#396 |
2006.12.24 | ||
パリ市 低床式路面電車で70年目ぶりに復活 |
パリ市では地下鉄の建設が進み、路面電車は1937年には全廃されていた。それが約70年ぶり建設され12月16日に開通した、というニュースでたいへんな騒ぎになっている。以下収集した情報を披露すると
|
今回パリ市で誕生したLRV | 広島電鉄のGreen Mover max デザインは広電の方が先輩(近畿車輛デザイン室) |
|
軌道敷設の様子 | 芝生軌道の様子 | |
運転席 簡素で明瞭 | 車内風景 (夜間) | |
館主感想: パリ市は確かに自動車渋滞が日常的のようである。パリ市には周辺を取り巻く広い環状通りがあるが、今回市当局はその南部を通る大通りに沿った道路10kmに思い切って路面電車を開通させた。10kmの路面電車軌道といえば上記の東京との比較図のように東京駅から荒川に至る長い距離で、こにLRVをとはびっくりした。反対もあったに違いないが、フランス人はストラスブール市のLRT実行といい、思い切ったプランを実行する国民である。責任者のパリ市長は「地球の人口の半分が都市で生活をしている。交通渋滞解消など都市問題を解決するに路面電車は重要な契機になる」と発言。脱帽。 |
・ |
|
#395 |
2006.12.18 | ||
富山市・福井市 アラン・メネトー氏の連続講演会 |
前ストラスブール都市交通責任者 アラン・メネトー(Alain Meneteau)氏 −ストラスブールの路面電車導入を中心に−
|
アラン・メネトー氏は1987年冬季オリンピックの街グルノーブル市にてLRT導入に関わった後、LRT導入を公約にしたストラスブール市の市長に招かれました。ストラスブールはLRTを中心にした画期的な都心活性化を実施して成功しすっかり有名になりましたが、氏はそういう経緯で当初から昨年まで同市の交通・都市計画の中心的役割を果たしました。講演会は、氏が責任者としての具体的手法や困難をどう乗り切ったかなどなど経験中心の興味深いお話しになります。前回の熊本・沖縄に続き今回は富山市・福井市にての連続講演会です。尚、同氏は現在はノール・ド・カレ地方交通局責任者の地位にあります |
・ | ||
講演者 メネトー氏 | ストラスブールのLRT (中川純典氏) |
■富山市講演会 ●日時:1月11日(木) 14:30〜17:30 受付14:00より ●会場:富山市国際会議場 2F 多目的会議室 富山市大手町1−2 TEL076−424−5931 ●講演主題:「路面電車の活性化とコンパクトなまちづくり」 −都心地区の賑わい創出に向けて−
●参加方法: 入場料無料,、資料代不用 氏名・所属・連絡先(電話番号・e−mail)ご記入下さい 下記にFAX・Eメイルまたは電話で申込願います ●申込先: koutuseisaku@city.toyama.lg.jp TEL 076-443-2195 FAX 076-443-2190 ■福井市講演会 ●日時:1月13日(土) 15:00〜17:30 受付14:30より ●会場:福井県国際交流会館 B1 多目的ホール 福井市宝永3−1−1 TEL0776−28−8800 ●講演主題:「まちづくりに路面電車をどう活かすか!」 ●主催者:(特)ふくい路面電車とまちづくりの会 (財)地域環境研究所 ●参加方法: 参加費無料 、資料代1,000円 氏名・所属・連絡先電話番号を明記の上、 下記にEメイルまたはFAXで申込願います ●申込先: ire@aioros.ocn.ne.jp TEL 0776-27-0078 FAX 0776-27-7851 |
ヨーロッパの鉄道参考ページ:世界のLRT・低床電車ギャラリー他いろいろページ (下部のリンクボタンをクリックしてみてください) |
・ |
|
#394 |
2006.12.9 | ||
東京都 「LRT推進法案」策定に向けての議員活動情報 |
いま全国・路面電車ネットワークが事務局となって「LRT推進法案」の作成と議員立法をめざして活動中のことは話題としてはご存じでしょう。もちろん法案内容はわが国将来のLRTの在り方と推進に根本的に影響を与える重い意味があるはずです。でも、活動内容は案外知られていないのではないでしょうか? このたび事務局長内田氏より議員の活動詳細の紹介が寄せられましたので、皆さんもいちどアクセスしてみてください。私どもの選良のLRT推進活動経過と最近の情報をご覧頂けると思います。 参考ホームページ:AREEV他合同ホームページ LRT推進議員連盟の活動 |
総会の風景 | 左から三日月・逢沢・船田議員 |
同会ではLRT推進議員連盟に法案を引き渡しましたあと、議連と協同する第2弾の取組として、運賃収受方式の変革を検討すると宣言。 具体的には第2回討論集会「LRT/運賃収受方式はどう変革するか」の提案を、第1回のコメンテター各氏にお願いし、12/7日川崎市商工会議所にて開催します。 |
・ |
|
#393 |
2006.12.1 | ||
富山市 LRTフォーラム終了と富山交通研の提案紹介 |
フォーラムの評判 本ホームページでも紹介したが11/25の富山市LRT大フォーラム「世界で100番目の路面電車が街を変える」は400人の聴衆が参加し、成功裏に終えたようです。 3つのセッションの内富山・高岡・射水3市長サミットが特に評判になりました。それは
という思い切った発言で、いまや富山県が日本のLRT先進地域になる意気込みです。 関連ページ:富山市 LRT大フォーラムの開催案内 |
||||||
富山県交通政策研究グループの報告書紹介 富山ライトレールの研究・提言を行っており、今回のフォーラムを支える役をした富山県交通政策研究グループでは富山ライトレールの現実と今後について下記の報告書を発表しました。 (1) 富山ライトレールの乗降客数調査 7 月7 日、始発から終電まで上下132 本のすべての電車に乗車し、停留所毎の乗車降車数を調査しました(7 月に速報版を公表しています)。
富山ライトレールは、朝ラッシュ時(6 時後半〜8 時台)に数分の遅れが出ています。 その原因と遅延状況を調査したところ、以下のことが判明しました。
(3)駅や沿線の利用促進策の提言
|
館主感想: LRTの新設、改良のドライブは先ず地域の首長がその気にならなければ実現は困難でしょう。気迫が大事です。富山ライトレールの発足以来の成果は上の報告にもある通り当然課題もありますが、市内線やJRとの接続案等、ともかく将来に向かっての市長と市民の意気込みと自信をひしひし感じる次第です。このため今や富山市は日本のLRT導入のメッカという空気になってきました。当今は富山LRTの見学会がはやり。また富山交通研のまちづくりの視点も加えた意欲的・合理的な数々の提案にその空気を感じ、ご紹介する次第です。(朝の繁忙時にICカードによる後部乗車口下車OKは実現しました) 富山交通研サイト:富山県交通政策研究グループ |
・ |
|
#392 |
2006.11.24 | ||
東京都 交通安全環境研「安全性向上」講演会 |
交通安全環境研究所平成18年度講演会 公共交通システムの安全性向上への取り組み
|
今年2度目の交通研講演会が開かれます。講演会は全部は2日間ですが、前半は自動車関係でLRT・鉄道関連の講演会は下記のように2日目(12/6)の午後に開催されます。 |
■日時:12月6日(火) 13:30〜16:55 ■場 所:国際連合大学 ウ・タント国際会議場(3F) 東京都渋谷区神宮前5丁目53-70 ・JR渋谷駅から徒歩8分 ・地下鉄表参道駅[出口B2](銀座線、半蔵門線、千代田線乗り入れ)から徒歩5分 ■講演内容 ◎招待講演:鉄道技術行政の今後と交通安全環境研究所に期待するもの(13:30〜13:45) 国土交通省鉄道局技術企画課 岸谷克己 ◎交通システム研究領域における研究の概要と方向性 (13:45〜14:00) 交通システム研究領域長 松本 陽 ●第1部 新しい交通システムとモーダルシフトに関する研究 (1400〜15:00) ○都市交通システムとしてのライトレールへの期待と課題 −LRT導入に対する交通研の取り組み− 松本 陽、水間 毅、大野寛之、佐藤安弘、緒方正剛、林田守正、千葉美智男 ○連結分離可能なバイモーダル・ハイブリッド交通システムの開発プロジェクト ○人と環境に優しい都市バスシステム実現のために ●第2部 公共交通システムの安全性向上に関する研究 (15:20〜16:55) ○鉄道用運転状況記録装置(映像型)の開発 −開発目的とプロトタイプ制作− ○衛星利用による列車検知の精度向上に関する研究 −ハイブリッド位置検知方式とソフトウエアによる位置検知精度向上策− ○都市鉄道における急曲線通過性能向上の取り組み −ボギー角アクティブ操舵台車の研究開発− ※ポスターセッション (2Fレセプションホール) ○新しい交通システムとモーダルシフトに関する研究 LRT導入効果シミュレータ ○公共交通システムの安全性向上に関する研究 鉄道におけるヒューマンエラー事故防止、プローブ車両、ユニバーサル・デザイン、 ロープウェイの耐風性向上、その他 ●主催者:独立行政法人 交通安全環境研究所 ■参加方法:入場無料 整理の都合上、事前登録制となっていますので、 できるだけ 11/28までに下記より登録 願います ●事務局・連絡先: E-mail: kikaku@ntsel.go.jp TEL 0422-41-3207 FAX 0422-41-3233 主催者サイト: 交通安全環境研究所 |
・ |
|
#391 |
2006.11.23 12/9追記 |
||
富士市 DMV(デュアルモード・ビークル)実験と今後情報 |
JR北海道がレールと道路の両モードで走れるデュアルモードビークル(DMV)を開発した情報を本館でお伝えしたのは04年4月で、既に2年半を経過。最近この機能に着目したのが静岡県富士市で、市長や議員がJR北海道苗場工場を訪問し試乗を行った。その結果を踏まえ同市では早期導入を目指しJR北海道に対し現地テストの要請となった。それを受けJR北海道は富士市を走る岳南鉄道(9.2km)の鉄道を使用し実験をすることになった。 実験は11月24〜26日の3日間に渡り最終列車後の深夜、DMV1両を使用し、同鉄道岳南原田駅から2.8kmの区間は線路を走行し、復路については道路3.2kmをバスとして走行させ、安定性や走行時間の点検を行う運びになった。 |
12/16追記:(静岡県H氏からのDMV導入検討に至る追加情報あり) DMV導入に辿り着いた理由
|
JR北海道の今後の計画では、来春4月の試験的営業運転は釧網線の浜小清水−藻琴間で始まる。DMVは浜小清水−藻琴間の往路の11キロは列車として線路を12分で走行。復路はバスに変わって、藻琴湖周辺の原生花園など一般道21キロを約30分で周遊する。運行は観光客を対象とした予約制で、土、日曜日と祝日に限って1日最大7便を走らせるという現実的な案を実施予定。 参考ページ:北海道 デュアルモードビークル DMV 開発情報 |