#122  . 01.4.9 .

高知市 土佐電鉄が高知駅でJRと直結した


高知市の高知駅前広場大拡充と結節点改善計画に従って改造工事を行っていたが、高知市内を走る土佐電鉄の路面電車が4/1より、JR高知駅駅前広場へ直接乗り入れた。 いままで高知駅を出て路面電車を利用するためには、約200m離れた電停まで歩道橋を渡って行かなければならなかった不便さが解消された。 列車が到着するたびに、改札口を出た人が次々と路面電車に乗り込み、関係者は「こんなに乗客があるのは珍しい」と悦んでいたという。(当HP関連記事)

00/3発表の計画図 
乗り入れ日記念祝典 (高知新聞)


新しい電停はJR駅舎から約6mのところにあり、車椅子も通れるように段差がなく、ホームの幅も広い。
乗り入れは昔から利用者の要望が強かったが、関係者間の調整が難航するなどなかなか実現しなかったが、02年のよさこい国体をきっかけに、00/10から県、高知市、土佐電、JR四国で協力して工事が始まってこのほど完成した。(朝日新聞、高知新聞よりl

 実は、このニュースが羨ましいと思うのは、今、本件とそっくりの結節点改良計画が広島市横川駅で検討の最中である。我々も乗客の立場からの提案を広島市に提出し本年正月号のHP「横川駅結節点改善提案」にて発表ている。現況は関係者の調節がとにかく難航しているようである。市民・利用者のために50年、100年の大所高所から最善案の採択になることを切に祈っている、というより、やきもきしている次第である。



#121  。 01.3.26   . 

広島市 芸予地震と路面電車等交通機関の復旧時間


以下は去る3月24日発生した芸予地震ですが、トップページにて館主に対するお見舞いお礼と交通機関の復旧時間について速報を掲載しました。 今は被災復旧段階へと落ち着いてきましたが、この速報も後日はニュースとして残るものと考え、このニュースページに残すこととしました。但し、その中に館主個人への見舞い御礼部分も入れることは如何かと思いましたが、その文面も個人ホームページとしては、当時を偲ぶニュースの一部として許されることと思い、掲載することにしました。 

館主 YAMAN/山根です。いろいろの方からこんどの芸予地震お見舞いを頂戴し恐縮しております。
ご報告します:
 3月24日午後3:28、広島県安芸灘震源の地震発生。最大震度6−。当宅は震度5のようでした。
 マンションの13階なので、ユレはゆっさゆっさと相当ありましたが、日頃、家具類は壁に固着工事をし、扉には耐震ストッパーを取り付けていましたので、被害は殆ど無しです。
 昨日は市中心に出かけましたが、建物を見る限り一見何事も無し。知人にも会いましたし、店でも聞きましたが、落下物損失と片づけ仕事はやはりそれぞれあった様子。
 そういうことで私見ですが、広島市に限って言えば(4/2追記)、今回の地震は阪神地震に比べて被害はずっと軽かったのだろうと思っております。
  
交通機関の様子ですが・・・
 広電は地震直後に全線運行停止したが、市内線郊外線とも点検終了後3時間前後で順次動き始めたようです。 但し郊外線の宮島付近のみは送電線故障があり、復旧に4時間半かかった。
 新交通のアストラムラインはお客を空中からおろすし、点検等も行ったので運行開始は4時間後くらい。
 JR在来線は数時間後には順次復旧したが、呉線、可部線、三江線では開通が翌日になった部分がでた。
 悲惨なのはJR山陽新幹線です。お客が車内にて翌朝までとか・・・。
 建設も、運用も、災害対応も身軽なのが路面電車でしょうか。

   このたびはお気遣い頂きありがとうございました。 m(_)m  (3/26記)



#120  . 01.3.19 .

鹿児島市交通局 ICカード式プリペイドカード検討中


鹿児島市交通局は、前年度から、市電・市バスに将来プリペイド式のICカード導入の可能性について、局内に検討委員会を設置して検討していることを明らかにした。 同局企画課によると「磁気式カードは桜島の火山灰による機械の目詰まりなどが懸念されるが、非接触式のICカードが導入されれば、両替の煩わしさがなくなり、電車とバスの乗り継ぎで多様な運賃サービスが提供できる」との意見。導入時期は未定です。

(以上情報は南日本新聞3/17より)  導入検討の理由がふるっていますね。(^_^)  広電の場合では磁気カード式でも電車・バス1時間以内乗換時20円割引等、人手では考えられないサービスが実行されていますから、ICカードになればいくらでも考えられそう。 その他低床車の課題も解決とか利点は多い。日本ではこのICカード実行が先駆になると嬉しいですね。



#119 . 01.3.11

国土交通省 新道路構造基準案(路面電車ほか)を公表


 いままで路面電車・LRTの改善案を検討するときに、内容が道路に及んだときには「道路構造基準」に抵触するというケースがありました。これは従来の基準が車道を中心に考えられていたことによります。今回国土交通省になってタイムリーに発表されたのが、「新しい道路構造に関する基準の検討案」です。これは従来の車道中心から、歩行者、自転車、路面電車等の公共交通機関、緑そして自動車のための空間を独立の位置づけと考えるとともに互いに調和を考えて再構築・見直しを考えるという画期的な提案です。 この基準案発表は同時に市民からの意見(パブリックコメント)も募集するというのも爽やかです。 このホームページでは、同案の骨子と路面電車関連部分の掲載に止めますが、どうか皆さん早速下記国土交通省のHPに飛んで全般を理解して、皆さんのご意見を同省に送りましょう。 市民が法案作成に参加という気持ちの良いことを実行しましょう。提出期限は3/21(水)です。(^_^)


検討案の具体的内容は:

  • 幹線道路において、自転車、又は自転車歩行者道の設置を標準化
  • 住区内道路において、必要に応じて自動車を減速するためのハンプ(路面の凸部)、狭窄等を設置
  • 路面電車の通行空間を確保
  • 都市内において、幹線道路には原則として植樹帯を設置するとともに、透水性舗装を導入等

路面電車関連のみ引用します:

U.公共交通機関(路面電車)の通行空間の明確化

これまでは、路面電車の通行空間は、道路の構造として明確な位置づけがなかったため、狭隘な幅の中に自動車と路面電車が共存し、双方の通行に支障が生じたり、路面電車の停留場(電停)で待機している歩行者と自動車が接触する恐れがあるなど、十分に安全な道路空間とは言えない場合がありました。
 今後は、自動車の通行空間(車道)とは別に、路面電車の通行空間を道路の構造として位置づけるとともに、路面電車の停留場に交通島(縁石やさくなどにより車道と区分された島状の施設)を設けることにより、路面電車が通行する道路においても、より安全な道路空間を確保することとします。
 
【イメージ写真】

狭隘な空間に自動車と路面電車が共存して
 どちらにも十分な幅員が確保されていない
電停が車道にあって、乗降者の危険性が大きい
路面電車の通行空間を考慮した道路空間
国道交通省道路局URL →道路施設の紹介」→「道路技術基準・標識」→「検討案に対する意見募集」
道路企画課宛E-mail 意見はE-mail、FAX、または郵送にて



#118  . 01.3.1 

京都市 市民団体がLRT線東西4km建設を提案


京都市は日本路面電車発祥の地です。 その京都市では商工会議所より、「LRTは地下鉄より有利」としてLRTの建設発案が提示されました。
それを受けるように京都市は2001年度予算に路面電車の検討など総合交通体系の調査比予算を7,500万円計上しました。

一方市民団体の活動も活発のようです。市民団体「今出川に路面電車を走らせる実行委員会(IMADEN会)」は、ヨーロッパ先進地の見学や勉強会を開いて取り組んできたが、同会はこのほど、京福電鉄北野白梅町駅と叡山電鉄出町柳駅とを結ぶ東西4kmを結ぶ路面電車復活建設を提案。実現すると嵐山から鞍馬まで36kmが電車で結ぶことになり、観光客の引き寄せと同時に西陣地区の活性化に繋がるとしている。 実現には3〜5年で建設を目指している。
(朝日新聞、京都新聞より)

3/2追記:
IMADEN会のホームページかmailアドレスをご存じの方、当館にご連絡くださいm(_)m

3/8追記:
今電会関係者の方から連絡がありました。
同会のホームページは  http://www.geocities.co.jp/WallStreet/6241/imaden.html  です。会活動の紹介記事があります。



#117 . 01.2.25 。

東急世田谷線 ホーム床面の嵩上げでバリヤフリー化


東急世田谷線は一昨年からサザエさん型新型電車デハ300形の導入が始まり、旧系車の撤去は最後に150形グリーン旧型車の撤退でした。この車両の入れ替えもこの2月で完了しました。 300形のステップ付き車両はステップ無し形へ改造も完了。この車両入れ換えと改造工事に関連して、従来の駅ホームの嵩上げを実行し、世田谷線は遂に電車とホームの床面を同一にしたバリヤフリー化が実行されました。 これは東京都電荒川線のひそみに倣ったものでしょう。 

以下楠居利彦さんから得た現地写真により様子を観察しましょう。m(_)m

世田谷線デハ308編成 307と同様ステップレス 山下駅 (Photo:楠居利彦氏 以下も)
デハ303のケースでドアにステップが付いていた。 右:306でステップなしに改造された
松原駅三軒茶屋方向。 左は低い床面のとき。嵩上げ後はスロープ分だけ停車位置が後退


以下楠居さんの報告:
「ホームの嵩上げは木造の仮設状態です。車椅子用のスロープを付けるため、実質的にホーム長が延び、継ぎ足しが行われている箇所もあります。同時に屋根の新設も行われており、ホーム関係のリニューアルは夏頃に完了します。

 ステップが無くなったので乗降もスムースになり、乗客にも好評のようです。
営業運転開始当初のトラブルにより使用停止になっていた回生ブレーキも、最近は順調に使用されています。」

       関連ニュース:東急世田谷線 300系低床車を投入 (99.8.13)



#116 . 01.2.25 

鹿児島市 2001年度予算に超低床車3両を計上


 2/22付け南日本新聞(鹿児島市)によると、鹿児島市は21日に市の20001年度当初予算案を発表しました。その中に、「新規事業は78件。主な事業は、超低床電車3両、ノンステップバス12両導入など交通事業バリヤフリー化7億8413万円、鹿児島市の教育を考える市民会議設置1111万円・・・・」と発表されています。
鹿児島市交通局の決意により、あの市内の明るい路線にLRTが走る姿が見えてきました。(^_^)



#115b  . 01.2.21 

岡山市 路面電車延伸を想定した交通実験


 昨年初めから、岡山市建設委員会にて、JR岡山駅から市役所筋を経て岡山大医学部付属病院まで1.6kmを複線で延伸し、事業費は47億円とする路面電車延伸計画が審議されている。
 また昨年秋には岡電-RACDAより新規導入LRTのデザインも公表された。 これに符節を合わせるように、岡山市では2/18に想定路線のJR駅前から市役所までの市道1kmの区間で大がかりな交通実験を行った。この実験結果は各都市でのLRT化検討の重要な参考資料になると思われるので速い結果の公表が待たれれる。

これら岡山からの矢つぎ早の情報を受け、あとは延伸の日の一日も早い実現を待たれるのみである。

緑線が今回の実験区間。  右:今回の実験の様子(中国新聞HP)


(中国新聞および参加した市民からのmailによると)

新聞:
 実験は駅前から市役所までの市道約1kmの区間。 全6車線の内、中央分離帯寄りの2車線を路面電車の軌道敷き分としてバリケードなどでふさいだ。
 萩原市長は「机上では話は進まない。実験を契機に、市民全体で公共交通のあり方を考えて欲しい」と挨拶。
 市は実験に2500万円の予算を計上。交通調査の他、市中心部の5000所帯と6000事業所に、延伸化のアンケートを行い3月中にも結果を纏める。


参加市民から:
 実験最終日の4日目に参加したが、見学者が多く100人以上は居たと思う。日本の遠くから来られていたが殆どが行政関係の方に見えた。
見たところ、渋滞ぶりは殆ど以前と変わらない感じがした。市の説明でも「詳しい分析はまだだが、事前のPRなどを十分行ったことと,右折車線を確保していたことが効いて、殆ど渋滞はしなかったように見える」とのことであった。