#111/ 00.12.10

広電 十日市電停・線路移設 新路線稼働の先触れか


 広島市の西部の重要交差点である十日市交差点を道路の中心部より西に3mほど移動する工事が始まった。目的は横川駅方面から来る広電の電停が十日市交差点手前にて電停が差し向かいに設置されているため、車の右折の余地がないので、線路と電停を移設することにより車の右折車線を新設することにあるらしい。 工事は12月8日(金)深夜にて路面電車の運行中止後道路を閉鎖して突貫工事で行われ、翌朝には無事終了し平常とうりに電車の運行を始めた。
 かねてより、横川駅前から宇品行き直通電車が復活する計画と報じられていることから、この西寄せ工事に引き続き、十日市交差点にて横川方面から広島駅方面に向かう、カーブして直結する線路も復活するのではと推察される。
 なお移設後の新電停は鷹野橋方式の高規格2m幅電停に生まれ変わるはずである。

軌道移設工事図
12/8昼 西側に新線路が引かれ仮設電停も設置 12/8深夜 徹夜の移設作業 (photo:高山望さん)
12/9昼の様子 鉄製電停も移動(横川方向)
宮島方向 既設線は切断,広島駅からもS字に





#110  00.12.2

都電荒川線 新電停 「荒川一中前」 開設


今は都電として唯一貴重な存在の荒川線。その荒川線に70年目にして新電停が誕生した。開業は11月11日。
場所は三ノ輪橋と荒川区役所前との駅間600mの中間点で、北側には三ノ輪銀座商店街があり、これはジョイフル三ノ輪橋と改称されたらしく、「荒川一中前(ジョイフル三ノ輪前)」となって生まれた。毎日新聞報道によると地元負担金6000万円にて設置されたが、「買い物も便利になり、本当によかった」との声が報道されている。
おめでたいことです。(^_^)

東京の楠居利彦さんがこの1日に電停を取材され、写真送付を受けましたのでご紹介します。 
氏によると、商店街は阪堺電軌の「あびこ商店街」と同じ感じということでした。 

荒川線地図
荒川一中前電停
早稲田行きホーム。7500型が停車中。ホームが高く作られているのが新バリヤフリー
電停の表示
電停の表示

 



#109 . 00.11.23

中国地方鉄道シンポでもLRTがずいぶん話題になった


 昨日広島市にて中国運輸局と運輸施設整備事業団の主催にて鉄道シンポジウムが開かれ、参加しました。 もちろん軌道系全般の話題でしたが、気が付いたのは基調講演者や各パネリストの話題の中でもう何回もLRTの話題が出てきたことです。もちろん開催場所が広島市であったことも関係があるでしょうけど。 それでも、LRTこそ21世紀の鉄道として関心が持たれているなあと改めて感じました。  
 広電大田社長の「LRTの将来であるが、複電圧方式とフリーゲージトレーン技術を使用すれば、LRTのJR芸備線乗り入れ実現も考えられる」の発言にはどよめきありでした。 
 あと気になる話題は中国新聞梶浜論説委員が「可部線の存続はむつかしく、これは関連市町村で支える工夫しかないのでは」と勧められたことと、障害をお持ちの宮田先生ほかが「JRは時刻厳守もよいが弱者への思いやり教育と施設改善を急いで欲しい」等でした。

下の案内パンフのように、表紙には評判の良いJRのレイルスターとそのGreen Mover とが並べられているのも、今の時代を感じます。

鉄道シンポジウムパンフ   . シンポジウムの会場風景





#108  ・ 00.11.8

東京・長崎 路面電車・LRTシンポが続々


このところ日本中あちこちで路面電車やLRT導入に関するシンポジウムが開催されています。 9月には松江市にて「路面電車で市街地活性化」のテーマで開催されたし、10月には岡山市で「新LRTデザイン発表会」開催などなど。
これからも東京や長崎市にても3件の講演会やシンポジウム開催の情報とご案内を頂きましたのでお知らせします。 都合の許す方はぜひ参加されて現場の熱気に触れてください。 (^_^)

1.東京都【路面電車「昨日、今日、明日】講演会

 ●日時:11月11日(土) 14:00〜16:30
 ●場所:交通博物館 3F 映画ホール
      東京都市千代田区神田須田町1−25 
 ●講演内容:

  1. 日本路面電車同好会30年のあゆみ 講師:立原 正和氏(日本路面電車同好会副会長)
  2. 路面電車の歴史              講師:吉川 文夫氏(日本路面電車同好会 会員)
  3. 世界の路面電車の最新情勢      講師:高岡 裕明氏(日本路面電車同好会 役員)
  4. 広島電鉄5000形の話         講師:中尾 正俊 氏(広島電鉄 電車カンパニープレジデント)

 ●費用:無料(但し、入館料は必要)
 ●定員:200名(当日先着順で受け付け)
 ●問合わせ先:交通博物館学芸課 03-5251-8487 http://www.kouhaku.or.jp/
 ●主催と共催:交通博物館、日本路面電車同好会


2.東京都 【21世紀の都市交通を考える
      −首都圏におけるLRT導入の可能性と展望】シンポジウム

 ●日時:11月25日(土) 13:00〜17:00 終了後に交流会=17:30〜20:00
 ●場所:明治大学13号館第1会議室 (JRお茶の水駅より5分、地下鉄神保町より5分)
 ●シンポジウム概要

  1. 基調講演とパネルディスカッション
    • 基調講演 21世紀の都市交通とLRTシステムの構想 
                  講師:里田 啓氏(交通システム企画(株)取締役)
    • パネルディスカッション
                  パネラー:里田 啓氏
                        水野 良太郎氏(イラストレーター)
                        堀内 道夫氏((株)光と風研究所 代表取締役)
             コーディネーター:田中 義政氏(与野市政策企画部長 21世紀都市交通国民会議代表幹事)
  2. 首都圏におけるLRT導入の可能性 〜各地の事例研究・活動報告
            東京都・大田区大森・埼玉県前橋市・さいたま新都心 他

 ●費用:シンポジウム参加費/1500円(資料代含む) 交流会参加費/3500円
 ●申込先:21世紀都市交通国民会議 03−3639−8890  LEM05415@nifty.ne.jp


3.長崎市 【路面電車を活かしたまつづくりシンポジウム】
           〜日蘭交流400周年記念事業

昔の大浦付近写真 昭和28年頃の
大浦付近

 ●日時:11月27日(月) 12:30〜17:30
 ●場所:長崎ブリックホール国際会議場
       (JR浦上駅より徒歩5分、茂里町電停より徒歩3分、茂里町バス停より徒歩3分)
 ●シンポ内容

  1. 基調講演1.路面電車を活かしたオランダのまちづくり 
             講師:Ingo A Hansen氏(オランダ国立デルフト工科大学 土木工学部教授)
  2. 基調講演2..今、なぜ路面電車なのか〜その可能性と今後〜  
             講師:水野 紳志氏(建設省都市局 特定都市交通施設整備室長)
  3. 現状報告:先進地における路面電車とまちづくりの今
             講師:宮川 浩一氏(交通評論家)
  4. パネルディスカッション:長崎における路面電車の可能性
             コーディネーター:後藤 恵之輔氏(長崎大学大学院教授)

 ●参加申し込み:FAX095−827−7371 densha@doboku.pref.nagasaki.jp
 ●問合わせ先:長崎県技術情報室 095−822ー0615
 ●参考:当日国際会議場前にて【思い出を乗せて、次代を走る「路面電車と街の歩み」パネル展】を行います