max8(#318) 05.10.18

max 日本鉄道賞表彰選考委員会特別賞  ・


広島電鉄グリーンムーバーmaxは05年度日本鉄道賞表彰選考委員会特別賞を受賞し、10月14日の鉄道記念日において表彰をうけ記念楯を与えられた。
選考理由は、「従来使用してきた外国製の超低床車両に関する利用者の要望・意見などを積極的に取り入れ、車両メーカー等と連携して我が国初の完全超低床車両を開発・導入することによって、より利便性が高く、街のシンボルともなる新しい路面電車の実現に取り組んだ。」ことによる。
日本鉄道賞表彰委員会特別賞 楯   (広島電鉄(株)本社にて)

 参考サイト:国土交通省第4回「日本鉄道賞」の受賞者の決定について

予測はしていたが、やはり日本最初への試みに、広島電鉄が積極的な意志決定をしたことが評価されたものであろう。この賞はLRT台車技術研究組合全社への賞も兼ねているにちがいない。

  関連ページ:例会報告22 「日本型LRV台車の開発について」



MAX  05年度のグッドデザイン賞も受賞 
    ・

05.10.18

既にGreen Mover 5000形がデビューした99年度のグッドデザイン賞中のソーシャルユース商品部門で、「ユニバーサルデザイン賞(通産大臣賞)」を受けたが、今回も05年度商品デザイン部門の公共機器・設備/公共交通関連機器・設備部門の100%超低床車両を対象としてグッドデザイン賞を受賞した。

     参考サイト:GOOD DESIGN AWARD 公共設備部門
 


厚生労働省が育児・介護で広電事業所を表彰 
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05.10.18

これはmaxのことではないが、厚生労働省により仕事と育児・介護を両立しやすい環境づくりを表彰する「ファミリー・フレンドリー企業」の本年度広島県事業所に広島電鉄が選ばれた。表彰式は10/26。
評価ポイントは、これまでに男性社員3人が育児休業を取得。女性社員も3人が1年以上の育児休業を取得している点などが評価された。 (中国新聞より)

maxの表彰に比べるとこちらはずっと地味だけど、かかる表彰を受けることは、企業の社会的姿勢がかいま見えて好ましい。


max7(#293) 05.4.28

max記念乗車券・カードを発売  ・


広島電鉄はグリーンムーバーmax運行開始を記念して記念乗車券とプリペイドカードの発売をした。
max運行開始記念乗車券
市内一律乗車券150円券が2枚1セットになっている
下段の乗車券はmaxの券面と地模様とで一体に見える工夫した作りだ
広島市内駅前、広島電鉄本社、西広島駅乗車券売り場にて発売中
有効期限:平成17年12月31日
 
1000円プリペイドカード パセオカード
広島電鉄には5000円、3000円、1000円3種のプリペイドカードがある
今回のmaxのパセオカードは1000円で、車内で車掌より購入 
上記販売所でも発売


max6(#287)
2005.3.31

広島電鉄 グリーンムーバーmax出発式と運行開始  


昨年12月搬入以来Green Mover maxは調整と運転習熟が継続されていたがこのほど終了。3/30午前11時より広島電鉄千田車庫において本日より営業運転開始をめざし出発式が行われた。広島県知事、広島市長、中国運輸局長、中国整備局長および製造会社の近畿車輛・三菱重工・東洋電機各社社長、広島電鉄社長によるテープカットが行われた。電車は来賓客を乗せて広電前から紙屋町までを貸切運行した後、市内線広島駅〜広島港間の1号線用として正式に運行を開始した。

来賓祝辞にて共通したキーワードは「国産初の100%超低床車、公共交通のバリヤフリー化、都市の環境に優しい公共交通・エコロジー」の三つだった。
特に運輸局長は国土交通省の姿勢を「LRT整備計画に対して、関係部局が連携して、LRT総合整備事業による補助の同時採択と総合的支援」として今年は統合され進化したことの強調があった。

            参考サイト:LRTの導入支援

maxのテープカットの様子 くす玉も待機している
 
「あれ! 見たことのない電車が走ってる!?」と市民もデビューに敏感
 
レセプション会場にて近畿車輛(株)車両事業本部の枡田保氏より多くの図例を使用して、maxの特長、広島を意識したデザインの工夫等について来賓に詳細な説明がされた。
氏はかって超低床LRV台車技術研究組合技術委員会委員長であって今回のmax開発の責任者であったから感慨ひとしおらしく熱が入ったものだった。

     関連ページ:日本型LRV台車開発について 

館主感想:
今回の発表会に出席してみて一番感じたことは、多数の著名な立場の来賓が見えて、皆さん国産LRT広島版への礼賛があったということである。その背景は、「日本の路面電車はヨーロッパに比べ、諸点で20年遅れている」、という説からの脱却。その第一歩を進むことが出来たという悦びではなかろうか? 特に目に見える形では独立懸架式の台車開発であろう。今までこの基幹技術の国産はなかった。これに応え、2001年に国土交通省の肝煎りで技術研究組合が発足し、8社合同にて巨費をかけて100%低床用台車の開発を行ったことに重心があるのではないか。その開発成果を現物で引き受けるのは広島電鉄がうってつけであろうし、この実用成果は日を経て21世紀日本各都市のLRTによる都心復活の原動力になるだろう。また低床車両の外国輸出にも可能性ができる。私にはこの
maxが各関係者それぞれより期待の熱いまなざし受けているように感じた。