路面電車を考える会例会 講演録33

         「国産超低床車両 
      グリーンムーバー
maxについて」 
  人に優しく、環境に優しい超低床LRVをめざして

   近畿車輛車両事業本部事業企画室主幹技師 枡田 保 氏 
06.4.21
講演日時:2006年4月7日 6:30p.m.〜8:20p.m.  ・
会場:広島市市民交流プラザ

館主前言:
 近畿車輛の枡田氏といえば、かって超低床LRV台車技術研究組合技術委員会委員長を引き受け、純日本製のLRVの開発に執念を燃やした方として著名です。02/10に当会は、「日本型LRV台車開発について」という標題にて氏より台車開発の苦心談を聴くことが出来ました。その後開発成果は実り、最初の成果として昨年3月広島電鉄のグリーンムーバーmaxとして見事にデビューしました。
ひき続き本年3月には小改良を施した2〜4号車も稼働開始しました。この好機を捉え、枡田氏からmax開発を通じて得た日本の路面電車開発全般について忌憚のないご意見を伺うことが出来ました。ご意見の率直な方とたいへん好感を持ちました。

桝田保氏略歴
1948年 大阪生まれ
1970年 大阪大学工学部卒業
1970年 近畿車輛株式会社入社
1977年〜1992年 主として車両設計に従事
1999年〜2001年 超低床LRV用台車の研究開発
2001年〜2004年 
 超低床LRV台車技術研究組合技術委員会委員長
2005年
 近畿車輛(株)車両事業本部事業企画室主幹技師
 (現職)

枡田氏講演要旨

  • 日本でのLRVと言えば、熊本市交以来、独立車輪方式のものが、低床車として受入れられている向きがある。
  • ところが、LRVの先進である、欧州では、3〜4年前から、小径車輪で車軸を通したものが主流になってきている。
  • その理由のひとつは、車輪研削周期の延伸(約3倍)である。
  • グリーンムーバーmaxの開発経緯を紹介。(別途下記のPower Point資料を参照)
  • 広島電鉄との開発で、メーカーとしての初めての試みは、技術検討の初期の段階から、実際に運転している人の意見を取り入れたことである。
  • 今回の5100系の設計上の大きな制約のひとつに軸重制限があり、軸重8t、満車で48t、空車では34t以下で構成する必要があった。そのため、軽量化と機器配置 にかなり苦心した。

講演に使用されたPowerPoint抜粋

  • 講演はPowerPointを使用して行われたました。説明図は数十枚ありますが、そのうち重要と思われるものを下記に掲示します。 一見してこれ以上の説明は不用と思いますので追記はしません。
5100形・5000形・651形被爆電車の揃いぶみ (広電本社千田車庫)
 車両実験線の概要  全長901.3m 三菱重工/三原市和田沖

講演会後かばんから取り出されたのは、このmaxの精密模型・・・・・・
本日の記念講演のおみやげとして路面電車を考える会に寄贈された↓

      関連講演会:講演会22 枡田保氏:日本型LRV台車開発について         (02/12)
               〃 28 藤元秀樹氏:新規導入車グリーンムーバーmaxへの進化 (05/2)