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#877
2015.11.16

千葉市 幕張メッセにて「LRTむけ衝突警報装置」を展示 


Bosch Engineering GmbH (ドイツ)は、11月13日まで幕張メッセで開催されている「第4回鉄道技術展」に出展。自動車向けセンサー技術を応用した路面電車・LRT向け衝突警報システムなどを展示した。

ボッシュは、自動車分野で実績のある技術を鉄道分野へ応用する取り組みを推進。レーダー・カメラシステムの技術をもとに、路面電車・LRT向け衝突警報システムを開発した。今回の鉄道技術展では、路面電車向け衝突警報システムの展示のほか、自動車センサー技術を応用した鉄道向けソリューションを紹介している。

 ↑左の部品が camera unit
                     ↑右上部品は camera
                     ↑右下部品が radar 

館主感想:
 世界中で技術というものはどんどん進化するものですね。(@@)
LRTの世界でも、この技術進化の恩恵は受けられるようで、楽しみです。長生きしたいです。(^_^)



#876
2015.11.9

札幌市 札幌市電の環状化 12月20日に開業 


札幌市の秋元克広市長は11月5日、西4丁目~すすきの間0.4kmを札幌駅前通経由で結ぶ札幌市電の新線を12月20日に開業すると発表した。市電ループ化事業の一環。既存路線の西4丁目~中央図書館前~すすきの間8.4kmと接続し、環状線化を図る。

札幌市電は同市の交通局が運営する路面電車。かつては市街中心部から東西南北に延びる路線網を構築していた。地下鉄や路線バスの整備に伴い、1971年から1974年にかけて順次廃止され、現在は南部の西4丁目~中央図書館前~すすきの間8.4kmのみ残っている。

その後、札幌市は1998年頃から市電の延伸を検討。2013年から市電のループ化事業に着手し、今年に入ってからは軌道敷設工事が本格化していた。新線が整備された駅前通は1973年まで路面電車が運行されており、実質的には約40年ぶりの復活。新線区間は複線の軌道を駅前通の歩道側に設置。中間には狸小路停留場を新設し、歩道から電車に直接乗り降りできるようにする。

開業前日の12月19日には、地域や沿線施設などとの連携による開業記念式典が行われる予定。式典終了後に西4丁目停留場から新線区間を往復する試乗車が運行される。市長は今回のループ化について「都心の回遊性が高まることで、駅前通の魅力が向上し、より多くの方に街歩きを気軽に楽しんでいただきたい」とお祝いの気持ちを申し立てられた。



館主感想:
 とうとう札幌市電の環状化が実現しましたね。誰だってあの場所の市電が繋がれなければおかしい、不便と感じていたに違いない。が、しかし、「計画ができても実現までの時間は遠い」の教訓を得ました。というのは、館主としては、広島市の駅前から橋を越えて都心に行くルートの実現をたいへん長く待ちわびていますので・・・。 そういうことで関係者各位はごくろうさまでした。(^_^)



#875
2015.11.2

長崎市 「路面電車まつり」 11月15日に開催 


長崎電気軌道は11月15日(日)、長崎市内の浦上車庫と長崎西洋館で「第16回路面電車まつり」を開催する。開催時間は10時から16時まで。

浦上車庫では運転操作体験や電車との綱引き、電車部品や電車グッズの販売などを実施。長崎西洋館では運転シミュレーター体験などが行われる。浦上車庫は浦上車庫前停留場、長崎西洋館は浜口前停留場の近くにある。



館主感想:
 長崎電軌は路面電車の活動を市民希望に応えて、毎年熱心にPRしていますね。感心しています。(^_^)

 別の情報ですけど、当館が8/24#865号で報じました「路面電車100年記念の花電車を運行」計画は、先日10/11に脱線事故が起きてしまい、今回での開催はお詫びに意味で、延期されるようです。残念ですが後日の開催がきっとあるはずです。当日は最新型の5000形こそ看板電車ですから、さぞ活躍することでしょうね。待ちましょう。



#874
2015.10.26

宇都宮市 LRT新会社名 「宇都宮ライトレール」 と決定 


宇都宮市と芳賀町が推進するLRTの運営を担う第3セクター方式による新会社の発起人会が10/23、宇都宮市役所で開かれ、運営会社の名称を「宇都宮ライトレール」にすることや、会社への出資額などの定款案が承認された。

 新会社は11/6に設立総会を開く予定で、社長には高井徹副市長、副社長に芳賀町の上野哲男副町長が就任する見通し。

 運営会社の出資割合では、資本金1億5000万円のうち宇都宮市が6120万円(40・8%)、芳賀町が1530万円(10・2%)と、両市町で51%を占める。

 民間では、関東自動車が1500万円(10%)、東武鉄道が600万円(4%)、東野交通が150万円(1%)を出資するほか、宇都宮商工会議所、芳賀町商工会、栃木銀行、足利銀行がそれぞれ出資する。

 これとは別に、民間企業26社が民法上の任意組合を結成し、それぞれ100万~300万円を出し合って計3420万円(22・8%)を出資する。
 
 職員数は当初、数人で立ち上げ、開業時に本社、運転、工務部門など合わせて99人体制に増やす計画。

 路線は当面、市中心部のJR宇都宮駅東口から大通りを東へ進み、鬼怒川を越えて市東部の宇都宮テクノポリスセンターに至る12kmを優先整備する。宇都宮駅前付近は片側3車線の道路中央部にLRTの路線を敷き、乗り場を設置する。

 市は宇都宮駅から栃木県庁や市役所、東武宇都宮駅付近を通り、桜通り十文字まで3kmの整備構想を持っており、東側の運行実績を見たうえで検討する。



館主感想:
 台長い間懸案の宇都宮市ライトレール新設計画。多数の出資者からの同意を得て固まり。社名は「宇都宮ライトレール」とオシャレなネーミング。長い道のりでしたがおめでとうございます。決まるまでの途中、いろいろの意見が出るのは当然で館主もヒヤヒヤしていましたが、本日は「おめでとう」を申し上げます。関係者の方々ごくろうさまでした。後は走る姿の写真を当館にてご紹介したいだけです。(^_^)



#873
2015.10.19
10/26改訂

マレーシア 首都クアラルンプールで LRT3号線を入札開始 


マレーシアは都市鉄道の整備を加速する。首都クアラルンプール近郊に計画するLRT3号線について、来年初めにも工事請負業者の入札を開始する見通しだ。総事業費90億リンギット(約2574億円)の都市鉄道プロジェクトが始動する

財務省傘下の交通インフラ会社プラサラナ・マレーシアは9月、LRT3号線事業を管理するプロジェクト・デリバリー・パートナーとして、地場不動産マレーシアン・リソーシズと地場インフラ整備ジョージ・ケントを指名した。 2016年2月までに建設請負業者の入札事前審査を開始するとし、調達など65案件についても入札を順次実施していく方針だ。

また、事業費90億リンギットに加え、今後、建設予定地の土地収容に向け、15億~20億リンギットが必要とされる。LRT3号線は、クアラルンプール近郊のバンダー・ウタマと南西部クランを結び、総延長36キロに25駅が建設される予定だ。開発が進む首都圏郊外での鉄道網拡充が期待されており、同国が高所得国入りを目指す20年8月の開通を目指す。

本件の記事に関して、読者Tさんより10/20下記のご意見を承りました。そのままご紹介致します。

 「貴ブログをよく見させていただいています。ところで本日、表題の記事が出ていましたが、これはLRTでは無く、ボンバルディアの鉄車輪型リニアモーターカーで現地ではMRTと呼ばれています。東京の大江戸線、大阪の鶴見緑地線、あと福岡、神戸、仙台でも走っていますね。現在1路線が完成しており、市内では地下を走行しています。数路線建設中で、クランへの線も見られます。無人運転で結構スピードを出すので、乗るのはおっかなびっくりです。当方、1年半ほど毎月現地に通ってましたので、写真もあります」


 なるほど。このマレーシアの新路線計画情報の判断は、あなたのご意見通りかと存じます。と申しますのは小生も、添付写真を見たとき「なんだか車体がLRTらしくないな」と感じたのを覚えております。 ご意見をありがたく頂戴し、ここにご紹介とお礼を申し上げます。 m(._.)m



首都クアランプールを走る現在運用中のLRT

館主感想:
 停滞する日本のLRT建設事情に比べ、近年のアジア諸国の経済成長は著しいようで、今回のマレーシア国でもLRT建設がどしどし進んでいることは知りませんでびっくり情報でした。 また、クアランプールで運行中のLRTも、先週報告の台湾高雄市の架線レスと同様で、先進国日本がどんどん置いてきぼりになる気がし不安です。 (+_+)



#872
2015.10.12

台湾高雄市 台湾の都市では初のLRT開業まじか 


高雄市は1日、高雄ライトレール(LRT)のプレ開業日を10/16日とし、10/8からインターネットと電話で予約を受け付けると発表した。プレ開業に先駆けた3日には陳菊市長が関係者らと試乗し、市民に乗車を呼びかけた。

高雄LRTは営業路線としては台湾初の路面電車となるバリアフリー設計を採用し、架線をなくしたシステムの導入で景観にも配慮した。プレ開業では午前9時から午後7時まで30分ごとに電車を運行する。

全車両低床で、ドアは乗客がボタンを押して開ける半自動方式だ。運賃は無料だが、IC乗車券である「iPass」を車内などにあるパネルにタッチして乗車する。開業当初の混雑を避けるため、予約乗車制を取ることにした。


試運転を始めた新型LRT車 (架線は無い)

館主感想:
 台湾では初のLRT建設が台湾南部の第2の大都市高雄にて着々と実施されているとは報道されていましたが、いよいよ開業に漕ぎ着けたようですね。少々大勢からは遅れているような気もしますが、その分、下記の記事のように、進化した技術を取り入れているので単純に批判はできません。 ちょっと下記をクリックして、あなたも評価してみてください。(^_^)


関連ページ:台湾高雄市 世界初の全線「架線レスLRT」を建設中



#871
2015.10.5

エチオピア 中国の大規模な出資で 路面電車開業 


 エチオピアの首都/アディスアベバで、9/20、サブサハラ(サハラ砂漠以南の地域)では初の例となる、近代的な路面電車が開業した。アフリカ第2位の人口を抱える同国の首都アディスアベバでは、中国の大規模な投資によって完成にこぎつけたこのインフラプロジェクトを、経済発展における重要な一歩を画するものとして歓迎する声が上がっている。

 開通式のリボンカット・セレモニーが行われる前には、すでに数百人もの住民たちが、1日で最大6万人の利用が見込まれる路面電車にいち早く乗車しようと列をつくった。

 全2路線の総延長距離が34kmという路面電車は、中国鉄道グループ株式会社が建設。総工費4億7500万ドル(約570億円)のうち85%は、中国輸出入銀行が出資した。

 第1便に乗り込もうと、2時間も列に並んだというデレジェ・ダバさんは、「とてもわくわくしており、エチオピア人として誇りに思う。私たちは長い間、この時を待ちわびていた。路面電車のおかげで公共交通機関の不足が抑制されるだろう」と話した。

 市内中心部のカフェで働くダバさんの場合、路面電車が開通したことにより、これまでは1時間かかった通勤時間が、わずか20分にまで短縮されるという。現在のところは2路線中、南北を結ぶ路線のみの開通となっているが、来月には東西を結ぶ路線が開通する予定となっている。

 また運賃は、住民たちが利用しやすいよう、30セント(約36円)未満にまで低く抑えられている。


エチオピアの首都アディスアベバで開業した
路面電車に乗車するために列をつくる人々

館主感想:
 連想しましたのは、つい先日のこと。インドネシアの新幹線新設の企画について、日本と中国とが応札しましたね。
長い技術と安全の実績をインドネシア政府に認めてもらい、私は日本の受注を大いに期待し、注目していました。 先月インドネシア政府は「両国ともこちらの条件を満たしていない」として同国は見送り宣言しましたが、すぐ後、突然に「中国が出資面倒を見る」という工作にて、同国初の新幹線建設は中国に取られました。この区間は200kmでしたか、ごく短距離でしたが、後々の同国新幹線工事は永久に中国が取ることになりましょう。 
 
 この度のエチオピアでの、いやいやアフリカでの、今後の路面電車建設工事もすべて中国製になりましょうね。 

 日本国は今や、自国の論理が世界に通じない、そのことに気が付いても手が打てない、田舎の国になった気がして、本日のエチオピア路面電車情報は悲しい思いをしています。 (+_+)