GreenMover 5/1荒手車庫〜広島駅間往復試運転完了

99.5.1

広電関係者よりの情報によると、荒手車庫で整備中であった5000形GreenMoverは5月1日10時に宮島線荒手車庫を出発、市内線を経て広島駅までの区間を往復した。これにより営業線試運転は完了したことになる。
この成果を得て、乗務員の習熟運転は連休明けより始まることになり、営業運転も6月に入ってスタートする模様。


5000形 試乗会とデビューとも延びるか?  

99.4.27

広電路面電車ファンとしては今度到着した5000形の一日も早い登場が待たれるところである。いやその前に‘約束してもらった路面電車を考える会会員への5月連休中試乗会’の実行の方が切実だ。 
どうもはっきりした情報が得られないので、本日荒手車庫の方へ実見に出かけた。 
構内では5000形GreenMoverが引き出され鋭意整備中であった。おおよそチェックはは仕上がってきたきた気配だ。 夜間の試運転も行われているらしい。 ただし、もう始まっていると推測していた運転者への習熟運転にはまだ入っていないようで、個人的推測だが連休中には市民の前には覆面試運転仮に姿は見せても、試乗会の方は難しいことが明白になった。 試運転は連休明けになるとの連絡を得た。すると5月末デビューとなっている営業運転も延びる可能性もある。
いずれスケジュールがはっきりしたら広報より当会へ試乗会の正式通知、これを受けて当会会員への試乗希望者を募るハガキ発送となります。 が、会員は本日のこの情報を勘案して連休スケジュールを考えてください。 

左:覆面フィルムにはALNA,SIEMENSのコマーシャルがプリンとされている。右:整備風景
内部を覗くと座席も吊り棒も明るい青系統で統一され心地よいが非公開なのでお待ちください




5000形 荒手車庫に覆面姿にて回送     

99.4.4
4.7追加

広島空港から広島市内江波車庫に受け入れ後、着々と整備が進んでいる模様であった。
その後は宮島線専用の荒手車庫に回送するという噂が専ら。 本日荒手車庫を見回ったら、あの5000形GREEN MOVERがすでに回送されていた。初見ではなにか青黒い車体に見え空輸した5000形とはあまりに異なる色彩だから同一車体とは気がつかなかった。近寄って細見すると、それは3M製の半透明の黒いフィルムを全面に貼った覆面姿のGREEN MOVER であると分かった。たぶん試運転走行時はこの姿で走り、デビュー時に本来のグリーン塗装を市民の前に現すのではなかろうか? 例えは古いが「黒い試走車」を連想させる演出である。
車内を覗き込むと、一人ずつ分離式のロングシート座席もプリペイドカード式運賃箱もすっかり取り付け済みだった。
せっかくだから外観写真を撮らせていただき掲載しました。広電さんの意図には沿っていると判断して・・・。

 畏友高山氏から回送当夜4/3〜4の下の写真2枚を入手しましたのでUPいたします。 (4/7追加)

江波→土橋 土橋→荒手
5000形回送の様子。 江波→土橋=800形による牽引運転。 (4/10訂正)
土橋→荒手=3800形による牽引運転。 いずれも土橋電停付近  写真:高山 望
  画像はクリックで拡大しますのでぜひご覧ください。 37KB、43KB。


赤帯には‘この車両は住友スリーエ
ムのフィルムを使用しています’と
ペイントとされている
これは正面から。5001B
隣の3950の鮮やかなグリーンとの
対比が対照的。
車体横のデビュー日を暗示する文字
撮影後、どういう訳か車体前後側面
に別の電車が囲むように停車した。




5000形 座席腰掛け姿図 機器図 台車図など公開 

99.3.30

5000形については低床車特有のクロスシートならびにロングシート座席との混合の問題と、座り方がどうなるかと議論を呼んでいる。
広電はこのたび、車内の各種座席毎に男女それぞれについて座る、立つ、車椅子の場合について仮想図を作成しパンフにて発表した。
また、気になる低床車に使用する台車については、Siemensの資料かと思われるが、上記パンフに興味のある機器や台車についての参考図が掲載されているのでそのまま転載する。  (画像容量を極小にするため画質が不十分な点をご容赦ください)

座席に腰掛けた姿の想定図

左は広島駅寄りA車,C車、E車。A車は台車ハウスを避ける形で一人掛けで計4人。C車左の人物は車掌位置。
左よりD車、B車。 D車の車椅子は3席分の座席を跳ね上げ式にして確保している様子。


側構体(がわこうたい)

側構体は、プレス加工材と板材で作られた溶接

構造の台枠に、アルミ合金の形材を鍛造継手と

ボルト締めにより結合されている。

写真は窓枠部と天井上機器隠しカバー部


トラクションコンテナ

トラクションコンテナは、制御装置およびその
周辺機器が一括収納されている。
主要な機器としては、VVVFインバータ、断流器、
リアクトル、ブレーキ抵抗器、補助電源装置、
バッテリーなどがある。

VVVFインバータは、台車の左右に取り付けて
いる2台の主電動機を制御し、スイッチング素子
はIGBTを使用している。

搭載車はA車とB車の天井上


電動台車

電動台車は、左右2台の三相誘導主電動機に
より、駆動および制動される。
主電動機は、電動台車の同一側面前後の車輪
の間に取り付けられ、駆動装置とともに台車に
固定されている。
回転力はモータギヤボックスカップリングを介して
中空シャフトで構成されるフレキシブルカップリング
により車輪を駆動する。




広電 5000形記念プリペイドカード発売  

99.3.28

広電は今回導入した5000形電車GREEN MOVERをモデルにした記念プリペイドカード(商品名:パセオカード)を発売する。1100円分が1000円で購入できる。 いま FTRAINE(7)まちづくりの交通 1☆LRT・路面電車 等の方で5000形の呼び名をグリーンムーバでは読みにくい、果たして定着するか。とか日本人は短縮名が好きだからムーバーにしてはなどと論議を呼んでいるが、今回のカード発売を見る限り広電自体も‘お薦め呼び名’は決まらなかったのだと思う。…まさか巻き舌でGreenMoverとは発音できぬから。



5000形GreenMover 側面・正面図 と 座席配置図     

99.3.17

5000形のイメージ図は公表されているが、関心のある側面図と全面図および車内座席配置図が公表されたので掲載します。

GreenMover 5001 正面・側面図

上図をクリックするとデザイナーによる原図70KBが表出します


GreenMover 5001 3面図・座席配置図

上図をクリックすると原図74KBが表出します
寸法諸元補足:A車5840、C車7400、E車4040、D車7400、B車5840
         車端間幅=30520
         ドア幅 A車900、C車1300、D車1300,900

主要諸元

車  種 5車体3台車超低床車両 制御方式 VVVFインバータ制御
自  重 31.7T ブレーキ方式 回生ブレーキ付油圧ディスクブレーキ
保安ブレーキ装置
(内座席)  52人 冷房装置
屋上設置集中式
最大寸法 長さ:30.52m、幅2.45m、高さ:3.645m
最高運転速度 60km/h(設計80km/h)
使用区間 宮島線・市内線の直通運行