98.6.20 |
岡山市の市民グループ「路面電車と都市の未来を考える会」(RACDA)では1998年「路面電車の日」を記念して、同市の城下地下広場で市民フォーラムを開き、独自に考案した段差のないLRTのパネルを公開しました。同時にシンポジウムでは、路面電車環状化による都心部活性化にむけてアクションプログラムを提案し、官民一体の協力を求めました。 当館はこの提案内容が、市民の具体的提案であることに着目し、同会の了解を得て当日配布資料の掲載を行うものです。 館主敬白 (左図は「路面電車の日記念電車」 路面電車の日ロゴサボが付いている 沼本浩司氏) |
カラー画像を掲載したためたいへん重くなり、表示に時間がかかります。m(._.)m RACDAでは当提案に対し、全国専門家からの意見、助言を求めています。 E-MAILは racda@mail.bird.or.jp です。 |
「人と環境にやさしいトランジットモデル都市おかやま」と
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RACDAの提案する環状化路線プラン(図1・2)1.都心環状線 岡山駅→市役所→新京橋→西大寺町→城下→岡山駅の左回り環状化2.医大前環状線 岡山駅→市役所→水道局→大学病院→清輝橋→柳川→岡山駅の左回り環状化 3.駅西環状線 岡山駅西口→済生会病院→運動公園(トランジットモール)→旧西警察署→昭和町 →岡山駅 西口の左回り環状化 4.後楽園環状線 岡山駅→城下→美術館→後楽園口→岩田町→岡山駅 5.JR線相互乗入 岡山駅東口→岩田町→(高架)→岡山駅西口→吉備線・津山線路線・投資額等 |
路線名 | 路線距離(新設分) | 所要時間 | 新規車両数 | 概算投資額 |
1.都心環状線 | 4km(2.3km) | 20〜25分 | 4編成 | 22億円 |
2.医大前環状線 | 4km(1.1km) | 20〜25分 | 3編成 | 13億円 |
3.駅西環状線 | 4.6km(4.6km) | 25分〜30分 | 5編成 | 37億円 |
4.後楽園環状線 | 2.7km(1.7km) | 15分 | 2編成 | 13億円 |
5.JR線相互乗入 | 0.5km(0.5km) | 3分 | − | 50〜60億円 |
※1.〜4.のいずれの路線も一方向(左回り)単線環状化を前提としています。 ※各路線とも評定速度12km/hとして5〜8分ヘッドの運行を目標に必要車両数を算出しました。 ※2の医大前環状線については、1.都心環状線の岡山駅〜市役所までの既設を前提として います。 ※5.についてはJR岡山駅から岩田町を経由して在来線を高架でまたぎ、吉備線・津山線に乗り 入れるものとし、必要な投資額は高架鉄道の工事費等を参考に算出しています。これに吉備線・ 津山線の電化コストが別途必要になります。 |
アクション2)路面電車の岡山駅前広場乗り入れプランの発表公共交通機関の利用を促進するためには、利用者の視点に立った利便性の向上が不可欠です。路面電車に限っていえばJR線との接続性をいかに高めるかということがポイントになり ます。岡山駅前広場への乗り入れは鉄道利用者の利便性を飛躍的に高めるばかりでなく、 路面電車延伸の事業性を確立する上でも欠かせません。RACDAでは噴水の北側への乗り 入れを提案します。(図3、図4) このプランですと、JR在来線各線との接続性が飛躍的に高まるだけでなく、地盤沈下の著しい 駅前商店街への歩行者動線も確保できます。 あわせて新幹線沿いに軌道を北に延伸させ、岩田町から在来線を高架でまたぎ、吉備線・ 津山線への相互乗り入れも視野にいれたプランとしています。地下での相互乗り入れに比べると 数分の一の投資コストですみます。 |
アクション3)地方都市向け単車型LRTの開発についての提案
政令指定都市を除き、岡山市程度の人口規模・人口密度の都市では、ヨーロッパの都市 |
アクション4)路面電車支援のための財源に関する提案
いま全国で路面電車を走らせている事業体は、公営、民営あわせて19事業体(全国路面 |
アクション5)路面電車版「市民街づくり会社」の設立
人と環境にやさしい路面電車の新設、延伸に対する市民の期待が高まってます。しかし、 |
追記 99/2に岡山RACDAのホームページが再開したのでRACDAへのリンクを新設 (99/2この項追加)
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