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#750
2013.4.29

函館市 「箱館ハイカラ号」 運行開始


函館市電は1913年に創業し、今年は100周年となる。企業局交通部は、復元チンチン電車「箱館ハイカラ號」を1993年に運行開始したのだが、今年も4/15に今季の運行を始めた。ハイカラ號自体も運行20年の節目の年になり、赤と白のかわいらしい車体を揺らしながら、観光客らを楽しませている。

明治末から昭和初期にかけての客車の姿に復元したハイカラ號は、レトロな制服に身を包んだ運転士と車掌のツーマン体制で、例年4〜10月に運行している。

初便は予定通り午前8時59分に駒場車庫前を出発。独特の走行音を響かせながら、市内を走行した。沿道では市民や観光客らがカメラを向け、ハイカラ號の勇姿を楽しみ、車内では車掌の深江麻衣さん(28)が乗客から「頑張ってね」と声を掛けられ、笑顔を見せていた。

初便に乗車した市内松川町の中里俊之さん(39)は「車内もコンパクトで、乗っていてゆったりとでき、優しい気持ちになれる。運行が始まると、冬が終わって春が来たなと感じます」と話していた。

運行を開始したハイカラ号     

復活時の初代の運転士さんが自作のプラカード
を手に、応援に駆けつけた。
     車内の掲示板には
  『私の履歴書』    【39号】箱館ハイカラ號
私は、明治43年(1910年)12月に千葉県成田市の
成京電氣軌道株式会社でデビューしました。その後
、縁あって大正7年に函館市にやってきました。…

いよいよ今年の第一便が入線 車掌さんも昔の制服に身を包んで・・・
(記事は函館市中里さん及び、4/16函館新聞 より。写真は函館市中里さんより)

 館主感想: 
昔の車両を大事に使う函館市と市民に感動しますね。いいものですね。



#748
2013.4.15

豊橋市 4月10日は市電の日 イベントを開催


4月10日は「市電の日」。とよはし市電を愛する会、豊橋鉄道、豊橋市の3者は共同で4/14、豊橋駅南口駅前広場などで「ええじゃないか豊橋・市電の日イベント」を繰り広げた。市民、事業者、行政が連携し、路面電車を活用した体験などを通じて路面電車の魅力を発信し、プロモーション活動の一助にしようと企画した。

とよはし市電を愛する会(伊奈彦定会長)は1990年の設立以来、市電を生かしたまちづくりを推進するため、市電とまちづくり、他都市との交流、市電の日の制定など、市民に親しまれるイベントを通してファンづくりを進めている。

市電の日は4(し)と10(テン→デン)にちなんで、91年からスタートした。これまでにギャラリー電車(のちのレトロ電車)をはじめ、コーラス、国際交流まちづくり交流、夢路線、寄席、孫とほっトラム号、絵手紙電車など、趣向を凝らした電車を運行してきた。

今年の3者連携イベントは、スタンプラリーと赤岩口車庫イベントの2つを展開した。

 【スタンプラリー】 (下の地図↓ご参照)
豊橋駅南口駅前広場をスタートし、ハイキングまたは市電に乗りながら、吉田天満宮や豊橋市役所内の歴史が学べるコーナー、豊橋競輪の市電の日スタンプポイント計3カ所を巡る。豊橋競輪では、普段入ることができないバンク内を歩くことができる。総歩行距離は約6・8`で、時間は約2時間。

スタンプを押すとそれぞれの場所で粗品がもらえる。赤岩口車庫のゴールまでに3カ所のスタンプを集めた人の中から抽選で赤岩口車庫の市内電車運転体験やラッキー賞などのプレゼントが当たった。

 【ふれあい広場】
赤岩口車庫では、路面電車に親しめるイベント、ふれあい広場を開催した。

当日はお天気も良く、いずれの会も予定通り盛況に行われた。
豊橋駅前を走るLRV市電 右はホットラム


 館主感想: 
豊橋の路面電車活動といえば、もち豊橋市電を愛する会の伊那会長・画伯。お元気で活躍のようですね。(^_^) 
 豊橋市は今年10月「LRT都市サミット豊橋2013」が開かれます。↓

関連ニュース:豊橋市第4回LRT都市サミット 10月25・26日開催決定



#747
2013.4.8

福井市 福井鉄道に新LRV FKURAM が登場


福井鉄道が福武線で半世紀ぶりに導入した新型車両「F1000形」の試乗会が3/30開かれた。約50人が越前市・越前武生―福井市・田原町を移動し、真新しい電車での旅を楽しんだ。

F1000形は、3両編成で座席は53席、定員155人。同社によると、LRVの中で国内最大の定員数という。配色デザインは、6案の中から県民による投票で「シルバーライン入りオレンジ」に決めた。導入費は約3億1700万円。

この日は、投票でデザインを選んだ人や、無人駅で清掃活動をしているボランティアらが試乗した。大きな窓から春の景色を楽しんだり、写真を撮るなどして乗り心地を確かめていた。スタイリッシュな外観を写真に収めようと、沿線からカメラや携帯電話を向ける市民らの姿もあった。

3/31に営業運転を始めた。出発式で車両の愛称はFUKURAM(ふくらむ)と発表された。
福井鉄道 新LRV・F1000形 FUKURAM の試乗会で市内を走行


 館主感想: 
 福井鉄道が数十年ぶりに新車LRVを導入。嬉しいニュースでしたね。 (^_^)

   追記: 福井鉄道 F1000形 FUKURAM 平面図・三面図・諸元



#746
2013.4.1

岡山市 岡山電軌に耳付き たま電車 が登場


岡山電氣軌道に“ネコ耳”車両が登場した。車体の上に三毛猫風の耳がピンと立っている。

岡山電軌のラッピング車両「たま電車」は子会社である和歌山電鐵の人気キャラ「たま駅長」を車体にデザインした車両で、たま駅長のキャラ35匹や足跡を描いている。2009年から運行しており、このほど「スペシャルバージョンアップ」でネコ耳をつけた

車体改造を機会に、全国区の人気を誇る和歌山電鉄の三毛猫駅長「たま」の弟子として岡山市の路面電車のPR役を勤める同じ三毛猫の「SUN(サン)たまたま」でデビューした。

仕掛けたのは、路面電車「岡山電気軌道」と和歌山電鉄を共に運営する両備グループ。SUNたまたまは会社の事務所に住み込みイベントをこなすという。
まだ生後5カ月で、お披露目会では「ミャ」と言っただけ。


一方、和歌山電鉄のスーパー駅長こと三毛猫のたまが「社長代理」に昇格した。
貴志川線の貴志駅で生まれ育った三毛猫のたま。2007年1月に日本初となる民営鉄道会社の駅長に就任すると、翌年には課長職のスーパー駅長に昇格するなど、年々異例のスピード出世を果たしてきた。その間、国内外のメディアに取り上げられ、多くの旅行者を和歌山県に招くことに貢献している。

これら数々の業績が評価され、1月5日に「社長代理」へ。一般に人間年齢の1歳が、猫年齢の5歳に相当することから、就任6周年は勤続30周年でもあるそうで・・。新人事が発表された記念式典には、直属の部下・ニタマ駅長代理も出席して、花束ならぬ花カツオの束をプレゼントされた。

岡山電軌たま電車7001号にネコ耳が付いた!

車体バージョンアップを機会に
SUNたまたま」なる館長代理・PR担当がご就任

こちらは和歌山電鉄のスーパー駅長たまは社長代理に昇格

 館主感想: 
 新春にふさわしい楽しい話題でしたね。 SUNたまたまは、どれくらいのスピードにて
 出世しますかね? (^_^)



#745
2013.3.25

宇都宮市 LRTは駅東先行 副市長に国交省荒川氏


佐藤栄一宇都宮市長は3/19、LRTの整備基本方針を市議会各会派代表者会議で示した。LRT導入に伴う効果が早期に発揮される区間から段階的に進める方針を打ち出しており、公共交通の空白地域や慢性的な渋滞を抱えるJR宇都宮駅東部の整備を先行させることを明記した。事業実施の枠組みは「公設型上下分離方式」を採用する。

市によると、先行整備を想定する区間は、同駅東口から清原地区の宇都宮テクノポリスセンターに至る約12キロ。駅西口から桜通り十文字まで約3キロ区間では当面、既存バスにICカード運賃支払いシステムなどを導入し、利便性向上や定時性確保を目指す。
同駅での東西接続については、公共交通ネットワークのつながりや中心部との連携強化からも重要な課題とし、「早期整備に取り組む」とした。

代表者会議で市執行部は「計画区間全体をを整備するには時間を要する。駅の東西で公共交通の整備状況が大きく異なるため、段階的に整備していく」などと説明し、議会側に理解を求めた

佐藤市長は同日の会議にて、新しい副市長に国土交通省職員の荒川辰雄氏(49)を選任すると報告した。LRT実現に向け経験と手腕を評価したと説明。
 荒川氏は今年度で辞任する横松副市長の後任。氏は89年に建設省に入省。高知県土木部に在籍時、駅前広場への路面電車の乗り入れに携わった。佐藤市長は「都市整備の実務に関する知識や経験があり、総合的なまちづくりを推進する上でふさわしい人物」と説明した。


  関連ニュース: 宇都宮市 LRT建設をあと6年で仕上げる

館主感想: 
 LRT建設を公約して当選された佐藤宇都宮市長は執念をもってLRT実現への道を着々付けておられるようです。今回は国交省の路面電車建設経験者荒川氏を副市長に選任し、建設に当たらせる事案など、前のどじょう総理の消費税増税への執念をついつい連想してしまいました。(^^;)



#744
2013.3.18

札幌市 市電LRT新車 5月上旬から運行開始


札幌市は3/13、札幌市電に新型LRT車 1両を導入すると発表した。2012年4月に策定した「札幌市路面電車活用計画」の一環で、5月上旬の運行開始を目指す。

新型低床車両の形式はA1200形で、全長約17mの3車体連接、2台車の電車。定員は従来車の8500形(単車、2台車)より9人増えて71人となる。出入口部の床面高さは8500形より500mm低い350mmで、乗降時の段差がなくなる。また、札幌市電の車両としては初めて冷房装置を搭載する。

A1200形は3/18に札幌市電の電車事業所に搬入され、3/28までメーカーによる確認試験を行った後、札幌市に引き渡される予定。その後は報道公開や市民へのお披露目を兼ねたイベントを実施したりの試運転を行い、5月上旬からの運行開始を目指す。札幌市は、現在申請中の市電の西4丁目〜すすきの間をつなぐ市電環状線化(2015年春開業予定)までに、新型低床車両を3両導入するとしている。

新年度に採用される A1200形
    A1200形の車内                              


 館主感想: 
 とうとう札幌市電の夢、環状線化と新型LRV導入現実の春がきましたね。(^_^)



#743
2013.3.11

阪堺電軌 LRT新車 来春までに天王寺駅前延伸


阪堺電気軌道は、堺市の浜寺駅前から大阪市住吉区の我孫子道の間7.9kmで今秋から運転を始めるLRVについて、来春までに同市阿倍野区の天王寺駅前まで乗り入れ区間を延ばすことを決めた。LRV向けに軌道を改修する費用について、国と大阪市が一部を負担する。

LRVは車両の全長が約16mで定員76人。乗降口とホームとの段差がほぼなく、高齢者や子ども、障害がある人も乗降しやすい。新たに乗り入れが決まった我孫子道―天王寺駅前間6kmは、住吉大社や帝塚山など名所も多く、終点の天王寺には日本一高い超高層ビル「あべのハルカス」が来春に全面開業する。

 乗り入れに伴う軌道改修費約6千万円については、国と市が半額を支出し、残りを阪堺側が負担する。大阪市は「観光客や買い物客に新型車両に乗ってもらい、地域活性化につなげたい」と期待している。
愛称は堺トラム。外装は古墳を思わせる緑と、堺にゆかりのある千里休が追求したわびを表現した白茶のツートンカラー。内部は堺更紗をモチーフにした座席。
車両は1編成約2億5千万円で堺市と国が負担。3年間で3編成を製造する
                                  (Photo:朝日新聞)

     関連ページ:阪堺電軌鉄道 低床式車両(LRV)画像と諸元
                              
館主感想: 
 話題の阪堺電車LRT新車稼働計画は着々と進行していますね。(^_^)



#742
2013.3.4

豊橋市 第4回LRT都市サミット 10月25・26日開催決定 



今年10月に豊橋市で予定される「LRT都市サミット豊橋2013」の開催方法などを話し合う検討委員会の初会合が2/19、市役所で開かれた。サミットは広島市(09年)、富山市(11年)、熊本市(12年)に続き4都市目。豊橋では10月25、26の両日4月にオープン予定の穂の国とよはし芸術劇場(プラット)をメーン会場に開催する。

会合には、委員長の有安敬副市長をはじめ委員に委嘱された、とよはし市電を愛する会、豊橋商工会議所、豊橋観光コンベンション協会、豊橋鉄道、豊橋市の関係者ら計10人が出席。

冒頭、あいさつした佐原光一市長は「市電が未来に残さないといけない公共交通機関であるとの“サミット宣言”を出したい」と開催市として意気込みを語った。

計画案によると、開催テーマは「市民と地域で育むLRTをめざして」。25日に歓迎セレモニーで開幕し、サミットでは次世代型路面電車(LRT)の支援制度の説明のほか、路面電車が走る都市の首長が集まり、現状やLRT化に向けた取り組みを報告。最後にサミット宣言を公表する。

26 日は基調・記念講演とパネルディスカッション。講師などは検討中。

会合では、サミットのロゴ案(上記)も示された。豊橋鉄道のLRT「ほっトラム」の外装と同じデザインで、LRTの文字を青色(三河湾)、黄色(都市部)、緑色(奥三河)のグラデーションで彩色。その右横に車両を前面から見た絵を配置する。

 今後は5月と7月にも会合を開き、関連イベントを含め事業内容を詰める。
      

思いで:
LRT都市サミットといえば、4年前に館主は第1回広島サミットにパネリストとして出演したことを想起してしまいます。あのとき小生は、「何故日本のLRT計画はプラン作成までで、新線建設や延伸の実現がないのか? その対策・秘策は?」と訴えました。この続きにもし関心がでましたら、どうぞ上記の都市1をクリックしてみたください。(^^;)