sentou

#724
2012.10.29

札幌市 ササラ電車の冬支度始まる


札幌市の冬の風物詩になっている路面電車の除雪車「ササラ電車」に竹製のササラブラシを取り付ける作業が10/14、同市中央区の交通局電車事業所で始まった。

割り箸のような竹の棒約200本を直径約3.5センチ、長さ約28.5センチの円柱状に束ねたササラを、車両の前後にある鉄製の軸に400束ずつブラシのように取り付け、軸を回転させて雪を掃き飛ばす。

ササラ電車は大正時代の技師が、鍋や釜を洗う竹のササラをヒントに3年間に及ぶ研究の末、開発した。例年11月中旬から3月ごろにかけ、ササラ電車4台が市内を走行する。昨年は11月17日に初出動した。


館主感想: 
 暑い暑いと言っていたのに、ここのところ急に涼しくなってきて、そちら札幌市電はもう冬対策なのですね。季節の移り変わりは早いのに驚きます。記事のササラ電車開発の歴史話は興味深いですね。



#722
2012.10.15

長崎市 長崎新駅への路面電車乗り入れ案中止


新幹線開通に向け長崎駅周辺土地区画整理事業を進める長崎市が、路面電車を新駅舎に引き込む計画を廃止する方針を固めた。路面電車を運行する長崎電気軌道が「市民の利便性を損なう」として乗り入れに難色を示しているためで、市は新駅舎と電停をつなぐ別の方策を検討する考え。

同事業は、新駅舎を西側に150メートル移動させ在来線と新幹線が乗り入れる。新駅舎は国道から約200メートル離れるため、この間に「トランジットモール線」(長さ150メートル、幅18メートル)と呼ばれる空間を整備し路面電車を引き入れる計画だった。

市長崎駅周辺整備室によると、2008年12月の都市計画決定時は、駅を発着点に路面電車の新系統をつくる構想だった。しかし長崎電気軌道によると、長崎駅の電停で乗降するのは観光客が多く、市民の大半は同駅を通過している。同駅発着の系統を新設すれば既存の1系統(赤迫−正覚寺下)と3系統(赤迫−蛍茶屋)を減便せざるを得なくなるなど市民の利便性向上につながらないという。

同社経営企画室は「既存系統で新駅に乗り入れると10〜15分のタイムロスが生じる。系統の新設には車両や人員を増やす必要があるが、新たな投資もできない。当初から乗り入れる意思はなかった」としている。

同整備室は「運行事業者の協力が得られないので乗り入れは難しい。無理ならば駅舎と路面電車の結節を高める別の方策を考えたい」としている。


館主感想: 
 路面電車ファンにとっては長崎に行き、街に溶け合った長崎電軌に乗車するのは楽しみでした。
 今回の報道によって、長崎市では新幹線新設に対応し市は新駅計画を、電軌の方もその対処をと、いろいろ対応が進行しているしていることを実感しました。 長崎電軌といえば長年の日本一格安乗車賃。コストアップを忌避する会社であることからも、乗り入れ案を断ったのでしょうね。判ります。仲良くやってください。そして皆さんもいつの日か新幹線で長崎に行き、路面電車で新長崎市風景を探索される日が来るのでしょうね。(^_^)

 悦 び : 今号にて アクセスカウント240万件になりました。



#721
2012.10.8

熊本市 第3回LRT都市サミット が開催された


路面電車が走る全国都市の市長が集まり、公共交通とまちづくりをの在り方を考えるLRT都市サミットは、2009年に広島市で第1回が発足。第2回2011年に富山市。次いでの第3回が今年10/5・6日の両日に熊本市にて開催された。

場所は熊本市の森都心プラザにて開催し、富山、高岡、豊橋、岡山、広島、松山、高知、長崎、鹿児島、熊本の10都市が参加した。

各都市の代表者は熊本城見学後、超低床電車で会場入り。

開会式
では、幸山政史熊本市長が「車を利用しなくても移動できる環境を整えることは重要な課題だ。広島市や富山市のようなLRTに関する先進的な取り組みが全国に広がるようなサミットにしたい」とあいさつ。

それぞれの都市が取り組みを紹介し、幸山熊本市長はJRとの結節強化や電停バリアフリー化について説明。LRTを導入している富山市は、高齢者の外出回数の増加や市街地活性化などの効果を報告した。

6日は午前9時半から羽藤英二・東京大大学院教授と経済アナリスト・森永卓郎氏が基調講演。羽藤教授は、「2050年には、昭和20年代くらいまで人口が減る。“遅い交通”の路面電車を活用し、人と人との交流を重視した豊かな暮らしを目指すべきだ」と述べた。

次のパネルディスカッションは、パネリストが東大大学院の羽藤英二教授、経済アナリストの森永卓郎氏、幸山市長ら計6人。

活発な意見が交わされ、羽藤教授は「熊本市は街路が曲がりくねっていて色気がある。そこにLRTが入れば、まだまだ魅力的なまちになる」と提言。森永氏は財政的な観点から、「LRTにオーナー制度を設けてはどうか」などと述べた。 幸山市長は、共通カードの導入のほか、超低床車両の増便、市電電停とJR熊本駅の連結の必要性も訴えた。

サミット宣言では、過度に自家用車に頼らないコンパクトで暮らしやすいまちを築くとの理念で 
 (1)路面電車のLRT化に努め、まちづくりに積極的に生かす
 (2)LRTを軸にした公共交通体系を確立し、持続可能な低炭素都市づくり
   に取り組む
 (3)都市間連携の強化
     −などを掲げた。

次回は来年、愛知県豊橋市にて開かれる


幸山市長(中央)の案内で超低床電車に
乗車する「LRT都市サミット熊本」の参加者

館主感想: 
 LRT都市サミットの第1回が広島市で開催されたとき館主はパネリストに呼ばれ、「高齢化社会になった日本にも欧州並みの交通権の考えが必要ではないか」と訴えたのを思い出しました。(^^;) 
 日本の各都市には、もっともっと交通権としてのLRT敷設を頑張って頂きたいですね。


   関連ページ:LRT都市サミット 2009 in 広島



#720
2012.10.1

広島市 路面電車駅前大橋線 3案で絞り込み


広島市は9/17の市議会都市活力向上対策特別委員会で、JR広島駅南口広場の再整備の基本方針を年内に決定する考えを示した。広島電鉄が構想する路面電車の新ルート「駅前大橋線」の乗り入れ方式を「高架」「地下」「平面」の3案の中から決め、基本方針に盛り込む

再整備は路面電車のホームやバス、タクシー乗り場を利用者が使いやすいよう改善するのが狙い。2010年8月に、有識者による「広島駅南口広場再整備に係わる基本方針検討会」を設け、議論してきた。

基本方針で大きなウエートを占めるのが、駅前大橋線の路面電車が駅前大橋から駅南口に乗り入れる構造。

市はこの日、3案について技術的に可能かどうか調査した上で10月以降、検討委が3案から最終案を絞り込む、とのスケジュールを説明。その後、乗り入れ方式を含む南口広場再整備の基本方針を決めることにした。


館主感想: 
 旅行者がJR広島駅に降りて駅前広場から広島電鉄に乗ると「おやおや、電車は目の前の駅前大橋を通って市の中心地に行くのではなく、脇の古い狭い道路を経由して大回りし、ゆっくり走行してやっと都心に到着する」ことにびっくりされるでしょう。駅前の1等地Bブロックも昔のまま。他都市よりの旅行者からみると、「広島市は近代都市にはまだ完全に生まれ変われず、戦前が残っているな」という印象でしょうね。

 館主は18年前から広島市にて路面電車・LRT活用運動をしました。当時、主要テーマの一つとして、広島駅発広電を駅前大橋経由に移設をを提唱し運動してきましたが、今に至るも未定のようです。世の中に、関係者全員が賛成の提案なんて存在しえません。どうぞ広島市様、考え抜いた案を、あなたがドンと決めて駅前大橋線を実現させてください



#719
2012.9.24

鹿児島市電 開業100周年記念ロゴ制定とレトロ電車運行


鹿児島市は5月に路面電車開業100周年記念ロゴマークを発表し、12月より観光レトロ電車の運行も始める。

路面電車は1912年に開業し、今年12月で100周年を迎える。ロゴマーク (下図参照)は、桜島と緑化された軌道を無限に走り続ける電車を表現。電車のヘッドマークや記念グッズに活用し、広くPRしてゆく。

観光レトロ電車は、大正時代から1950年代まで運行していた木製電車をモデルとした車両。(下図参照) 外観と天井、壁、床を木目調とし、大正時代に見られた光窓構造の二段屋根を再現。シートは薩摩切り子をイメージした透明感のあるカラフルなものにする。 扉が閉まったときに「チンチン」と鳴ったり、「カンカンカン」という音を出す警笛装置を付けるなど懐かしい仕掛けもする。

市最大のイベントおはら祭が開催される11/30に実車を披露し、12/1に出発式を行う予定。 JR鹿児島中央駅を出発して鹿児島駅前を折り返し、群元経由で鹿児島中央駅に戻る約70分のコースを運行する。



館主感想: 
 明るいニュースですね。今や日本はあらゆる事業で100周年記念が行われています。100年前の日本は隆盛期で景気が良かったのですね。(^_^)



#718
2012.9.17

宇都宮市 公共交通フォーラムにてLRTを討議


少子高齢化に対応する持続可能な都市として、公共交通ネットワークの構築と東西基幹公共交通の導入を目指し宇都宮市は8/25、交通まちづくり市民フォーラムを県教育会館で開催した。LRTなど市が描く新しい公共交通のビジョンを市民に理解してもらう今年最後の説明会。パネルディスカッションでは佐藤栄一市長らが都市間競争に勝ち抜くための設備投資などと来場者にその重要性を訴えた。

 パネルディスカッションには佐藤市長のほか、藤井聡京都大大学院工学研究科教授、須賀英之宇都宮まちづくり推進機構理事長が参加した。

 佐藤市長は将来人口が減少する宇都宮市の状況を示しながら、「高齢者がいつでも買い物したり、病院に行けるような公共交通の構築が急務。それが宇都宮の投資だ」と述べ、早期のネットワーク整備を訴えた。

 一方の須賀理事長は衰退する中心市街地の再生を目指す視点も加え、「JRと東武鉄道の連結など交通の要衝・集客施設をつなぐことが公共交通システムのあるべき姿」などと説いた。

 藤井教授は「公共交通への投資が都市を発展させる。人が集まり経済成長をもたらし、必ず財政が改善する」と持論を展開。さらに「軌道系公共交通を整備することが宇都宮発展の鍵。LRTを導入すれば交通の流れが変わるだけでなく企業立地も促され、街に利益がもたらされる」と新交通システム導入のメリットを挙げた。



館主感想: 
 宇都宮市の佐藤栄一市長といえば、かねて知られた宇都宮市と近郊を結ぶLRT路線建設論者です。想い出すのは2008年の市長選挙で、LRTが争点になり対立候補3人はいづれも建設反対論者、選挙結果は対立候補のいずれにも大差で勝利しました。しかし対立候補3人の得票総数と再選された佐藤氏の票数を比べると僅差の勝利ということになりましたね。
 この秋はまた市長選挙の時期らしいですけど、宇都宮市の長い将来を見越して頑張って欲しいものです。見守っております。



#717
2012.9.10 

万葉線と広島電鉄 ラッピング電車2題


近年は路面電車を運行する各都市とも路面電車のイメージアップを計るためラッピング電車の運行がたいへん多くなっており興味深い。

@先日は富山県高岡市出身の漫画家故藤子・F・不二雄さんの人気キャラクター、ドラえもんや、のび太を描いたドラえもん電車が高岡、射水の両市を結ぶ路面電車・万葉線で運行することになり8日から運行開始された。

高岡市、万葉線、高岡商工会議所でつくる実行委員会が、2012年9月3日生まれのドラえもんが「生誕百年前」を迎えたのを記念し企画した。

外観はドラえもんの体の青色に赤い首輪をイメージした一本のラインが走り、黄色の鈴がアクセント。

正面や車窓には藤子さんの原画を基にしたドラえもんたちが白い線画で描かれている。

秘密道具どこでもドアをイメージした車両ドアから車内に入ると、タケコプターで飛ぶドラえもんたちや、スモールライトなど16種類の秘密道具、大好物のどら焼きが描かれている。1日10往復程度、来年8月末まで藤子さんの郷里を走る。
万葉線のドラえもん電車外観 どらえもんたちが描かれた車内


A広島電鉄の路面電車に、広島交響楽団(広響)をPRするラッピング電車がお目見えした。

5両編成の超低床車両「グリーンムーバーマックス」。車体上部にはト音記号や音符をあしらったオレンジ色のラインが引かれ、「Music for Peace」「広響プロ改組40周年」などの文字や、ロゴマークのハトが描かれている。

車内には同楽団の演奏や、楽団員が「広響行くんは、やっぱ広電じゃろう」などと呼びかける放送も流れる。来年3月末まで、広島駅―広島港間を1日に8往復程度走る。

同電鉄は、プロ野球・広島カープ、サッカーJ1・サンフレッチェ広島のラッピング電車を、既に運行。広響の登場で、「広島3大プロ集団」のすべてがそろった。
広島電鉄Green Mover Max 先頭車パンタ下に広響の文字が

館主の私事: 広電に広島交響楽団のラッピング電車が走り始めたとの情報を見て密かに悦んでいます。 と言いますのは実は広響には第1ヴァイオリン奏者のメンバーに、私の甥である山根啓太郎君が加わっているからです。 私が広島市に住んでいた頃は、広響はもち通年指定席で、演奏開始時に楽団員がぞろぞろ入って来たとき、私は座席から少し手を挙げます。彼も意識していて目を合わせてにこりとします。これが定期演奏会つどのしきたりでした。 車内放送の通り「広響行くんは、やっぱ広電じゃろう」でした。今は懐かしい想い出です。         



#716
2012.9.3

広島電鉄 路面電車 運賃値上げを検討


広島電鉄が来年に、路面電車の運賃の値上げを検討していることが8/23分かった。市内路線は150円から20〜30円上げる方向。老朽車両の更新費用に充てる。実施されれば16年ぶりとなる。

 広島市内線、宮島線の全9路線でそれぞれ20〜30円アップ。白島線を除く市中心部は、現行の150円を170〜180円とする方針でいる。中国運輸局に来年申請し、審議会への諮問などを経て同年の実施を目指す。

 運賃は、1997年に市内路線で130円を150円に上げて以来、据え置いてきた。値上げにより、2027年までに40編成を超低床車両に更新したい考えで、電停のバリアフリー化も進める。

 同社の車両124編成のうち48編成が、製造から45年以上経過。更新は1編成2億〜3億円かかり、現行運賃では難しいという。

 越智秀信社長は「安全な運行を確保し、より便利なサービスを提供するため、利用者に理解を求めていきたい」としている。



館主感想 
館主は長年広電市内線と宮島線を大いに利用し恩恵を受けてきました。特に1999年のGreen Mover 新車1号がドイツから遠路はるばる広島空港に空輸されアントノフのお腹がぱくっと開き、地上に降ろされるのを空港屋上から凝視し、感動した風景をよく覚えています。あの時からもう13年も経ったのですね。 以来広電はLRT連接車Green Mover12編成 、Green Mover Max10編成と連接LRT導入には積極的に取り組んだことは皆さんご承知のことでしょう。 

しかし広電の特徴はもう一つあります。それは京都、大阪、神戸、福岡、北九州の各市の廃止路線の路面電車を合計40両も譲り受けて、今も現役で使用していることです。 電車ファンならこれも好もしい風物とも言えましょう。 が、記事にによると古い車齢は45年以上にも達して、現役の限界にきているようで、この課題からはLRTに置き換え近代化を図るべき時点に来ているのでしょう。

この辺を考えると今が思い切った変革にする時点と考えられたのでしょうか。 利用者にとっては、いまどき値上げは痛いけど、運行車両事情と快適新車に乗車とのバランスを理解してもらえるものかがとても大事ですし、気になります。



#715 2012.8.30
〃 9.30改訂

堺市 第11回全国路面電車サミット2012in堺 行事内容決定


全国路面電車サミットも今度の堺市大会にて11回目となりました。思えば1993年・第1回札幌大会より19年目。よくぞ途切れず継続できたものよと、各地区の開催当事者のご努力に敬服し感謝を致します。

次回の開催都市堺市の路面電車は大都市大阪市が路面電車を廃止する経緯があったにも拘わらず、存続のみならず拡大案も行動するなど、市民の情熱があってこそでしょう。どうぞみなさま、ふるってご参加下さい。

  追記: プログラム中の講演者・関連イベント行事等、決定事項を
       9/30に修正・追記して掲載しました。

日 時・場 所 時   間       内    容
1日目
11月16日(金)
住吉大社吉祥殿
13:00〜18:30 1.開会の挨拶 大会実行委員長(大阪代表)飯田圭児氏
2.開催市長挨拶 沿線区長・堺市副市長挨拶
3.講演1 国土交通省鉄道局鉄道事業課長 宮田雅史氏
4.講演2 国土交通省都市局街路交通施設課長 高橋忍氏
5.講演3 堺市副市長 狭間恵三子氏
6.音楽演奏 弦楽三重奏 清水玲子と仲間達
7.講演4 住吉大社権宮司  高井道弘氏
8.講演5 大阪市教育委員会事務局総務部長 浅野宏子氏
9.レセプション 会場吉祥殿にて (雅楽奉納演奏会を実施)

 この後は阪堺沿線で行われております「ちん電バル」にて
 お楽しみください
2日目
11月17日(土)
堺市総合福祉会館
 午前:5F会議室
 午後:6Fホール
懇親会:別会場にて

9:30〜12:00
1.全国路面電車愛好支援団体・事業者活動報告
2.路面電車愛好支援団体協議会 代表者会議
3. 〃 サミット宣言討議
4. 〃 次回開催地ほか
13:00〜16:45 5.主催者・開催市長あいさつ 
     大会実行委員長 掘畑好秀氏 堺市長竹山終身氏
6.講演1 通天閣株式会社 代表取締役  西上雅章氏
7.講演2 『ストラスブールのまちづくり』著者
        ヴァンソン藤井由実氏
8. 講演3 鉄道ジャーナリスト 史絵氏
9. 特別トーク span!(大阪府住みます芸人)
11.パネルディスカッション
   「路面電車とまちの再生」〜チン電復権が持つ意味〜
    大阪産業大学教授  塚本直幸氏(コーディネーター)
    通天閣株式会社 代表取締役  西上雅章氏
    鉄道ジャーナリスト 史絵氏
    関西大学教授  宇都宮浄人氏
    日本路面電車同好会 服部重敬氏
    大阪にLRTを走らせる会  渡海奈槻氏
    『ストラスブールのまちづくり』著者ヴァンソン藤井由実氏
    RACDA大阪・堺 福井隆一郎氏
12.サミット宣言
17:30〜19:30 サミット歓迎懇親会 ダイアwロイネットホテル堺東 (参加費要)

   この後は阪堺沿線および堺東周辺で行われております「ちん電バル」でお楽しみください。

会議場場所 :


 関連イベント:
     

 申込方法: 今回の全国路面電車サミットおよび同時開催のイベントには、 参加にあたり事前申込みが必要
         なものと、無料で自由に参加できるものがあります。
 
 問い合わせ先と事務局ホームページ: 全国路面電車サミット 2012 大阪・堺



#714
2012.8.20 

広島電鉄 宮島線廿日市駅舎 さよならイベント開催


1924年(大正13年)に建てられた広島電鉄宮島線の唯一の木造駅舎廿日市が周辺事業整備事業によるリニューアルのため、間もなく姿を消す。ローカル駅の風情があふれる駅舎には待合所・出札窓口・かっては駅員が立った改札口など往時をしのばせる設備が現存している。

また、駅を含め周辺には昭和の空気を感じさせる駅前商店街があり、さらに西国街道の本陣を中心に発達した廿日市の歴史を感じさせる神社仏閣町屋が残るのも特徴だ。

これを惜しみ、広電宮島線乗員有志と路面電車を考える会との共催で下記のイベントを実行することになった。
  • 名 称:さよなら広電廿日市「駅舎」
  • 開催日時:2012年9月8日 13:00〜
         (二百廿日豊年市民祭にあわせ駅舎のさよならイベントを実行)
  • 場 所:広電宮島線廿日市駅
  • イベント:出札窓口・改札口 復活行事
          記念入場証明の配布 (先着500名)
          想い出写真パネル展示
          駅への想い寄せ書きコーナー
宮島線廿日市駅付近にGreen Mover到着

同駅入口

改札口と駅務室

廿日市駅前の商店街 廿日市市の街道松 (桜尾)

館主感想: 個人的なことですが、かって館主は広島市の路面電車を考える会の責任者を務めていました。広島市から転居したため会を離れましたが、会の去就にはいつも関心をもっています。この度び新組織が復活し、9/8には第1号のイベントを開くとの情報に接し、悦びを覚えました。 これを皮切りに次々と良い企画を実行して頂くよう念じます。どうぞ都合の付く方はイベントの前にでも駅舎現存期間中にお越し下さい。何か発見がありそうです

ご参考までに・・・ かって小生がホームページ西国街道を主宰した作品の廿日市編です↓ スタイルがこの路面電車版と同一ですね。(^^;)  どうぞご覧ください。(^_^)


         参考ホームページ:西国街道を行く〜廿日市編



#713
2012.8.13

国交省 2030年までに鉄道の2割節電を呼びかけ


国土交通省は7/31、鉄道が使う電力を2030年までに、2010年よりも約2割減らすことを、JRや私鉄、都市など鉄道事業者に提案した。省エネ技術を使った電車の導入を促し、大幅な節電につなげるのが狙い。

ただ、各社を比べると力の入れ具合が違うため、国交省は2030年までに2割削減の数値目標を示し、下図のような各種の省エネ技術を採り入れて節電をはかることを、提案した。現在各社からは「導入したくとも資金の手当が・・・」との意見があり、国交省は各種支援制度の創設を検討する。

国交省によると、鉄道の電力使用量は年間172億KWで日本全体の電力使用量の2%を占めている。

国交省はこのたびこのプロジェクトの推進体制をエコレールラインプロジェクトと名付け、推進検討会議を立ち上げることにした。



館主感想 
オリンピックが終わりましたね。寝不足解消はいかがでしょうか? (^^;)

路面電車・LRTを含む鉄道とは自家用自動車に比べれば電力を1/9しか使用しない優れた交通手段です、とはいっても、当然貴重な電力を使用する移動体です。やはり省エネ。エコ↑は必要でしょう。エコが事業者によって力の入れ方が異なることが気になるのか、改めて一斉に行動できるよう、旗振りと支援とをする企画のようです。



#712
2012.8.6

函館市電  来年100周年へ 路面電車感謝祭開催


猛暑の中、7月29日(日)に恒例の路面電車感謝祭が駒場車庫公開にて実施された。暑さの中、多くのファンや家族連れで賑わう。

函館のチンチン電車を走らせよう会による野菜販売のほか、外にはらっくる9602号とコカコーラ車2002号、アミューズメントトラム501号、ササラ電車が車内も開放の上、展示され、特にらっくるは新型で冷房付きとあって、すぐに満員となった。庫内では今年入った新車体更新車8009号や花電車の運転台も公開され、長い列ができる。

実際の運転士の操作機器と同じ物を用意し、系統を設定して動かすと、連動して実際の放送が流れ、液晶案内も動く「車内放送シミュレーター」もあり、多くの親子連れが興味深そうに体験していた。また、節電の夏らしく、手回しの発電機を回して、市電のペーパークラフトが乗ったボートを前に進めるという、涼しげなアトラクションも用意された。

グッズ販売では廃車発生品のオークション販売に加えて、函館周辺の郵便局で発売されることになった切手シートセット「函館市電with鉄道むすめ」が先行販売され、こちらも人気を集めていた。

今回、会場内で目立ったのはこの漢字の「百」の文字で、来年の函館市路面電車開業100周年(1913-2013)に合わせて作成されたロゴのよう。来年にかけて、各所で使用されることになりそうだ。最後に大抽選会が行われて盛況のうちに幕を閉じた。
                           (函館市中里さん記 写真も)

新車体更新車8009号 花電車運転台 来年周年用のロゴか

こちらは車内放送シミュレータだ 記念シートの販売も

館主感想: 近年日本各地の路面電車システムが続々と開業百年を迎えているようです。 ちなみに今年の100年前頃の日本の出来事をみると、1901八幡製鉄所操業開始、1904日露戦争勃発、1906水力発電・工場電化の発達、1908中央本線全通、1909鹿児島本線全通、1912山陰線開通と新橋〜下関間特急運転、1914東京〜横浜間電車開通などがあります。都市の近代化が急速に進んだ時代ですね。

余談ですが、本日は8月6日広島原爆記念日ですね。昔、館主は広島市中心部に生まれました。1945年8月6日は中学2年生で、市中心部から2km離れた広島駅付近にて被爆。顔、肩、手に火傷を負いましたが、なんとか生き残り今日に至っています。もう67年経ちまして今80歳です。 戦争だけは絶対にいけませんね。世の中に正義の戦争は存在しません。