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#852
2015.5.25

新潟市 バスシステム「BRT」 9月開業へ準備大詰め  


開業日が決まり、6月にはダイヤも公表されるなど、新潟市のバス高速輸送システムBRTは始動へ大詰めを迎えている。ただ、計画そのものや連節バス導入に反対する声は依然くすぶっており、市民への周知などは十分とはいえない。

新潟市がLRTや小型モノレール、BRTといった新交通システム導入の検討に入ったのは2009年度。2011年度に市の検討委員会が導入を提言したことを受け、BRT構想が始動した。しかし、計画区間や運行方法の変更、開業時期の延期など曲折をたどった。

16日のフォーラムで篠田市長は「まだ説明不足の部分もある」と認めた上で、「『まだ不満はあるが、スタートさせて改善していこう』と思っていただけるようにしたい」と訴えた。スタートまで3カ月余。市民にBRT計画の意義や有効性を丁寧に説明し、新交通システム導入を歓迎する機運が醸成できるかどうかが鍵となる。

新潟市BRT運用区間案

学生を乗せて新潟市内を試験運行して見せた連接バス

館主感想:
 いま日本の各都市にて、高齢化してくる市民の足を楽にするためLRT敷設を検討している実情は理解できます。今回の新潟市のBRT案もそのひとつで、実現すると画期的になりましょう。但し現実は、市民の一部には反対も当然あり、推進の旗振り役をする篠田市長さんも説得には御苦労されるようですね。



#851
2015.5.18

富山市 「路面電車の日」記念の運転体験会開催  


富山ライトレールは6月14日(日)、「路面電車の日」(ロテン:6月10日)にちなんだ運転体験会を、城川原駅に隣接する本社と車両基地で開催する。

開催時間は午前の部が10時から11時30分まで、午後の部が13時30分から15時まで。午前の部・午後の部ともに10人程度を募集する。参加できるのは小学生以上だが、小・中学生は保護者の同伴が必要。運転体験のほか車両基地の見学も行い、参加者にはグッズがプレゼントされる。

参加費用は3000円。申込みは富山ライトレールの経営企画課が郵便はがき・電子メール・ファクスで受け付ける。締切は6月7日。

富山ライトレール ポートラム600形が走行する

富山LRVポートラム運転台


館主感想:
 えらい昔話を申し上げるようで恐縮です。実は今を去ること20年前の1995年10月11,12、13日の3日間広島市において「第2回 路面電車サミット ’95 in 広島」を広島市において開催しました。サミットの初日、小生は事務局長を務めましたが、その席にて「路面電車の語呂合わせの(ロテン:6・10)に合わせて、毎年6月10日前後の日曜日を「路面電車の日」にしましょう。そしてその日を路面電車を運行する各都市では愛好団体と路面電車当局とが協力して、盛大な路面電車のお祭りを開催し、市民に路面電車への愛着と搭乗人数増加への活動に結べ付けましょうよ」呼びかけました。反応は、各都市からの全出席者のご賛同を得てました。以来全国で路面電車まつりが行われているようです。今回も富山市で「路面電車の日」行事が実行される情報を得ました。昔を懐かしみ、まことに嬉しい限りで、ご紹介させて頂きました。(^^;)


  ご参考:「第2回路面電車サミット’95 in 広島」



#850
2015.5.11

堺市 阪堺電軌 LRV3号 「青らん」 運行開始  


大阪市と堺市を結ぶ路面電車を運行する阪堺電気軌道が、2013/8導入し、試運転中の超低床式車両・LRV「堺トラム」の3編成目の車両「青(せい)らん」の本格運転が3/1に始まった。阪堺線の存続に向け、堺市が取り組む支援策の一環。電車の利用者数は回復しており、市民に長く親しまれてきた「堺の顔」が復権しつつある。

市民を対象としたアンケートでは「阪堺線は必要」との回答が大半を占めた。市は阪堺線を単なる交通機関ではなく、歴史や文化、観光面の貴重な資源と位置付け、2010年度から10年間で計50億円の支援に乗り出した。

外観にもこだわった。LRV1編成目の「茶(ちゃ)ちゃ」は、阪堺線をイメージした緑と千利休の「わび」を連想させる白茶をベースに「堺刃物」にちなんだ黒のラインをあしらった。

続くLRV「紫(し)おん」は、茶ちゃの緑色の部分を堺市ゆかりの歌人、与謝野晶子が好んだ紫に変え、次のLRV「青(せい)らん」は堺発展の象徴である海を思わせる青を使用。いずれも内装は「堺更紗(さらさ)」をモチーフとしたシート柄を採用するなど和の雰囲気を演出した。

阪堺線を週2、3回利用するという堺市の女性(79)は「足が悪いので、段差のない車両はありがたい。従来型の車両を見送り、LRVを待って乗ることもある」と話す。

支援策ではほかに、運賃の引き下げやICカードの導入、停留場の新設などを実施。13年度の1日当たりの利用者数は21,505人となり、最も落ち込んだ2019年度と比べ1768人(8.9%)増えた。

ただ赤字を解消し、自立的な経営を実現するには増加人数を3,600人まで引き上げる必要があり、さらなる努力が必要だ。

堺市交通政策課は「これまで堅調なペースで利用が増えている。5年間の支援策を中間検証しており、結果を踏まえてさらに利用客を増やしたい」としている。


 参考諸元:日本のLRV・画像・三面図・諸元10:路面電車を考える館

青らんに乗車する利用者たち

阪堺線路線でのLRV使用区間は浜寺→住吉→天王寺駅前区間

館主感想:
 堺市も市民交通としての路面電車の利用を大事に考えているようですね。 阪堺電軌当局のおはなしでは、LRT新車導入は、この度の「青らん」導入で一区切りのようです。ごくろうさまです。(^_^)



#849
2015.5.4

札幌市 市電電停に 「まもなく来ます」液晶モニターを設置  


札幌市交通局は、札幌市電の各停留場に液晶モニターを設置し、電車の位置などの運行情報を知らせる取り組みを始めた

画面には路線図を示したうえで、運行中の電車の位置や車両の種別を表示。「二つ前の電停を発車しました」「まもなく電車が来ます」など、字幕も流れる。市電ループ化工事が行われる「すすきの」「西4丁目」以外の21停留場に設置した。

      関連ニュース:札幌市 軌道敷設の業者を決定 年内に開通

札幌市電の運行情報を知らせる液晶モニター


館主感想:
 札幌市電は長年の念願であったJR札幌駅から南に真っ直ぐ伸びる大通り「すすきの地区」での路面電車ループ化を先日決定したばかり。ところが一旦建設を決めると、全電停に電車の運行状況が分かる液晶モニターの設置を決めて実行に移したようです。 「やるなら日本で最新設備を!」と気合いが入っているようですね。路面電車ファンとしては快ニュースです。(^_^)



#848
2015.4.27

鹿児島市 東芝 蓄電池システムの架線レス走行試験を実施  


東芝は4/23、同社の路面電車向け蓄電システムによる架線レス走行試験を、鹿児島市交通局の協力により実施したと発表した。

同社製のリチウムイオン二次電池「SCiB」を採用した蓄電システムを、鹿児島市電の1000形電車に搭載。架線からの電力供給を停止した上で鹿児島駅前停留場から郡元停留場までの区間を折り返し、約10km走行した。

東芝によると、架線から直接充電する場合は電圧が高いため、従来は大型の充電装置が必要で、設置スペースも多く取る必要があった。今回の走行試験で使用した蓄電システムは、照明などの電源用に変換する補助電源装置に充電器を接続。これにより充電器を小型化した。座席の下に搭載することもでき、既存の車両にも蓄電システムを搭載することが可能になったという。

テストされる鹿児島市電1000型電車


館主感想:
 またまた今回も鹿児島市電のニュースです。技術先進の東芝ですから、小型で強力な蓄電池を発明したので「これをうまく使えば路面電車の動力に使えるのでは?と発想した。 もし実用してもらえれば都市景観から架線が消える」とでも考えたのでしょうか? 私事ですが、路面電車の架線がある都市を長く見てきた館主には、「わざわざ架線を取り去る工事まで必要かしら?」という疑念も沸いてきます。皆さんのご感想は如何でしょうか?



#847
2015.4.20

鹿児島市 市電が現車庫で最終便見送り式 5月から新車庫に移転  


鹿児島市交通局は4月30日の16時30分から、現交通局構内で「市電最終出庫便見送り式」を開催する。

鹿児島市電は1912年12月、鹿児島電気軌道の路面電車として運行を開始。1928年には鹿児島市が鹿児島電軌を買収した。高麗町の市電車庫は鹿児島電軌時代に設けられたものだが、施設の老朽化に伴い局舎と市電車庫の移転が計画された。

移転先は鹿児島中央駅南の日本たばこ産業(JT)工場跡地で、5月1日から新しい車庫の使用を開始する。これに伴い移転前日の4月30日、高麗町の車庫を最後に出庫する電車の見送り式が行われることになった。

最終出庫の時刻は16時53分頃の予定。来場者には記念カードをプレゼントする。交通局は「役目を終える高麗町の現在電車施設から最終出庫する市電を一緒に見送りましょう」と呼びかけている。

これに伴い市電の停留場名も5月1日に変更。現在の交通局前停留場は「二中通」に改称し、新局舎に近い神田停留場は「神田交通局前(シンデンコウツウキョクマエ)」に変更される。また、鹿児島市立病院も5月1日にJT跡地に移転するため、市立病院前停留場が「甲東中学校前」、たばこ産業前停留場が「市立病院前」に、それぞれ変更される。

現在の市電車庫 約100年間も使用された

新しい局舎と車庫のイメージ図 5月1日に移転する


館主感想:
 鹿児島市電車庫が100年間も活動して、まさにリニューアルの時機を迎えた訳ですね。今回のケースは路面電車廃止とは違って、活動の飛躍を意味している訳で、お目出たい限りです。 5月には新車庫の様子等資料頂けますよう鹿児島市電にお願いしましたので、その節情報をお伝えしたいと存じます。(^_^)



#846
2015.4.13

宇都宮市 LRT計画 郊外芳賀町まで15kmを優先整備計画  


 宇都宮市は2001年・2002年に「新交通システム導入基本計画策定調査」を実施し、公共交通全体の円滑化や、まちづくりとの連携などを見据えて、導入システム、区間・ルート、需要予測など、現在の取り組みの基本となる内容を検討した。

 その後、各種課題や事業運営についての検討を行うほか、オープンハウスの市民説明に取り組み、2013年3月にJR宇都宮駅東側を優先的に整備していくことなどをまとめた「東西基幹交通の実現に向けた基本方針」を策定し、本格的な検討に着手している。
2013年10月に隣接の芳賀町から、本市のLRT計画に参加したいとの要望があり、現在、有識者などで構成する「芳賀・宇都宮基幹公共交通検討委員会」を両市共同で設置し、宇都宮市域と芳賀町域を合わせた15km区間の事業化に向けた具体的な調査・検討を進めている。

 LRTの整備については、2016年の着工を目指している。現在、国からの軌道事業の特許取得や都市計画の決定などの手続きに必要な計画の策定や軌道の設計などの取り組みを進めている段階。



館主感想:
 宇都宮市のLRT計画は早くから存じていました。しかし館主の不勉強で、着工は分かりやすいJR宇都宮駅から東武宇都宮駅までの市内路線をまず実行し、次いで郊外線に着工するものと勝手に想像していました。今回市から発行された広報誌を入手し見るに、着工は隣接芳賀町への長距離路線の着工が優先なのですね。(^^;) 
 この15kmの長距離路線には上記のように快速運行もあるのが凄いですね。とにかく計画は着工間近。拍手をお送りします。(^_^)



#845
2015.4.6

岡山市 岡山電軌のJR岡山駅に乗り入れ 市が2案に絞る


 路面電車のJR岡山駅前乗り入れ計画について議論する「第3回調査検討会」が行われた。岡山市は駅前広場に電停を新設する案など3パターンがあったが2案に絞り込まれた。

市が元々示した3案があった。即ち駅前広場に電停を新設して平面で乗り入れる▽現在の電停と駅の東西連絡通路をつなぐ歩行者デッキを設置する(道路上を直線的に横断する形)▽同様に高架で乗り入れる。

3/24の市民や有識者らによる検討会で、①駅前広場に電停と駅の東西線を結ぶデッキを建設する。②現在の電停と駅の東西連絡通路を結ぶデッキを建設する・・・・という二つの方式に絞り込んだ。市は今週にも最終案をまとめ、2016年度にも整備に着手したい考え。

①案は電停を駅に近づけることにより、東西連絡通路からの距離を約180mから40mに縮める。事業費は9億6000万円と試算している、駅周辺への影響については、延伸後も電停は残るため「アクセスは変わらない」とする。 ②はデッキの形が異なる4案を提示。駅前広場の面積は5~15㎡小さくなり、事業費は20.6億円から33億円と幅が生じる。




館主感想:
 岡山市の駅前乗り入れについては随分長い間不確定でしたが、今般ようやく解決・実行の運びになるようですね。ほっとしたgood newsですね。(^_^)