#221  03.10.14

横浜市 「横浜にLRTを走らせる会」設立準備進む


横浜市は今は地下鉄の都市であるが、その中において市民勉強会的ではあったがLRT導入を考えようという人々の動きはあった。それは市民フォーラム等という活動にも現れていたが、このほど正式に「横浜にLRTを走らせる会」を設立るる運びになったようである。 今回、発起人から得た情報によると・・・

名称:横浜にLRTを走らせる会

主旨:
  • この横浜にかつての「路面電車(市電)」ではなく、スーパー路面電車(LRT)を走らせ、横浜独自の街並みを残しながら、便利で人に優しい街にしたいと考えています。
  • 市民が主体となって、市民の計画によって市民による建設運営でLRTを走らせましょう。それはかつての「市電」ではなく「市民電車」となります。
  • 一人でも多くの方と共に市民参加による運動として展開したいと考え、「横浜にLRTを走らせる会設立準備会」がスタートしました。
設立準備会がスタート:活動主旨に賛成し参加できる会員を募集中 
    (参加資格、会員活動内容、年会費等条件は近々、会のホームページ立ち上がる予定なので
      そちらに掲載)

設立総会と記念フォーラム予定日
  • 日時:03年12月23日(火・祭日)11:00〜12:00 および午後
  • 県民サポートセンター2階ホール
  • 午前は設立総会 午後の部は「全国路面電車ネットワーク第9回フォーラム」 (フォーラム内容は未定)

中枢都市横浜市にもいよいよLRTを走らせる具体的会活動が正式に発足するとの情報で悦ばしいことです。先ずは発足情報を全国に速報し、その後この走らせる会設立総会詳細やフォーラム内容が判り次第続報する予定です。


#220

広島市 市内線・宮島線全電停禁煙実施
  
 付:7号線開通により乗換可能電停も追加 

03.10.6

広島市では本年10月1日より「広島市ポイ捨て等の防止に関する条例」が実施された。この条例に連動して広島電鉄では市内線と宮島線の全部の停留所を終日禁煙にした。 対象は全部で78カ所。 それぞれ1,2カ所あった灰皿は全部撤去される。 乗り場には全面禁煙のポスターが貼られたし、車内アナウンスにても呼びかけをしている。

電停とはどこでも幅が狭い空間であることはご承知の通り。そこでの煙草は他の人に迷惑ではあるのは誰も感じることだが、案外禁煙実施は難しかったようである。広島電鉄には乗客から禁煙を求める声は多かったようだが、市のポイ捨て禁止条例実施に応じて全面禁煙に踏み切ったものである。電停の美化にも繋がることなので愛煙家にも協力されているよう観察した。

追加情報:
広島電鉄はこの春4/20より横川〜広電前行き、日赤病院前行きの7号線開通に合わせて、従来乗換禁止だった紙屋町を乗換OKに変更した。 今までは宮島線方面から宇品方面に行く乗客は西広島(己斐)のみにて乗換が許された。たぶん西広島駅始発広島港行き電車への乗客数バランスを取るためであったのだろう。 このたび横川発広電前行きが出来ると、紙屋町にて横川発の電車への乗換もできれば乗車チャンスは2倍になるわけ。これは適切な措置であろう。館主もこれで便利になったのを実感している。 続いて8/1より日赤病院前電停と広電前電停より宇品方面への乗換が追加された。きめ細かく発案し、企業の都合よりも乗客への利便を工夫実行することが広島電鉄の生命力の基礎になっているように思える。



219   03.9.22

関西地区 スペシャルトーク 「どうしてできない!LRT」


土木学会関西支部では、土木学会が抱える様々な問題解決を目指して、いろいろのテーマについて議論をし、情報発信をする活動を続けているようです。今回は、ユニバーサルデザインの公共交通機関として欧米では「都市再生の切り札」として認知され導入され続けているLRTが日本では導入が進まずまだクルマ社会ですね。今回は「どうして日本でLRTができないのか」「どうすればLRTができるのか」について識者より呼びかける企画です。どうぞ関西地区の方のご参加をお勧めします。


スペシャルトーク
    

  「 どうしてできない!LRT 」  



●日時:15年10月10日(金) 18:30〜20:00

●会場:大阪府立女性総合センター(ドーンセンター)
      (大阪市中央区大手前1−3−49 TEL06-6910-8500 
       地下鉄:京阪天満駅下車@番出口から東へ350m)

●スペシャルトーク
  ◆パネリスト1:路面電車と未来を考える会(RACDA)会長 岡 将男
  ◆パネリスト2:都市交通研究家    服部 重敬
  ◆コーディネーター:兵庫県 県土木整備部 交通政策課 主査 本田 豊

●参加費:無料(資料代を含む)

●定員:100名(申込先着順 ←満席になりました



218  03.9.13

広島市 バス停共通時刻表・ケイタイ 社会実験


 広島LRT研究会が参加している「広島みちの使い方を考える研究会」の主導にて、バス停貼りだし用各社共通バス時刻表、到着予想時刻を調べるケイタイおよびホームページ検索システム等3点の社会実験が行われている。 期間は9/1〜9/30の一ヶ月間。場所は広島都心の紙屋町から、最近結節点改善工事を実施中の市西北玄関横川駅を経由し北上、大芝町までの区間。
 何しろ広島市はバス会社が多い。広島LRT研究会にはLRT部会以外にバス部会があり、広島都市圏のバス会社11社の全路線図とバス停名を一挙に掲載した「バスの超マップ」を毎年発行していることは既報のとうり。 実は他にも課題がある。それは各社まちまちのデザインで貼られているバス時刻表は、バスを利用する市民にとっては判りにくい。早い話、毎日利用する路線以外の他社線はそのため容易に利用できない。そこで提案第2ステップとして、広島都市圏のバス停時刻表を判りやすい共通型表示方式に改めるよう立案し提言してきた。この提案がこのたび「広島みちの使い方を考える研究会」にて採択された。 原提案は更に拡張され、共通時刻表をホームページにても公開すること及びケイタイにバス停名と上り下りの方向をキー入力すれば、その時刻以降に到着するバス時刻を表示させるシステムも同時に実験する案へと発展した。 関係当局や全バス会社の協賛を得、関係者の大努力に加え日本財団の助成も受けることができ、このほど社会実験が出来るまでに至った。実験では利用者の意見を調査し、次の本格的採用への資料にする。

 事前にバス車内に吊り広告し、別途乗客にチラシとして配布した。予告と協力を得るために制作。

今回の新時刻表デザイン
(広島LRT研究会が提案したものが基礎になっている)

本川町での実施例 道路中央は広電線路

この方に聞きましたら:
「初めて見たが、ええじゃない」
時刻表は同方向の広交(社名は茶の中に黒字)と広電
(緑白抜き)が一緒に記載されている
緑色バック=平日 水色バック=土曜日 赤バック=休日
時刻は6時から始まり右へ23時まで横並び 
紙屋町での実施例 左上の2点の時刻表は
対象外系統で別会社現用時刻表

この方に聞きましたら:
「歳じゃけえ最近マイカーを止めてバスにしたんよ。
そしたら、止まるバス停名がさっぱり判らんのよ」
すかさず「バスの超マップ」をお示しし
「こんど10月に路線もバス停名も全部書いた青い表紙の改訂版が出ますからね。300円ですが買ってくださいね」
・・・やりますねえ。さすが・・・(^^;)フフフ
横川駅前にてケイタイを使いこれから到着する下りバスの時刻表を表示させたところ
は広島交通バス
佐)研修 は佐藤バイパス経由南原研修センター行き
サンハイはサンハイツ
は広島バス 
横全角8桁制限はきついが利用者にはこれで判る
 (開発者は広島みちの使い方を考える研究会メンバー)

宜しければ実物を見て 入力はきついが登録しておき再使用できます
 わかりやすいバス時刻表の提供実験

この方式はいずれLRT、鉄道にも適用できよう

広島LRT研究会(代表は館主)がバス停標準時刻表案を作成し、先ずバス会社を訪問し実施可能性を探ったのは2001年春であった。その時の原案共通バス時刻表は上記と同じ型式であったが活字はずっと大きくするつもりだった。そしてルート毎の停車バス停名を全部記載した「停車バス停表」とセットで貼る。その代わりルート地図はメンテがたいへんなので不用とする・・・というのが原案であった。 このたび提案が採択され、いざ具体的に制作を試みると、バス停ポストの大きさの制約があって使用活字は小さくなり、全停車バス停表の方は貼る場所の確保がムリとして不採択となった。 だが、ともかくこれは一歩前進でしょう。
将来のバス停は情報表示方式を含めたトータルデザインの改良にまで踏み込むべきでしょう。