路面電車を考える会例会 講演録34
宇都宮浄人 (うつのみや・きよひと) |
06.12.13 | |
・ | 講演日時:2006年11月25日 4:30p.m.〜6:30p.m. | |
会場:広島市市民交流プラザ |
館主前言: かねて氏の著書を通じて、欧米の路面電車では国・地方の制度がわが国と根本的に異なることを啓発されていました。このたび当地広島市にて、氏自ら所説の講演を頂いたが、やはり国民性、制度についての大きな差異を知りました。しかし、わが国でもLRT充実について近年種々の新制度が行われている状況をも客観的に知り燭光を得ることができました。 |
宇都宮浄人氏略歴 1960年 兵庫県西宮市生まれ 1984年 京都大学経済学部卒業 〃 日本銀行に勤務 |
宇都宮氏講演要旨(挿入作図は宇都宮氏提供) |
◎ある外国記事:「岐阜市の路面電車廃止」の報を聞いて…「日本は世界の歴史に反しているのではないか?」 これは路面電車が街の装置として稼働しており、公的補助は当然との思想があるヨーロッパ人にとって日本の交通政策に対する率直な疑問ないし揶揄ではないか。 |
館主感想: @気が付くのは欧米では交通権という思想が確立しているようで、交通弱者やエコ環境維持の面から公の支援が当然のようで、わが国との思想の越えがたいギャップを感じた。 A話題の富山ライトレールが後部信用下車(=信用乗車)を試行した情報は初めて聞いた。これは日本で初めての歴史的を作った快挙ではないだろうか? |
宇都宮浄人氏著作紹介:「路面電車ルネッサンス」 (2003年11月当館参考文献ページに紹介)