#208  03.5.31

仙台市 「地下鉄東西線問題早分かり」ホームページ


 当館からリンクしている仙台高速市電研究会のホームページにて市民が地下鉄問題のパンフを発行したことを知りました。 

 仙台市の東西線建設問題が市民の不評を買っていていることは新聞報道にて知っていましたが、高速市電研究会連携の市民団体、美しい仙台を作る会が、「ちかてつ博士の東西線問題早分かり」なるパンフを制作し、上記研究会のホームページにても公開しています。 早速読みましたが本文は簡にして要でした。(^_^)

 当ホームページには「早分かり」の要点のみを掲載しただけです。パンフの本文も含め、いろいろな問題点の詳細は全部下記のホームページに掲載されていますので、ぜひコンテンツを読んで地方都市の地下鉄建設問題について理解を深めてください。 HP運用の仙台高速市電研究会は既に市長宛公開質問状を提出し東西線の凍結を要望していますが、同会のHPにはいろいろと論拠となるデータや意見、例えば計画中のリニアモータ採用した場合の問題点、LRTの優位点等々の資料がたくさん収容されていることも特筆ものです。 地方都市にはやっぱり地下鉄よりLRT導入の方が適合するのではないでしょうか。


 主は計画への疑問内容が広島市の東西線問題と酷似していることに共感を覚えました。 同時に、この主張は各地にて地下鉄かLRTかの建設問題を検討する際の共通的参考資料になると考えご紹介します。


問題1 仙台市は東西線を利用する人が1日に13万2千人と見込んでいますが、そんなに乗るのでしょうか? 乗らなかったらどうなるのですか?



  
館主注:広島市のアストラムラインにても同様の現象が起きています


問題2 建設費は2,710億円で済むのでしょうか? もし、それ以上かかってしまったらどうなるのでしょうか?



館主注:古今東西地下鉄建設が当初予算と予定期間にて完成した実例がありますか?


問題3 便利になるのですか?
      @乗り継ぎはいい?
      Aバスに乗っていくより安い?
      B高齢者にも優しい?
      C交通渋滞はなくなる?
  



館主注:地下鉄作るくらいならLRTですね。 便利、安い、早く完成できる


問題4 地下鉄が杜の都に与える影響はないのですか?

青葉通りのケヤキ並木。これの1/3が伐採・移植される。


館主注:広島市の場合平和大通りを地下鉄にすると、
     平和公園通過時平和の祈念もできません。



参考サイト: 仙台高速市電研究会 
関連ページ: 広島市21世紀における広島市軌道交通改良についての提案


#207   03.5.25 

広島電鉄 宮島線に急行運転を計画


 かねてより噂は聞いていたが、宮島線の急行運転が実現するらしい。

 広電は宮島線急行化第1次計画として商工センター入口 (JR新井口駅に接続) と広電西広島間を急行運転にする。開通は04年4月より。方法は商工センタ駅東に隣接した広電荒手車庫構内に待避線を設け、急行をここで交わす方法にて商工センター〜広電西広島間の急行運転が可能になる。 現在朝の通勤時間帯は1時間13〜17本程度運行している。ここに急行4本を走らせるが節約時間は3分という。 投資額は4億円。全額広電負担の事業。

 次いで第2次計画として、05年春には残り広電宮島口〜商工センター間も廿日市東の社有地に待避線を作り急行運転を実現する予定。宮島線全線が急行化された場合は現行の31分が6分短縮され実効果は大きい。 (中国新聞5/24記事を参考)


商工センター駅に隣接する荒手車庫の様子。充分待避線は作れそう。

 上記地図のうち広電宮島口〜商工センター前間の急行停車駅はJRの駅は広電急行も停車するであろうという館主の単なる推定の停車駅です。情報が入り次第修正します。

 近年JRは広島都市圏を結ぶ山陽本線、呉線のネットダイヤ化や快速運転化を実現し利用客を惹きつけています。 広電は低床車の増備・入替で応えるし・・。 宮島線沿線は狭い海岸線に道路・鉄道が集中してしまう地理的制約があり、マイカーは利用しにくい条件にあります。このことは軌道系企業であるJR、広電両社の工夫競争を刺激し、その成果を利用者が享受するシカケになるようで悦ばしいかぎり。今回の案は通勤者には好感度大でしょう。 両社とも乗客を増やし、公共交通シフトが増える施策・妙案をどしどし実行して黒字を増やしてください。 
 


#206  ・ 03.5.12 ・・・

東京地区 全国路面電車ネットワーク設立総会案


注目の全国路面電車ネットワーク設立総会があると聞いていましたが案内が到着しました。
まだ暫定案ですが、開催日と場所が決まったようですのでお知らせします。


  全国路面電車ネットワーク」設立総会
 
 /併催 第7回路面電車フォーラムご案内

  (暫定版)


■日時 2003年6月15日(日) 13:30〜18:00

■会場 東京文化会館大会議室 上野駅公園口 道路向かい 徒歩2分

■内容:
第T部 第7回路面電車フォーラム─海外先進事例はもう沢山! 次の一歩へ
 (交渉中を含む)
 シンポジウム

   司会: UTS3研究会 佐藤修氏
 
   出演 国土交通省 「都市公共交通行政の現状と課題」

       名古屋大学大学院教授 柳下正治氏
       「EST: Environmental Sustainable Transport紹介と、環境科学を政策化するシナリオについて」

       中京大学助教授 鈴木崇児氏 「自動車課金による鉄道整備と、社会全体の便益向上」

       亜細亜大学講師 佐藤信之氏 「鉄道整備の財源と助成制度」

       兵庫県県土整備部企画調整局 本田豊氏 「路面電車整備の制度的課題と特区の活用」

       報告者検討中 「PFI活用による路面電車建設」


第U部 全国路面電車ネットワーク設立総会

   経緯と方針説明、運営委員紹介、立候補受付(裏面参照)

   プロジェクト委員会への参加呼びかけ


■主催: 全国路面電車ネットワーク暫定事務局
■後援: NPO法人 エコエネルギーによる地域交通システム推進協会
■協力: 環境自治体会議
■参加費: 2,000円
■申込:川崎商工会議所 政策企画部 野口浩史氏あて
       noguchi@kawasaki-cci.or.jp Fax 044-211-4118
     内容問い合わせ環境自治体会議 上岡直見
        sustran-japan@nifty.ne.jp Tel. 03-3263-9206


#205  03.5.2 ・・・

広電 休止電車部品を米博物館へ再び提供


昨年8月に広島電鉄荒手車庫にあった休止電車1093、1094のアメリカ製台車と部品が母国のシーショア電気鉄道博物館に里帰りしたのは記憶に残るところ。その同じ博物館にこんどは1153の台車4台と部品が追加として再び提供することになり、4/24に梱包完了し5/1広島港より出荷する。 台車は前回と同形式のボールドウイン製ブリル式台車4台で、同博物館は前回同様にこの台車と部品を使って路面電車を復元し、今年6月には同館敷地内を走らせる計画という。

The Seashore Trolley Museum はボストン北部140kmのKennebunkという
小さな海岸町にある。 それは世界一の路面電車専門の博物館なのだ。

   部品提供タネ車とされた1153号
単体となった台車4台    (写真は2枚とも広島電鉄より)
 
母国で展示という美挙に地元TV局・新聞などは解体出荷状況を詳しく報道した。
(上のTV映像3編は広島テレビによる)

 館主もSeashore博物館はどこにあるのか探しみました。発見したのはアメリカ東部でカナダとの国境Mane州にあるKennebunkという北欧移民の町らしいところに存在していました。Bostonから北へ140kmの海辺です。
 しかしそこはアメリカ! とっくに失われた、かってアメリカで稼働した路面電車の数々が、現物のままドーンと屋外に並べたてられているし構内線路でも走っているみたい。 館の運営の殆どはボランティアによってなされ、車体復旧作業もボランティア達によってなされている様子。ボランティアの募集広告も出していました。
 とにかく問答無用、まずは下のアドレス2件から現地をご覧あれ。


        展示路面電車Collectionsを先ず見てみるなら・・・ここを
        改めてSeashore Museumの詳細を見るなら・・ここを


          関連ニュース:02/8/22 「広電 宮島線休車部品がアメリカの博物館へ渡る」