夜  ウエルカムコンサート
2日目
10月3日(金)

 国際ホテル


 五島軒ほか

9:00〜16:30




16:30〜18:00
午前 電車で市内交通現況視察

午後 分科会
 1.講演:本多 均 氏 (三菱総合研究所)
 2.環境(電車による街づくり)
 3.電車沿線の商店街振興(高齢者・身障者・バリヤフリー)

夜  ディナー (ウオーターフロント/夜景散策)
3日目
10月4日(土)
公民館

(シネマ大門)
9:00〜

13:00〜
午前 全体会議 閉会セレモニー


午後  講演会:川本三郎氏
4日目 10月5日(日)

 市内電車沿線
10:00〜 午前 受付:電停終点

午後 市電クエスト

関連ニュース1:函館市 路面電車サミット2003開催は10月初旬
関連ニュース2:函館市 8100形の市中運行スナップ

以上が頂いた内容です。あくまで私見ですが・・・、日数が長いので全日参加はムリで、どのように参加するか工夫し悩むところです。 時間がありますからゆっくり検討しましょう (^^;)


#203  03.4.22

広島市 横川駅発都心便開始で電車バス競争が


 広島市西北の玄関横川駅に路面電車新ターミナルが完成し、いよいよ4月20日から横川発都心経由宇品線広電前行きの運行が始まった。 このたびJR駅前にデンと広電新ターミナルの大上屋がそびえ、ホームには従来の江波行き8号線と新たに広電本社前行き電車7号線の専用ホームができた。JR改札口から電停へ歩く距離はうんと短縮した。都心からの乗客は降車専用ホームで下車する。乗車は中のホームからどちらにも乗れて便利。ホーム全体をすっぽり覆う大屋根の存在は雨の日にも夏の日盛りでも安心。このお陰でJR改札を出た乗客には路面電車乗り場へと自然に向かうシカケができた。
 
 中国運輸局の調査・推測によると、乗換客は現在の7,600人から8,600〜8,100人と増える。 移動のソースは広島駅と西広島駅からの乗客の移動。更にバスのダイヤの増加や急行設定が行われるとまだ1,600人が移動すると分析。

 そこで競争相手となるバス会社の反応。現在横川駅から都心には広島交通900便、広島電鉄350便、広島バス230便、JRバス81便が運行している。 運賃はいずれも190円。 が、このたびの運賃反応では、影響大と見たJRバスが190円を150円に値下げして路面電車と同一運賃にした。他の3社は変更無し。ということで中国地方で始めての「同一区間異種運賃」が出現したことになった。 昨年2月の運賃自由化制度の影響がこんな風にも現れたといえよう。 バスの乗降場は駅前広場だけでなく駅から離れた国道上にもバス停があり、JRへと乗降する客がけっこうあることも今後の影響が微妙。これからの推移についてバス・電車会社や公・利用者に相当に関心をもたれているはずである。
   

JR己斐駅をでると改札口から近く広電横川駅ホームができた。
右1番線が新設の7号線広電前行き、左2番線は従来の8号線江波行きホーム。 近い、便利。
国道を挟んだ対岸から見た新ターミナルの偉容。路面バス発祥の地を記念してレトロ調デザイン。
左1番線広電前行き。右2番線江波行き。
後ろの歩道上の大屋根は早期に部分完成した上屋。 いずれ背後のJR駅舎の改築に合わせて
駅前舗道全部を覆うように延伸し、大連続上屋に成長する。完成は04/3。
ホーム入口に張られた二種類の広電ポスター。 
使用車体は朝のラッシュ時は3車体連接車を使用し横川→広電前に。それ以降の時間帯は
単車を使用し、「横川→広電前→横川→江波」というV字形運行をする。
.・
・・・・
新設された駅構内への電車優先信号。 
左は電車ストップで車は進行。右は東西両道路とも車を止め、電車のみが横川駅ターミナルに進入可。
横川広電前線は競合バス路線に囲まれているとも言える
駅からいちばん近いJRバス乗り場には早速「便利、値下げ」の看板が出現


                      関連ニュース:横川駅前広電横川駅新電停が完成


#202  ・ 03.4.13

京都市 環境問題と路面電車研究会開催


京都市北西部の京福電鉄北野白梅町駅と東部の京福電鉄鞍馬線出町柳駅間の今出川通りを、LRTで結んで走らせようという地味でまじめな活動を続けている「今出川通りに路面電車を走らせる会」の活動をご紹介します。 他所の私が見ても、この通りにLRTが走れば道理に適っているなという感想を持っています。 このたびの同会の勉強会に出席は出来ないにしても、こういった地道な活動を続けている会があることを知って応援してあげてください。

関連ニュース:01.5.3 京都市 出川通り東西線LRT建設シンポを5/20に


  京都の町には電車が似合う   
     −都市交通と環境問題−


■日時 4月17日(木)午後7時から

■会場 正親小学校 ふれあいサロン(京都市上京区中立売通浄福寺東南角)
                 市バスなら 智恵光院中立売(50系統 京都駅から)
                 千本中立売(10系統 三条京阪などから他) から徒歩

■内容:平成15年度最初の生涯学習となります今回は,車社会の弊害であるCO2(二酸化炭素)の
      削減を路面電車の敷設で図ろうと,積極的に活動なさっている中立学区住協会長の上林さんに
      その構想をお話いただきます。
      上京区の環境問題を都市交通の面から,皆さんと共に考えてみましょう。
 
■講師 上林研二氏(今出川通に路面電車を走らせる実行委員会主任研究員)

■主催  正親ふれあい活動推進協議会

            http://www.geocities.co.jp/WallStreet/6241/news/news-e9.htm


#201   03.4.2

広島市 広島港ターミナル完成と広電延伸


 広島県が施工をしていた広島港の新ターミナルビルと、接続する路面電車乗降線路・上屋がこのほど完成し、3月29日より両者同時に使用開始になった。
新ターミナルは旧ターミナルの西側200mに新設された。ここでは1階にキップ売り場、待合いホール、2階に事務所と眺めの良い飲食店が入った。3階は会議室。 桟橋はフェリー用と高速船用の二つが新設された。広島市は近辺島嶼部、四国、九州への11航路に1日182便という多数が発着する港なので、これらをきちんと方面別に分けた桟橋を新設したので利用者にとっては判りやすい、使いやすいターミナルとして歓迎されよう。

 ターミナル新設に伴い広電宇品港電停も西に220m延伸され、ホームも3本に増えた。ホームは海側から宇品−比治山経由−広島駅D番線、真ん中は宇品−紙屋町経由−広島駅@番線、山側は宇品−西広島行きのB番線とそれぞれ専用になったのは合理的。 電停と言っても写真のように線路とホーム全体が大屋根にすっぽり覆われ、横川駅と同様に堂々たる風格である。

 これで広電の3つの路線課題は先のJR横川駅構内への軌道乗り入れと広島港新ターミナルへの延伸がこのたび成就。残る課題はJR広島駅への駅前大橋経由に線路付け替え短絡化・直進化と、広電平和大通り線へ線路付け替えと延伸(観音町〜土橋〜白神社前)の二つということになるはず。

新旅客ターミナルビル (フェリー乗船桟橋より) 路面電車・バス・車からのターミナルビル入口 前方は海!
左図:都心と広島港の関係地図    右は新広島港説明図 (本図は北側が下で、左図とは上下が逆の関係になる)
広電広島港新電停(新旅客ターミナルビルへの通路側より) 広電広島港新電停(市内から乗り入れ線路側から見る)


                               関連ニュースはこちら