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#801
2014.5.26

東京都 2014路面電車の日 記念イベント開催


東京都交通局は6月8日(日)、荒川電車営業所にて、「2014路面電車の日」記念イベントを開催する。昭和40年代に活躍した7001号車(通称「赤おび」)と7022号車(通称「青おび」)が並んで登場する車両撮影会など、さまざまな催しが予定されている。

車両撮影会には、懐かしの都電のカラーリングを施した都バス車両も登場。カラーリングのモチーフとなった7001号車とのコラボ撮影が楽しめる。赤いレトロ車両の9001号車、青いレトロ車両の9002号車もそろって登場するとのこと。物品販売ブースでは、都電荒川線40周年記念グッズ「都電荒川線手ぬぐい」を限定販売。方向幕柄と「とあらん」柄の2種類各1,000枚限定で、1枚500円。都電オリジナルグッズ、都バスオリジナルグッズの販売も行う。

その他、都電車庫の見学、鉄道模型の展示、都営グッズや駄菓子が当たるルーレット(小学生以下対象)などが行われる予定だ。会場内には、都電荒川線マスコットキャラクター「とあらん」と都バスマスコットキャラクター「みんくる」も登場。開催時間は10~13時(雨天決行・荒天中止)となっている。

館主感想:
1995年・広島市にて第2回路面電車サミットが開かれた際、毎年6月10日前後の日曜日を選んで全国一斉に路面電車まつりを開催しようよと提案しました。 このとき議長を務めたのが、実は館主山根です。(^_^)  翌年6月、広島市では広島電鉄車庫にて同社と路面電車を考える会との共催にて第1回を実施しました。懐かしい想い出です。(^_^)  いまや各都市でも大体定着したようですね。嬉しい限りです。(^_^)



#800
2014.5.19

富山市 地鉄 富山駅付近で大規模開発検討


富山地方鉄道はJR富山駅付近の同市千歳町1丁目で、大規模な再開発計画 に向けた検討に入った。4月末に駅東側の富山地鉄ゴールデンボウルに隣接する土地約4 千平方メートルを取得しており、同社の路線が高架化される2020年ごろをめどにゴー ルデンボウルの敷地を含めた一帯で商業施設の誘致などの計画を具体化させる。長年にわ たって駐車場として使われている駅前の一等地が集客施設として生まれ変わる可能性も出 てきた。

駅周辺では現在、並行在来線高架化などの連続立体交差事業が進んでいる。2020年 ごろに路面電車が南北で接続した後、地鉄の路線も高架化させる。地鉄が購入した土地は 、高架工事を円滑に進めるためにも重要な場所となるため、同社は工事の進捗(しんちょ く)状況を見ながら、計画を具体化させていく方針だ。

館主感想:
日本の路面電車新設・延伸の模範都市らしい企画。都心の再開発とLRT路線網相互活用の大きな視点からの計画には脱帽するばかりです。



#799
2014.5.12

岡山市 JR吉備線のLRT化検討で合意 今秋にも素案


大森雅夫岡山市長と片岡聡一総社市長は5/7、岡山市役所で会談し、JR吉備線のLRT化を共同で検討し、議論のたたき台となる計画素案を今秋にまとめることで合意した。

非公開で会談した後、岡山市役所で記者会見した。両市長によると、吉備線LRT化について、都市機能を集約した「コンパクトシティー」の実現、観光振興といった面で有効との認識で一致。JR西日本を加えた3者で素案づくりを進めることにした。素案にはLRT化に伴って浮上する駅の増設や複線化といった現状からの変更点、事業費などを盛り込み、導入に伴うメリットとデメリットを市民に提示する。

計画素案は、LRT化の是非を含めた議論のたたき台とし、両市長は「市民の合意が得られれば、事業を進めていきたい」とした。

JR吉備線は岡山―総社間を単線で結ぶ20.4km。岡山市内に岡山、備中高松など7駅、総社市に総社、東総社など3駅がある。JR西日本は2003年、富山市の富山港線とともに吉備線のLRT化構想を公表。富山港線は06年に実現したが、吉備線は計画案作成に至っていない。

館主感想:
吉備線のLRT化構想といえばずっと昔という記憶があります。やっと蘇ってきましたが、日本の議論は構想期間が無限に長いような気がします。本案も注目に値しますのでご報告します。



#798
2014.5.5

札幌市 市電ループ化工事入札不成立 随意契約に


人手不足などで入札不調が2回続いた札幌市の札幌市電ループ化工事で、土木工事のみを分割して発注した3回目の入札も成立しなかったことが4/28明らかとなった。入札に応じた業者はあったが、入札価格が市の予定価格の上限を上回った。来年春の開通を危ぶむ声が高まる中、市は5/2から随意契約に向けた手続きに入ることにした。

ループ化は市内中心部の西4丁目―すすきの停留場の未接続区間約400メートルをつなぐ計画。3回目の入札は停留場の基礎工事や路面の掘削、仮舗装などが対象で、内回りと外回りに分けて4/24・4/25に行った。業者が参加しやすくなるように、軌道敷設工事と切り離して発注したが、いずれの入札価格も予定価格を上回った。

市総合交通計画部調整担当課は「開通予定が来春に迫っている。随意契約にしてでも、速やかに業者を選定したい」と強調する。市交通局発注工事では昨年度、3件が入札不調後に随意契約となっている。 
館主感想:
館主の長年の体験・カンから、公共交通は官営よりも民営の方が効率的と信じています。 札幌市の場合も合理的な上下分離方式に切換え、ともかく早く市電の環状化を実現して欲しいと念じます。



#797
2014.4.27

函館市 「ハイカラ号」 今期は 4/15 から運行開始


函舘市電は、明治時代の電車を復元した人気車両「函館ハイカラ号」の今期の運行を4/15より始めた。

始発は駒場車庫前を午前8時59分に発車する湯の川行きで、日中に湯の川~函館ドック前間などを1日4往復する。毎週火・水曜日と雨の日は原則運休するが、運行初日や大型連休の5月6日、お盆期間中の8/12,13は運行する。今期の運行は10月末まで。

観光客に人気の函舘市電「ハイカラ号」

函舘市電のルート図

館主感想:
函舘市電は1913年の創業で昨年は100周年でしたね。函館市民は例年春が来て、レトロな「ハイカラ号」が運行を始めると「ああ函館に春が来たな!」と明るさを感じるようです。



#796
2014.4.21

堺市 レトロ電車乗車会 4/27開催


   海外鉄道研究会よりお知らせ
 このたび海外鉄道研究会関西支部では、阪堺電軌軌道のレトロ電車=モ161の乗車会を開催することになりました。
 海外鉄道研究会は、海外の鉄道に興味を持つ人達の集まりで、全国に約250人の会員がいます。各自が興味ある海外鉄道の研究を続けていますが、鉄道・バスといった公共交通の活性化や公共交通を活かした街作りに実際に取り組んだ会員は、そう多くありません。
 今般、レトロ電車に乗車しながら、阪堺電軌の沿線が抱えている問題、存続に向けての取り組みなど学習するとともに、公共交通と街作りのあり方となど、RACDA大阪・堺並びにKOALA会員の皆さんと意見交換したいと考えました。
 この機会に互いの情報を交換しあい、有意義なひとときを過ごすことにいたしました。

開催日: 2014年4月27日(日)

集合場所・時間・行程(予定)

  ・阪堺電軌恵美須町駅 12時頃集合
  ・ 恵美須町++++++++浜寺駅前(折返し)++++++我孫子道(車庫)++++++++
   天王寺駅前(12 時過ぎ)(13 時頃出発) (30 分ほど休憩) (14 時頃到着)
  ・ 学習・意見交換会を開催します(15 時から、阿倍野市民学習センターで)
  ・ 17時頃終了予定(終了後、懇親会を予定しています)
     ※1 車内での飲食は伴いません。
     ※2 車庫内で撮影会を簡単に開催します。
     ※3 貸切電車のダイヤ確定後、集合場所と時間を参加者に正式に通知します。

参加費用: 2,000円

募集定員: 30名 (締切)


館主感想:
阪堺電軌軌道こそ市民団体KOALAの顧問をつとめる館主にとり、個人的な思いの深い路線です。世話人の重田氏より レトロ電車乗車会開催 の情報を頂き、急遽ご紹介しました。但し、情報によるとすでに定員に達したようで、新規のご参加は残念ながら望めません。しかし関西にこういう嬉しい活動があることを、ともかくご紹介致したいと存じます。



#795
2014.4.14

岡山市 竹久夢二ラッピング電車の運行始まる


岡山市東隣りに所在する瀬戸内市出身の画家・竹久夢二(1884〜1934)氏は数多くの美人画を残しており、その叙情的な作品は夢二式美人と呼ばれていた。今年が生誕130年になることを記念し、夢二の作品で車体を彩ったラッピング路面電車「KURO×夢二」の運行が4/10、岡山市内で始まった。東山―岡山駅前間を1日5往復する(夏季は除く)。

両備グループが企画し、岡山市出身の水戸岡鋭治さんがデザイン。岡山電気軌道の電車「KURO」の車体に「秋のいこい」、「童子」など夢二の代表作8点の写真を配した。車内もポスターやステッカーで飾っている。

出発前の式典では、小嶋光信・両備グループ代表が「街の皆さんにラッピング電車を堪能してもらい、節目の年を盛り上げたい」とあいさつした。

岡電バスの路線バス3台も同様のラッピングし、4/11から運行開始した。

ラッピング電車の前でテープカットする 小嶋会長(左)ほか

ラッピング電車はこの地図の岡山駅~東山間を往復する。
(ご参考)赤線と紫線こそ岡山電軌の悲願の新線案です

館主感想:
JR九州の鉄道車両の一手引き受けやその他車両デザインで活躍の水戸岡鋭治氏は私は大好きです。このたびも地元電車会社からのご依頼があったので、即引き受けられたのではないでしょうか? (^_^)

竹久夢二さんの美人画は、私の少年時代に姉の雑誌などで見かけておりました。懐かしいです。



#794
2014.4.7

富山市 路面電車南北接続 門型架線柱設置工事開始


富山市が進める公共交通を軸としたコンパクトなまちづくりの要となる路面電車の南北接続事業が4/3、本格的に着工した。

来春の北陸新幹線開業に伴い高架化される富山駅で、南側の市内電車と北側の富山ライトレールが接続され、開業の約5年後には駅の南北が1本のレールでつながることになる。交通の利便性が大幅に高まり、中心市街地の活性化が期待される。

富山駅前では4/3、路面電車の架線を支える「門型架線柱」の基礎となる杭を地中に打ち込む工事が行われた。市は門型架線柱を「南北接続事業の象徴」と位置付け、高架下から南口駅前広場にかけて11基を設置する。

南北接続の工事は2期に分けて行われ、第1期工事は富山地鉄の市電を約160m延伸し、新幹線駅の高架下に停留所を新設する計画で、新幹線開業までの完成を目指す。現在の富山駅前電停は残す。市によると、環状線、南富山駅前方面、大学前方面の市電のほとんどが新停留所に乗り入れることになる。バスとタクシーのロータリーを設ける南口駅前広場の整備も並行して進めている。

一方、北側の富山ライトレールを現在の富山駅北電停から約90m南に延伸する第2期工事の完成は、新幹線駅の北側に隣接する在来線駅の高架化が済んでいないため、新幹線開業から約5年後の2020年頃と見込まれている。

県が事業主体の在来線高架化は、工事の間、北陸線と高山線が駅北側の仮線路に移される。県によると、上下線とも高架化が完了するのは新幹線開業から約3年後の見通し。仮線路の撤去にも約1年かかると見込まれ、市がライトレール延伸と北口駅前広場の整備に本格的に取りかかれるのはその後となる。

南北接続が完成すれば、市北部と中心市街地との行き来がしやすくなるほか、富山駅での新幹線や在来線、バスなどの乗り継ぎの利便性が高まり、公共交通の活性化が期待される。

路面電車 南北接続に向け門型架線柱設置工事に着手
                  (JR富山駅南口にて)


館主感想:
とうとう富山市は念願の路面電車線南北接続開始に漕ぎ着けましたね。日本の路面電車新設、延伸のシンボル富山市の計画力と実行力にただただ脱帽するばかりです。(^_^)