sentou

#641
2011.3.7

那覇市 LRT建設の実証実験バスを秋より運行


沖縄市都市交通協議会は、今秋をめどにしLRT導入など新たな公式交通モデルを探る実証実験バスの運行を始める。路線は下図のように、旭橋から目抜きの国際通りを経て市役所前を通り、上之原交差点まで。更に国際通りにて分岐し、県庁前から真玉橋交差点までの計8km。 

実験は午前6時〜午後11時、10分刻みで1日往復200便を想定。事業費は数千万円規模で、市は来年度予算に負担分を計上している。

事業主体は同協議会で運行は委託。実証実験期間は10年で、段階的に事業主体も民間に移すことを考えている。

同協議会では昨年、導入ルート沿線に住む18歳以上の3500人や、通勤・通学先のある会社員、学生等に、実証実験後に目指すLRTなど基幹交通の導入について、アンケートを実施した。

アンケート結果では、渋滞解消を図る「誰でも移動しやすいまちをつくる」ことには、8割が支持。しかし時間通りに走る公共交通機関の新設で、車が走る車線が減ることには支持が6割にとどまっている。

那覇市都市計画課では総論とは別に、各論部分で賛成をためらう人が2割いるとの結果について、「今回の実証実験を通じて、公共交通の便利さや、渋滞脱却に有効であることを実感して貰えればギャップは埋まると思う」と語っている。

 

館主感想:
アンケートの数字がなかなか興味深いですね。
 沖縄は以前より島内の公共交通について、特にLRTの建設について熱心なところです。今回のバスによる社会実験実行も現実的一例でしょう。最近のニュースでは、トラムで未来をつくる会が6路線より成る「LRT導入基本計画案」を発表したり、県南部連合文化協会なる団体がLRTのフォーラムを開催するなど、街の活性化の手段として真剣に考えておられるようです。



#640
2011.2.28

 堺市 RACDA大阪・堺:
   「第3回 阪堺電車活性化フォーラム」
    沿線地域力を活かす“ご近所の底力”
   〜地域の明日をみんなで決めるには?〜


 阪堺線の再生を通じて沿線地域の活性化を図るためには、いかなる住民の自主的な活動と協議が必要なのでしょうか。今回のフォーラムでは、日本の交通まちづくりの住民協議に関する研究で第一人者である新田保次教授に基調講演をしていただき、各地で実際に活動をされている方々に パネリストとしてご講演いただきます。


堺市 RACDA大阪・堺 (旧称 阪堺線存続検討ワーキンググループ)

  第3回 阪堺電車活性化フォーラム」
 沿線地域力を活かす “ご近所の底力”
 〜 地域の明日をみんなで決めるには? 〜



●日 時:2011年3月12日(土) 13:30 〜16:30 

●場 所:堺HAMONOミュージアム(堺刃物伝統産業会館)
      
  堺市材木町西1 丁1 番30 号(阪堺線「妙国寺前」下車 南西へ徒歩3分)
大阪市との境界/大和川を渡る阪堺電車 開催場所 案内地図

●講演内容:  
     基調講演  新田 保次氏  大阪大学大学院工学研究科教授

     パネリスト  間宮 吉彦氏  ( 株) インフィクス 代表取締役社長
             小平 智子氏   あおぞら財団( 財団法人 公害地域再生センター)
             下道 秀美氏   安立☆ミュージックストリート実行委員会 代表

     コーディネーター 南 聡一郎氏  エコノミスト・あおぞら財団特別研究員
         
●参加費: 500 円( 資料代)、阪堺電車のチケット提示の方は200 円

●申込先: メールまたはFAX でお申込みください
           〆切は3月9日(水)
           メールアドレス: hankai_saisei@yahoo.co.jp   FAX:072-227-0002

主催者:RACDA 大阪・堺 
 ※ご参考:RACDA 大阪・堺(旧 阪堺線存続検討ワーキンググループ)について
        阪堺線の廃線問題が深刻化した2009 年末に立ち上げた「阪堺線存続検討
        ワーキンググループ」を、2011 年をもって改称した団体です。阪堺線の再生を
        通じて、沿線地域の活性化を目指します。

               同会のブログ がんばれ!阪堺電車

 館主感想:2009年市長選挙選後の新市長の堺市路面電車・LRTへの対応は徐々に変化が出てきたようです。特に阪堺線については市民生活にとって欠くことの出来ない施設と理解したようで、「10年間で総額50億円といわれる支援」決定など、選挙後の市民活動・意見表明という市民の力が徐々に行政関係者の変化をもたらせたように感じます。このフォーラムもたいへん大事です。



#639
2011.2.21

長崎電軌 LRT新車「5000形」 営業運転開始


長崎電気軌道は昨年10月に新型のLRT5000形導入を発表したが、本年1月に入庫、試運転も順調で予定通り2月15日に浦上車庫にて出発式を行い、営業運転を開始した。 同社のLRT導入は2004年の3000形導入以来7年ぶり

3000形は現在3編成運用しているが、新車両の車体長は従来より1.2m長い16.3mで、定員も3人増えて73人に。通路幅も広くなり車椅子も移動しやすくなった。

車両価格は2億3000万円で、うち半額を長崎市と国が補助した。同社では本年度中にもう1編成増備する予定。

出発式後に試乗した関係者は「ショックが少ない」「3000形に比べ乗り心地が更に良くなった」と好評。

 
浦上車庫での出発式 長崎市長、長崎電軌社長さんたちがテープカット
                         (Photo:長崎新聞)

関連ニュース: 5000形 三面図・諸元・画像・諸元等 詳細情報 (11/2)



#636
2011.2.8

東京都 銀座〜晴海間にLRT建設案が浮上


東京都中央区は11年度予算案に銀座から晴海地区jまでの次世代型路面電車整備調査費として1,500万円を計上することをきめた。

建設理由として、区の臨海地区〜晴海・豊海地区は近年続々と高層マンションが建設され、今後もさらに増える見通しである。この影響にて都営地下鉄大江戸線勝どき駅は混雑が増すばかりだ。この解決策として建設費が地下鉄の1/10ですみ工期も早いLRTの建設案が浮上した模様。

コースは銀座から築地市場に入り晴海地区まで抜ける約2.8Kmを想定。
4年後開通をめざして只今工事中の東京環状2号線に連動して工事をするのが合理的と考えている。
工事完成は2018〜2020年。それまでの2016年には暫定輸送機関としてバスを走らせることも考えられる。

区は都や鉄道・バス事業者等と協議会を設置して、実現に向けた検討に入る。

 
上記路線は館主の想定路線です

館主は昔々就職した化学会社本社が銀座3丁目東にあり、よく都電を利用しました。この辺り一帯はたいへん懐かしい地域です。それはともかく、この地域には無縁と、とっくに決めていたLRTがこういう形で新設しようというニュースには、つくづく時代の変遷を感じます。