#175  02.7.15

広島市 路面電車愛好会 ビール電車運行でわいわい


「路面電車を考える会」で広電に乗って市内を巡るビール電車企画は実は1993年9月以来2度目のことです。 意外に長い期間実行できなかったのは、実は企画し世話する人の有無でした。 この度7月13日の土曜日、9年ぶりにビール電車企画が実行できたのは、「@nifty 鉄道模型フォーラム」のメンバーであり当会の世話人である岩橋徹也氏肝いりのお陰でありました。 今年参加して良かったことは始めての電車ファンにはお会いでたことで、とにかく楽しかったです。満席。来年もやりましょう。(^_^)


 岩橋錦林旅行センター発行の乗車記念券。
裏面には「1.ビールは飲み放題となっておりますが・・・」等6項目のご案内が書かれている。
広電西広島における乗車受付風景。使用車両は広電ドルトムント電車。
電車鞄の人は佐藤百實氏。 右は繁華街紙屋町に来たらどういう訳か電停に向けて乾杯行事が・・?


#174  02.7.12

世田谷線 路面電車初のICカード定期・回数券登場


東急電鉄の世田谷線への力の入れ方は並大抵ではない。先年の300系導入に始まり、車内ステップ解消リフォーム、ホームの嵩上げと進められ一段落と思ったが、今度は乗車券のICカード登場です。(@@)

種類は定期券、回数券の2種類で愛称はせたまる。 このICカードは非接触式なので駅や車内に設置されたチェッカーに触れさせるだけでよくて楽。定期入れに入れたままでもOK。またICであるため利用日、時間、金額等が詳しく記録できる機能を利用してポイント制も導入された。更に再購入時は書き換えをすればカードは長期間使用できる等、従来の磁気カード式にはないさまざまな利点が考えられる。 同社の実用は7月7日から実施されたが、東急電鉄によるとスムースに利用されているとのことであった。



乗車券内容と特長

  • 回数券種類:大人用2000円(うち500円分はデポジット=預託) (1回乗車券130円) 子供1000円(1回70円) ほか
  • サービス:利用日、時間帯に応じてポイントを提供。追加入金時に累積ポイント10ポイントごとに1乗車分の運賃を還元。
  • ポイント提供の内訳:
    1. 平日初電〜10時、平日16時〜終電 1ポイント
    2. 平日10時〜16時             2ポイント
    3. 土休日                    4ポイント
  • 追加入金(チャージ)の単位
    1. 1000円
    2. 2000円
    3. 3000円
    4. 5000円


関連装置

入場チェッカー 車内チェッカー
せたまるはパス入れに入れたままでチェッカータッチができる
 せたまる発売機  せたまる確認機
・新規と継続の定期券購入
・せたまる回数券購入
・せたまる回数券に追加入金
・定期券と回数券の利用履歴表示
 と印字
タッチすると
・定期券は有効期限を表示
・回数券は累積ポイントと残額を表示



設置場所

  • 入場チェッカー:世田谷線三軒茶屋、上町駅(上り)、下高井戸駅
  • 発売機:三軒茶屋駅、下高井戸駅
  • 確認機:三軒茶屋駅、下高井戸駅以外の各駅


                         東急電鉄の関連ホームページ

館主敬白:
JR東日本で非接触式ICカードを発売したとの報道があったが、またまたあの世田谷線で路面電車界初のICカード式乗車券導入に踏み切った東急の積極姿勢に脱帽。 ICには膨大な記憶容量という利点があり、この能力を利用して昼間時間帯にはポイントを多く付け、更に土日利用には猛割引になる4ポイント提供等芸が細かい。やっぱり東急デパート経営からのヒントであろうか? 乗車時間削減の狙いもあろう。 公的視点からはバリヤフリーも兼ねて環境問題でマイカーからのモーダルシフトを図っているのだと言えよう。 が、ICは何しろ原価が高い。でも、これもどこか経営者のこういった積極姿勢により新技術の普及がはずみが付き、徐々に製造単価も下がり、いつかは当たり前の設備に転化してくるのであろう。歴史的なニュースと誉める。



#173 . 02.6.25

新潟鉄工 新交通・鉄道部門をIHIに営業譲渡


昨年12月に突如起きた新潟鉄工の事件を、当館でも「新潟鉄工が会社更生法適用へ」と報じまして、その後の成り行きを心配していました。 本日の中国新聞記事によると、「新潟鐵工所は24日、新交通システムと鉄道・除雪車事業を石川島播磨重工業(IHI)に営業譲渡することで基本的合意した」と報じました。

さっそく新潟鉄工のホームページを開いてみますと、路面電車関連では「対象事業の内容:エンジニアリングカンパニー交通システム事業; 事業内容:交通システムに係わるエンジニアリング、調達及び建設工事並びに既設システムの維持・管理; 売上高:約20億円」と明記してありました。
今後の見通しについては、「今後は、過去に当社が築き上げた実績、技術力、顧客基盤をベースにIHIと協力して、交通システム事業及び車両・除雪事業の早期再建を目指してゆく所存・・・」とあります

これなら、既製のゆりかもめの保守(新造も?)や熊本市と岡山市の低床車の製造・保守はこれでひとまず大丈夫でしょう。 胸を撫でおろしました。 温顔のO氏の顔を思い浮かべました。頑張って!



#172  02.6.11

広島市 路面電車まつり第7回は最高の人出


 全国の路面電車軌道所有都市は6月10日を期して一斉に「路面電車まつり」を開催したいと申し合わせたのは1995年の「路面電車サミットin広島」においてであった。 広島市でも翌96年6月9日に広島電鉄と路面電車を考える会との共催で第1回の路面電車まつりを開催した。

 その後毎年6月になると路面電車まつりを開催しているが、今年で早くも第7回になった。この行事も広島市の祭りとして定着してきたことから、今年は更なる発展を期し実行委員会形式(路面電車を考える会、路面電車同好会中国支部、鉄道友の会中国支部、広島電鉄株式会社が主催し、行政とマスコミが後援をする)に変更された。 

 本年の開催日は6月9日(日)を選んだが当日は好天に恵まれたうえ、都心で開かれた名物の「とおかさん(別名:ゆかた祭り)」とも重なり、今まで最高の来場者数であった。事務局の発表によると来場者は13,000人とか。来た人達は例年のことだが父親と少年、母親と少女といった組み合わせが多い。若い男女の組み合わせもちらほら。 ・・・お客さまが終演まで引きも切らず、お世話する私どもも疲れましたが、でも笑顔でした。(^_^)

好天に恵まれ賑やか。右はドイツから来たハノーバー電車。
いつも子供に人気の「ミニ電車」と「100形大正電車構内試乗」は人気
開門と同時に電車グッズはラッシュ人気。右は電車・バスプリペイドカードの交換風景。この
紳士は数百枚の収集とかで殆ど全部揃っている。 でも「あと××と○○が未だ・・」とお嘆き。
路面電車同好会の「模型運転」と広電主催の「電車写生大会」も暑く静かな競争
考える会の「クイズ電車」は今年もキップ獲得(午前・午後各30人)が長蛇の列で入手困難人気だった。
フリマはもっぱらお母さん達の楽しみ。右は鉄道友の会横田氏製作路面電車模型と未来の作者達。
左「路面電車を考える館」と「Green Mover 位置検索サイト」。右「電車でGO!」人気は永遠に不滅
路面電車を考える会の「1000人アンケート」コーナーと日本の路面電車情報展示は定番です。

館主後言:
 私どもよりも広島電鉄の社員の多くが休日出勤をして舞台裏を設営、運営、後かたづけを黙々とされている様子には頭が下がります。 その中の一人が、「この子達はぜんぶ将来のお客様だからやり甲斐がある」には頷けました。