#211   03.6.23

富山市 富山港線のLRT化構想


 5/26北日本新聞によると富山市がJR富山港線のLRT化を正式に発表した。これはJR富山駅〜岩瀬浜(富山港)間8kmの単線鉄道を路面電車(LRT)化するもの。JR富山駅の新幹線導入と高架化実施の後には地鉄富山軌道線と接続をする計画である。


市長は「国・県など関係機関との間で、基本的事項の調節はついた」として内容の説明をした
  • 車両はLRTを導入
  • 駅間を600mを目安に新駅を作る
  • 運行は15分間隔程度に増やし利便性を高める
  • 開業は北陸新幹線乗り入れに合わせ平成18年頃
  • 経営主体は未定。三セク、民間企業、公営企業のパターンから本年内に決める
  • 県の工事−北陸本線の神通川〜いたち川間1.6kmの連続立体交差が完了後、新富山港線と地鉄富山軌道線はドッキングする。これにより路面電車を軸とした富山市の新規のまちづくりにとりかかる。
市は6月の定例会に調査費の補正予算を出すもよう

館主感想:
 
この提案は市外に伸びる鉄道をLRT化して市内の軌道に直結と乗り入れを計るもので、この方式は現に広電宮島線の市内線直結にて大成功を収めたのと同一のパターンである。新会社と地鉄との相互乗りれが出来ればより効果が大であろう。合理的なものは必ず成功する。 下記の宇都宮市のような悩みもなく、日本LRT化の成功事例になるだろう。関係者間の連携も良いようで実現可能性は大と見て声援したい。差し当たりは市民による応援団体の出現期待か・・・。


#210  03.6.23

宇都宮市 LRT構想を巡り市と県にかなり温度差


 宇都宮市が市中心部から鬼怒川を越え東部の工業団地へLRT路線を新設する案は、もし実現すれば初のLRTによる都市開発事業として紹介し、その後行われた市民シンポジウムも案内し応援をしてきたつもり。

 最近の情勢であるが、3月には栃木県知事が採算性から実行を渋り「将来の夢」と定義した発言があった。結果は県の計画予算を減額して現れた由。
 市はこの計画を市中心部の活性化とも連動して最近もフォーラムを開いたばかりで、どうやらLRTで活を入れたい宇都宮市と、クルマの道の改良を優先したい栃木県の間には相当に思想の差というか温度差があるようである。 
 この辺のニュアンスは [niftyパソコン通信;鉄道フォーラム専門館/まちづくりの交通☆LRT・路面電車等]にてのやりとりが詳しい

 新しい情報源としては最近宇都宮市の新交通システム導入推進協議会がホームページを新設したのでご参照を
 宇都宮市LRT応援団がんばれ!


#209  03.6.14

広島市 路面電車祭り第8回は人出記録を更新


全国の路面電車軌道所有都市は6月10日を期して一斉に「路面電車まつり」を開催したいと申し合わせたのは1995年の「路面電車サミットin広島」においてであった。 広島市でも翌96年6月9日に広島電鉄と路面電車を考える会との共催で第1回の路面電車まつりを開催した

昨年からは実行委員会形式に変わり、より豊かな協賛者を迎えて実施されるようになった

 本年の開催日は6月8日(日)を選んだが当日は絶好の晴天に恵まれたうえ、都心で開かれた名物の「とおかさん(別名:ゆかた祭り)」とも重なり、今まで最高の来場者数であった。事務局の発表によると来場者は14,000人とか。来た人達は例年のことだが父親と少年、母親と少女といった組み合わせが多い。今回の写真は路面電車まつりを楽しむこども達の姿を中心にお伝えしましょう。(^_^)

左:開門と同時にどっとお客さんが・・ 右:車庫への入口
左:常連ハノーバー電車はいつ見ても優美  右:代表的車種が並べられている
名物ミニ電車は昨年までの3900形に代わり、本年は岡山さん(右・呉市)手ずくりの
Green Mover が遂に出現した。精巧な作品に一驚。 そのはず本業は鉄工所社長さん。
左:自分で作る吊革コーナー 右は今年出現したスタンプラリー どちらも真剣なまなざし
左:定番模型電車運転コーナは子供が集まる  右:この日に限りGreen Mover の台車が見られる
検査工場にムーバーの検査写真があったのでパチリ (赤字は館主の注釈)
車輪に使用されている弾性ゴム部品はV字状に成形されているが、
車輪内に埋め込んで組み立てられるので、外部からは殆ど見えない
今年始めて県警が交通安全PR出演     電車部品販売ではこんなお宝も出る
路面電車を考える会の定番:ホームページコーナーとアンケートコーナー
アンケート賞品には世話人高山さん新作「路面電車バッジ」も出現