路面電車を考える会例会 講演録16広島電鉄はこう変わる−変貌を続ける広電の最新情報を一挙に公開!− |
01.10.22 | |
。 | 講演日時:2001年10月10日 6:30〜9:00pm | .。 |
場所:広島市鷹野橋 広島市女性教育センター (Web) |
館主前言:
当会が始まって8年、幾たびか広島電鉄トップの方々に広電の施策、課題、計画等について語って頂いた。もちろん聴取者としてはそれぞれよく理解でき、知識になって有益であったが、今回は方式を変え、現場第1線の多数の部門責任者に担当セクションの現況と企画について語って頂ことにしました。 これがけっこう出席者の関心を引いて結局定時をオーバーしてしまい、閉室時間の9:00まで続いたのは異例でした。やはり市民は身近な事象については細部ほど興味を持つものらしい。 講演は全部OHPを使用してなされたが、後日その原紙を頂いたので、これらを再編成してエッセンスをここに再現します。
講演者紹介: 広島電鉄株式会社 電車カンパニー 企画チームチーフ 塩田 健順 営業課長 瀬崎 敏正 電気課長 富永 勝弘 保線課長 井手ヶ原 誠 車両課長 藤元 秀樹 (発表順) |
かねてより報道していた広電の西広島駅(鉄道)と己斐電停(軌道)の統合への改造工事が完成に近づいた。
写真で見られるように大上屋方式で高く明るい。この改造工事費は6億4500万円
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現在は宮島方面から乗車すると黄2番で降りて出口Aの方から宇品方面へは 乗り換えなければならない。 変更後は乗換が赤2番で降りて反対側の4で乗る。5は宇品線降車ホーム。 6は宮島→宇品直行便ホーム。 これで乗換は楽になる。 7は宇品方面臨時乗降場。1は宮島線臨時ホーム。 別に出口がAB2カ所からABCD4カ所に増えて、これも便利。 |
●信号機の変更 改造工事に伴い構内の様子も変わったが、注目は従来宮島線構内は鉄道信号が使用されていたが、下記写真のように旧宮島線構内は市内線信号方式に変えられている。 これは駅運用上信号機を変えたのみで、営業路線長は従来どうりでと変更はしない模様。 市内線18.8km、鉄道線16.1km。
●統合による期待効果
現在の電停名は己斐とか宇品とか市内の歴史的電停名駅名を使用して、これで市民には困らない訳であるが、外来者には甚だ判りにくいものを使用していた訳である。そこで己斐駅は「西広島駅(己斐)」に、宇品は「広島港(宇品)」と改名し判りやすくする。 また宮島線終点駅は「宮島」となっているが、乗車して終点に付くと船に乗り換え対岸に渡ると始めて宮島の地を踏む訳で裏切られた思い。そこで終点駅名を「宮島口」として簡明を期した。
●宮島線
現行 変更後 広電西広島 広電西広島(己斐) 阿品 阿品東 田尻 広電阿品 広電宮島 広電宮島口 ●市内線 現行 変更後 己斐 広電西広島(己斐) 広島駅前 広島駅 横川 横川駅 段原大畑町 段原一丁目 紙屋町 紙屋町東 紙屋町西 広島大学前 日赤病院前 向宇品口 元宇品口 宇品 広島港(宇品) |
電停名変更に付随して電車の方向幕のデザインを白紙で見直した。その結果番線の数字表示、経由地名、ローマ、英語方式を採用し、外国人も含め乗客の理解の向上を図った。 01年10月中に全車切換予定。(10/22追記)
紙屋町連動装置自動化システム | 紙屋町制御装置ディスプレイ |
電車側の発車・到着 受発信器 | 紙屋町受信機.。上の宮表示は列車接近灯。 |
方向幕、音声案内、駅や電停の表示変更等の諸費用は7000万円とか。ずいぶんかかりましたね。
本件は当ホームページにて随時情報発信をしているので記載を省略します