広島市議会の都市交通問題調査特別委員会は8/26に開催された。当日は市により膨大な資料にもとづいて市交通局長より、市の東西線2案と広電案の比較説明のみが50分行われ、審議はされなかったことは既報のとうり。 その日、審議日は別途とすると決められ、実に1ヶ月と12日後の10/8に開催された。こんなに間が空いてよいものかと驚いたものである。 もっとも館主の方も私的渡米にて12日間留守になり、若干のUP遅延が出ましたことをお詫びします。
ともかくそういうことで、従前に倣い質疑中でポイントと思われることを記してみます。
- Q:東西線概算事業費800億案、1660億案、丘陵都市線を含め2400億円と提案しているが、それぞれの効果を示せ。
A:費用対効果は分析作業中。結果はいずれ報告。
- 市は独自負担金を増やして地下案も採算可と言いだした。なぜこうなったのか。
A:いくら市の負担金を増やしたら赤字補填しないで成り立つかシミュレーションした。このことで市民の理解を得るために、公共交通を「都市の装置」という提言がなされたので援用して作った。赤字補填では官庁や市民からダメとなるので思想転換を行った。
- 財政問題が第一ではないか。今年度中に決めるのか。
A:新しい軌道系を早くで作業したが、広電案も出たりで遅れた。 できれば10年度中に方向でも決めたい。
中国交通審議会(10年計画)答申があるので、これを意識して早く決めたい。
- 都市の交通装置全体の拡大を中央都計審は言っている。その一部をとってなぜ市営のみ拡大するのか。
A:都計審の適用は広島が初めて。国と協議した。市の考え方でOKの反応。建設省都市局とも相談する。
- とりまとめ目標は。
A:遅くても年度内には纏めたい。機種、目標時期くらいは纏めたい。
- 時間をとってやるべきではないか。たとえば分科会とか。
(議長)資料を次回に出してもらって議論し、3月までに方向性が見つかれば結論としたい。
- 市民の理解が得られるのか。この案は3セクより直轄に近い。アストラムでは途中から補給を始めた。
- 財政再建で毎年5%カット案があるなかには東西線案は入っていない。厳しい財政の影響下の案だから当然大議論になる。
- 広電は平和大通りを通したいというのに、相生通りにしろはおかしい。
A:広電の宮島→都心を速くはあると思う。屈曲部を無くしたいための平和大通り案だ。それには複数あると思う。相生通り案は広電から出たアイデアの一つ。ヒントになったので選択肢として検討したい。
- 広島市の市長の交替が決まった。新市長を選ぶ前に100年の計を決めて新市長をしばってよいのか。
A:私どもは着々と進めたい。
- 慎重に扱うべきではないか。新市長、新議会の意向も反映すべきでは。1年、半年遅らせる余裕はあるはず。
- 資料のイメージ゙図では東西線は最初から新交通と決めつけてあるのは不公平ではないか。LRTが注目されているがこれを中心に据えた交通体系を出すべきでは。
- 路面電車を考える会が97/11に市に提出した東西線への「客観的評価法」があるが、この方式は研究しているか。(館主注:傍聴していていきなり自分の名前が飛び出したのには実にびっくりしました)
A:NHKの放送も見たし山根氏からの提案も聴いた。参考になると思ったがパーソントリップ式でやった。一本絞りでやっている。
- この客観的評価方法を3案検討に適用し委員会に報告して欲しい。
A:いろいろな意見があるので。委員長と相談する。
- 広電が平和大通りに通すと市案は無くなるのか。一緒に走るのか。
A:広電は宮島線の効率化の案である。他に相生通り案もありいずれかの案に導きたい。
- 広電案の3橋掛け替えた場合の最短工事期間は。
A:判らぬが交通をさばきながら仮橋を造ってやることになるので相当期間かかる。3橋は一つずつやることになる。
討議時間:午前10時からひる1時間休憩をはさんで午後3時まで計4時間の審議であった。
次回委員会予定:11月4日(水)10:〜 本日出た数値的質問への回答を中心に審議する
◎傍聴は住所氏名を記名していただき自由です。時間の都合付く方はぜひ参加してみましょう。10/23追記
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