#338 2006.2.18

川崎市 LRTフォーラム 2/25(土)と3/4に開催   


川崎市においてはLRT知識・関心の啓蒙に熱心な各種活動が行われています。今回は市民向けにLRT啓蒙フォーラムを立て続けに開催します。この機会をどうぞご利用ください。

  

 県立川崎図書館 LRTフォーラムを2/25(土)と3/4(土)に開催



■第1回:2月25日(土)  13:30〜16:30  


 ●フォーラム内容と講師:
  1. 路面電車ルネッサンス    宇都宮浄人 新潮新書『路面電車ルネッサンス』著者
  2. LRTの現状と展望       上岡直見 環境自治体会議 環境政策研究所 主任研究員
  3. ライトレールとヘビーレール  深山 剛 (株)ライトレール 取締役

第2回:3月4日(土) 13:30〜16:30

 ●フォーラム内容と講師:
  1. 民間主導でのLRTの実現に向けて   阿部 等 (株)ライトレール 代表取締役社長
  2. 「人と環境にやさしい交通をめざす」全国の取組み  
                             内田敬之 全国路面電車ネットワーク 事務局長
  3. 日本におけるLRTの普及に向けて    中村文彦 横浜国立大学 教授(土木工学)
■場 所:神奈川県立図書館川崎図書館2Fホール
     (JR川崎駅かまたは京急川崎駅から徒歩15分)

     (川崎駅前から1時間に数十本あるバスで5分「教育文化会館前」) 
               

■問い合わせと申込:神奈川県立川崎図書館ネットワーク事業課まで
               TEL044−233−4537 FAX044−210−1146
          e-mail: net-kl@pen-kanagawa.ed.jp

 ※同図書館ではLRT展示コーナーを3/31まで長期開設をしています。併せてご覧下さい。       
               関連ニュース:LRT展示コーナー長期間設置


#337
2006.2.13

広島電鉄 宮島線平良駅の電車ホームのみ使用開始


 廿日市町が1988年市制施行した時点に、従来の町役所から西へ1kmほどの地点に大々的に市役所やさくらぴあ総合ホール等新設備の建設を都市計画として始めた。その仕上げが広島電鉄平良(へら)駅前広場地区の再開発である。駅の特長は、現在の広電平良駅の平行ホームをずらし形に移動新設し、新広場のバス停をホームと下り電車ホームと同一平面してバリヤフリー化するという斬新な設計である。Green Mover のような低床電車とはホームは段差全く無しである。下り電車と上り電車の間はゆるいスロープで降りて線路を繋いだので段差がない。

 予算は4,000万円。乗換円滑化のモデル事業と認定され、今回の対象は駅下りホームと付属円滑化施設で、国と廿日市市から20%の助成金を得て広電が建設工事を実施中。

 全部の完成は6月上旬の予定で工事中であるが、電車ホームは一足先に完成したので、1/28から使用を開始した。

    関連ニュース:広電 宮島線平良駅にバス電車一体ホーム新設 (03/10)

電車ホームの屋根とバス側の屋根(左側)は一体で作られている。
ご覧のように線路の渡りへのホームも超緩い勾配で接続されている。
バス停部分はできているが低床バスなら段差最小で乗降できるはず
工事中の広場側から見たバス停と電車下り線ホーム。一体型でできている
(共用を開始した電車ホームにはGreen Mover が停車中)
バス停部分は出来上がったが、バスポストには白いカバーが掛けられている。

館主の新駅礼賛と駅名考:
広島市内で宮島線沿線に居住する館主は、新設された廿日市のさくらぴあホールがこじんまりとして音響効果がとても良いので、年に2・3度は利用する。その時の利用駅がこの平良駅であるが、旧い駅なので上りホームに行くのはU字形に大回りをさせられているので嫌。こんどの合理的駅の開通はとても待たれたので嬉しい。

ひとつ気になるのが駅名で、隣りには既に広電廿日市駅が存在する。そのため上記写真のように駅名は従来通り平良駅を踏襲している。然し今や廿日市市は昨年11月に念願の隣接大野町と対岸の宮島町まで合併し更に大型市に発展した。そこでこの際、歴史的な平良村ゆかりの旧名は思い切って止めて、駅名を新廿日市駅とか廿日市中央駅とかに改めては如何? 尚、新市役所は駅からは徒歩で相当かかるので「廿日市市役所前」等の市役所関連ネーミングはどうもという感じである。


#336
2006.2.8

豊橋鉄道 LRT総合整備事業が国交省に承認された


昨年来豊橋鉄道では豊橋市、豊橋商工会議所、とよはし市電を愛する会と緊密な連絡をとりLRT導入を中心とした成案を作成し合意を得ていた。 あとの手続きとして豊橋市は国交省に対し、LRT総合整備事業による「豊橋路面電車活性化事業計画」を纏め、計画承認と助成金手続きを進めていたが、このほど承認された。

計画内容は
  • 06年度…危険電停(競輪場前)の改良
  • 07年度…LRV1両の導入
  • 08年度…市役所前他4電停のバリヤフリー化
  • 09年度開始…ICカードシステムの導入
  • 総予算:5億7500万円/5年間


#334
2006.1.29

広島電鉄 定期券購入者にJALマイルサービス開始


広島電鉄は日本航空と提携し、2月1日以降の広電の電車・バスの定期券購入者に対しJALのマイレージ積算サービス提供することを発表した。内容は定期券購入代金100円に対しJALのマイル1マイルを積算する。対象はJALカードか、JALマイレージバンク会員カードの所持者で、定期券購入時に広電の特定窓口にカードを提示する。

 JALのマイルは航空機利用の他、ショッピング、ホテル利用等に使用できる。

 このサービスは電車・バス業界では全国初である。

会社員が、仮に定期券購入金額が5万円だったらマイルが500マイルつまり東京〜広島間くらいにはなりそうで、ずいぶん気前がよいと思う。JALも合併でフライト範囲・頻度も上がったし、特に仕事でよく搭乗する利用者には受けそうである。


#333
2006.1.19

JR西 山陽本線宮島線添いなどに新駅建設構想


 JR西日本は広島都市圏に3つの駅の新設構想を進めている模様。広島都市圏の山陽本線は比較的密度が高いのでネットダイヤにて運行されており、今までも駅間距離の長い区間や大団地が建設された場所等から徐々に駅の新設が行われてきた。

 このたび新たになった新駅構想は、広島駅〜宮島間の間では、駅間の比較的長い西広島駅と新井口駅の間にJR古江駅、五日市駅と廿日市駅の中間に御筋駅、また広島駅より東部では海田市駅と安芸中野駅の中間に畝駅をという、3駅の新設とういう構想である。

 このうち広電宮島線とJR山陽本線は平行しており、特に御筋駅の場合はやや離れた山麓に通学者数千人規模の広島工業大学がある。同大学の場合は広電楽々園駅、JR五日市駅および工業大学前に至るバスなどの公共交通があるが、新駅が出来ればより便利になるであろう。

 新駅設置には建設、駅前広場整備等に1駅数億円掛かるので、自治体等の負担額が大きいが、JRでは今後自治体側と協議を進めていく模様である。

館主私見:
広島都市圏の場合、広島市から西への沿線は住宅地域が多く、朝夕の国道とバイパスの通勤マイカーのラッシュには悩まされている。この地域の交通緩和にJRが新駅開設に乗り出すことはマイカーから公共交通転移を計る点からも歓迎である。広電との競合であるが、新駅が出来れば新駅付近住民は広島駅直通の場合はJRを選ぶ確率が高い。市内へは広電は直通しており運賃も安いので影響を殆ど受けないのではなかろうか。

ともかく広電への影響は或る程度避けられないだろうが、双方からのバランスの取れた移行が望まれる。


#332
2006.1.16

県立川崎図書館 LRT展示コーナーを長期間設置


近年LRTの展示コーナーは各地で開かれているが、今回川崎市では3ヶ月というロング展示を行うのは珍しいと思うのでご紹介ます。都合の付く方はどうぞご覧を。

日時:1/13(金)〜3/31(金) (毎週月曜と第2木曜を除く)
        火〜金は9:00〜19:00 土日祝は9:00〜17:00

場所:神奈川県立川崎図書館

内容
●ミニ展示(2階展示コーナー)
  • LRTの基礎知識
  • 全国の路面電車と構想中のLRT
  • 海外のLRT導入事例
  • 川崎・横浜にもあるLRT構想
  • 図書館所蔵のLRT関連資料
●図書館発行誌でLRTを特集
  • 3月に発行の雑誌『科学EYES』にてLRTを紹介
●フォーラム           関連サイト:神奈川県立川崎図書館
            〃    :(株)ライトレール(展示風景の写真あり)

◎JR川崎駅または京急川崎駅から徒歩15分
◎川崎駅前から1時間に数十本あるバスで5分「教育文化会館前」下車


#331
2006.1.12

広島電鉄 障害者の介護者・同乗の幼児3人まで運賃無料 全国初


 広島電鉄は広電全線にて1/16より障害者を介護する同乗者の運賃を無料にする。現在は2人までが半額。また大人と同乗する6歳以下の幼児について、運賃を無料にする人数を現行の1人から3人までに拡大する。ここまでの無料拡大は全国の路面電車事業者では初のようである。

 障害対象者は第1種障害対象者か、12才までの第2種障害対象者で、乗車時に障害者手帳を提示してもらう。

 同社は「今回の改正は、路面電車のLRTシステム化の一環として、障害者の自立や子育てを支援することで、ハード面の整備とともにソフト面でのサービス向上を目的としている」と説明している。

宮島線グリーンムーバー車内風景 今後は二人とも無料になる


#330
2006.1.7

宇都宮市 庁内にLRT推進組織を設置し新年度にLRT社会実験実施


LRT推進に熱心な佐藤宇都宮市長は1/4の仕事始めに当たり、新年度には市役所内にLRT導入に向けた新推進組織を設けることを表明した。市の交通政策については現在9人の職員がいる交通政策課が担当しているが、これとは独立の組織が有力で、県からも2・3人の派遣を受けてトータル8人くらいの組織になりそう。

市長は「LRTだけを独立で推進するのではなく、高齢化社会への対応の中で考える」としており、新年度にはLRT導入効果について社会実験を行い、交通渋滞の緩和程度やバス・タクシーへの影響度等の調査を行う。 

宇都宮市のLRT新設については本年も着々推進される模様。県知事とのあうんの呼吸もあり日本初のLRT新線への期待がもてる。